この世界の仕組みは、昔から言われるように「思考は現実化する」だ。
だから、「願いを叶えたければ、願いが叶った状態をイメージしろ」とよく言われるし、それで間違っていない。
例えば、1億円のことを考えると、直ちに、一億円を引き寄せる。
しかし、なぜ、ほとんどの人が願いが叶わないのかというと、想う量が足りないだけだ。
そりゃ、精神の優れた人なら、一度願い、忘れたら、引き寄せっぱなしの状態になる。
けれども、普通の人なら、願ったことを打ち消すことを考えるので、ずっと思っていないと引き寄せが続かない。
1日に2~3分を、数日イメージした程度では、頭の中に存在するマイナス思考が、願いが叶ったイメージを打ち消してしまい、引き寄せは起こらない。
だから、1憶円欲しいなら、ずーっと、1億円のことを考えていないといけないが、誰も、十分に考えないのだ。
そして、ずーっと考えることが出来ない願いは、その人に相応しくないのである。
1憶円必要な人間って、そんなにいないからね。

想いの量と願望実現について、私は、有名なプロレスラーだったジャイアント馬場さんが本に書かれていたことを、いつも思い出したいと思っている。
馬場さんの憧れの的だった、バディ・ロジャースというアメリカのプロレスラーがいた。
馬場さんが「最高のプロレスラー」と断言する、プロレスで最も成功したプロレスラーだ。
ロジャースは、全米中、どこで試合をしても、会場は超満員だったが、特にロジャースは、女性客の大量動員に成功した初のプロレスラーだったかもしれない。
全米中のプロモーター達が皆、競って、ロジャースの機嫌を取りつつ、高いギャラを提示して、自分のテリトリーに呼びたがる。
プロレスラーとして、これほど良いことはない。プロレスは、スポーツでも格闘技でもなく、ショーなのであるから、人気がなければお話にならない。
そして、アメリカで活躍していた馬場さんは、きっと、ロジャースに学ぶことで、大人気レスラーになり、ついには、世界チャンピオンのロジャースと挑戦者、馬場さんの対戦が、全米一のドル箱カードになり、馬場さんも儲けまくった。日本では伝説の人物である力道山も、馬場さんと比べれば実際は小物だった。
で、ロジャースはなぜ成功したかというと、馬場さんは、「彼はずっと考えていた」と言う。
プロレスラー達は、電車やバスで集団移動することが多い。
その中で、仲の良いレスラー同士、酒を飲んだり、雑談したり、ゲームをしたりして暇をつぶす。
しかし、ロジャースだけは、そんなものに参加せず、1人でずっとプロレスのことを考えていたのである。
馬場さんは、「ずっと考えている者とそうでない者では、そりゃ差がつく」と、当たり前のことを言うが、その当たり前を誰もやらない。
ところで、馬場さんは、自分が大スターになっても、控室では常に小さくなって、先輩レスラーを立てていたので、アメリカのレスラー達にも大変に好かれていたらしい。
もちろん、馬場さんがアメリカに来たばかりの、右も左も分からない時に、親身になって世話を焼いてくれたレスラーには恩義があるだろうが、そうでないレスラーもいたはずだ。
馬場さんが、大人しかったのは、案外、1人でじっと考えたかったからではないかと思う。

あなたも、欲しいものがあったら、なるべくずっと考えることだ。考える量が大きいほど早く叶う。
考え方なんて別にない。
1憶円欲しければ、心の中で、ずっと「1憶円」と言ってたって構わない。
画家になりたければ、「私は画家だ」と心の中で唱えると良い。
自分の好きなやり方でやれば良いと思う。
ジョセフ・マーフィーの『マーフィー 世界一かんたんな自己実現法』で、マーフィーは、講演で、
「『私は〇〇だ』と言えば、そうなる」
というシンプルな原理を示すと、ある男性が、「やってみよう」と思い、
「私は裕福だ。私は幸せだ。私は最高の気分だ」
と、いつでもどこでも、出来るだけ唱えるようになった。それで、人生を大きく変えたようだ。
想いの量が大切なのである。
ちなみに、ジャイアント馬場さんは敬虔なクリスチャンだったので、想いの力について、普通の日本人とは違う発想があったのかもしれないと思う。
それで、ロジャースの特異性に気付けたのだと私は思うのである。
尚、上記の馬場さんの話が、どの本に載っていたかは私は覚えていない。








  
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