無能だったり、愚かだったり、それどことか、狂人に見えるような人間も、秘められた潜在力は極めて高い。
もしかしたら、現在、および、過去の歴史上の「天才」と呼ばれる人間すら、はるかに上回るかもしれない。
そして、その能力は、単に、身体能力や知的能力だけでなく、超能力や、さらにそれを超える、運命すら変える神のごときものに違いない。

私が見てきた中で、人間の能力を高める技法として、興味深いと思われたのは、『ダイアネティックス』『神経言語プログラミング』『ヒーリングコード』だ。
これらはどれも、権威的な団体や個人を含む、決して少なくない人々に、いかがわしいものと言われている場合もあるが、その中でも、最も悪評が高い『ダイアネティックス』の書籍は、実は、人類の歴史上で、能力開発書として最も多く出版されたものでもある。
この3つとも、決して、能力開発や、病気の治療で主流になってはおらず、むしろ、知らない人が多い。
そりゃ、もし、これらの1つでも、開発者の主張通りの威力であれば、医療や製薬業界の大半が不要になるのだから、利権を握る連中が、それらを「いかがわしいもの」として葬り去ろうとするのは当然である。

根本的な原理は、『ダイアネティックス』『神経言語プログラミング』『ヒーリングコード』は同じと私は思う。
だが、どれも、ひどく難しい技法しか示されておらず、医療業界や製薬業界を喜ばせている。
そして、これらの技法と同じ原理の手法を、どうやって習得したのかは分からないが、楽々と使いこなしていたのは、精神科医のミルトン・エリクソンだけだったと思う。
エリクソン流、エリクソン派を自称する者は多いと思うが、私はそういった者達はあまり信用しない。
ただ、彼の娘だけは、その技法を受け継いだようにも思えるが、要は、こんな技法は、勉強や研究で身に付くものではないのだろう。
そもそも、エリクソン自身が、そんな技法を、教わったわけでも、学問的・科学的に開発したわけでもないと思う。

みどり子を岩山に投じ
牝狼の乳房にて育てよ
鷹・狐とともに冬をしのぎ
力と速さを手とし足とせよ
~ラルフ・ウォルドー・エマーソン『自己信頼』より~

エリクソンは、子供の時、家には、聖書と辞書しか本がなかったが、辞書を選び、それを繰り返して読んで知識を得た。
17歳の時、ポリオに感染し、目玉以外は全く動かせない状態になり、ただ目で周囲を観察する訓練をした。
学生の時はセールスマンをすることで人間を理解した。
このように、彼は荒れ野で鍛えられたのであり、医者や学者が彼の真似をして、同じことが出来るようになるはずがない。

エリクソンは、身動き出来ない17歳の時のある夜、耳はよく聴こえたので、医者と母親の会話が聞こえた。
医者は、「朝まで持たない」と言った。
その時、エリクソンは、「絶対もう一度朝日を見てやる」と誓った。
そして、それは叶い、医者を驚かせた。
能力や生命力を高め、願いを叶えるのに必要なのは、願いの強さ、決意の強さなのであることが分かる。
もちろん、1日中、顔を真っ赤にして唸り続け、願いや決意の強さを示さねばならないのではない。
願いや決意は、一瞬で宇宙に伝わる。
いや、一瞬でないと伝わらない。
暫定的なやり方を書いておくが、一生使っても構わない。
まず、願いや決意を決める。
息を吸って止め、「成った」と心で言う。
息を吐いて、いったん忘れる。
コツが掴めたら、本当の願いである限り、願いは速やかに叶うと思う。








  
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