良い教師やコーチは、生徒や弟子のために、自分は大したことは出来ないことをよく知っている。
自分が指導した生徒が成功したとしても、それはたまたまだ。
逆に、成功した人が、「私が成功したのは師のおかげ」と思っていたとしても、それはほとんど勘違いだ。
アインシュタインは、大学入学試験に失敗したが、1年間、指定の予備校に行けば、試験が免除されて大学に入れるという制度を利用して無試験入学したのだが、その予備校の科学教師の授業が自分に良い影響を与えてくれたと言って感謝していた。それで、アインシュタインは、成功した後で、その予備校教師を訪ねて行ったが、その教師は、アインシュタインを全く覚えていなかった。
その教師の教えを生かせたのは、あくまでアインシュタインの力だが、それだって、何かの偶然の幸運(セレンディピティと呼ばれるようなもの)のおかげであり、それを、アインシュタインは、個人的に好ましく思っていた、その教師のおかげであると勘違いしたのだ。

幸運の扉はどこにでもあり、たまたまそれを見つけてノックすればうまくいくが、同じように、不幸の扉もそこいらにあるのかもしれない。
どうすれば、幸運の扉を見つけられ、不幸の扉を避けられるかというと、精神状態次第だ。
ある種の精神状態にある者は、幸運の扉しか見えない。
しかし、逆に、不幸の扉に行きついてしまうような精神状態というものもある。
そのような精神状態とは、道徳的な善悪とは全く関係ないとは言わないが、それはあくまで二義的で、むしろ、「整っている」か「雑然としている」かの差だ。
だから、一般に、部屋が片付いている人の方が成功しやすい。なぜなら、部屋の中の様子は、頭の中をよく表しているからだ。
サイコパス(脳の欠陥のために良心を持たない人)というのは、意外と頭の中が整っている場合が多い。何と言っても、サイコパスの特徴は善悪に関係なく「割り切り」がうまいことだから、案外に心が整っているのだ。
早い話が、頭が良くても単純馬鹿が、一番成功する。
アインシュタインは、自分を本当に単純馬鹿と思っていたらしく、「エレベーターの操作のような難しいことは自分には無理」と言って、学歴のない2度目の奥さんにまかせっきりだった。

人間の思考が複雑になる原因は、潜在意識の中にゴミが多いことである。
頭が良くても、潜在意識の中にゴミが沢山あると、愚鈍に陥る。
それで、「あんな賢い人が、あんな馬鹿なことを…」ということになるのだ。
そして、実を言うと、潜在意識の中のゴミが少ない者が、本当に頭が良いのである。
潜在意識の中にゴミが少ないと、抽象化や概念化の能力が高まる。
潜在意識の中にゴミがあると、どうしても、そのゴミにぶつかって思考が止まり、モノを、そのモノの通りにしか見れない・・・つまり、抽象化や概念化が出来なくなる。
例えば、電圧の勉強をする時、「例えば水圧のように」といった、例え話で抽象的に理解出来るのは、潜在意識の中のゴミが少ない者だ。
そして、イエス・キリストは例え話の達人だった。
だから、イエスの言動がうまく書かれた福音書を読むと、潜在意識の中のゴミが消えて、抽象化がうまくなる。
旧約聖書や仏典も、やはり、そのような作用がある。

だが、最も手軽に潜在意識の中のゴミ(潜在意識の中のストレス)を消せるのは、やはり、アレクサンダー・ロイド博士の「ヒーリングコード」や「エネルギー療法」だと思われる。
ロイド博士自身も、「ヒーリングコード」と聖書に矛盾がないことを確認したと言うが、もちろん、「エネルギー療法」も同じと思う。
「ヒーリングコード」や「エネルギー療法」で、潜在意識の中のストレスが癒され、結果、心が整うと、直観が高まり、知性が向上し、心身が健康になると考えられるのである。そしてさらに、願わずとも幸運に恵まれたり、超能力を発揮することもあると思われる。








  
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