信頼あるスピリチュアルな啓蒙家の一致する見解は、「気分が良ければ願いは叶う」だ。
ただ、本当に気分が良いということはどういうことか、大きな誤解をしている人が多いが、それを言葉で言うのは難しい。
人間にとって、一番気分が良い時というのは、ぐっすり眠っている時だ。
例えば、初音ミクさんのライブで、本当に気分が良いなら、それは、ぐっすり眠っているようなものなのだ。
こう言うと、変に思うかもしれない。
では、こんな話はどうだろう?
将棋の名人の対局中の脳波は、熟睡している時の脳波と同じらしい。
つまり、真剣勝負の最中なのだが、脳の状態としては、その名人は熟睡しているのである。
だから、きっと、将棋の名人は勝負に集中している時は、最高に気分が良いのだ。
そして、そんな時、名人には、「勝ってやろう」なんて欲望はないのである。
美空ひばりさんの『柔』という名曲で、「勝つと思うな 思えば負けよ」とあるのが、そんなことを感じさせる。
この歌を作詞した関沢新一さんは、本当に奥深い人で、名曲の作詞をしているが、『モスラ対ゴジラ』(1964)や『ウルトラマン』などの脚本を書いていたりもする。
彼は、本当に人間をよく知っていたから、幅広いことで人を喜ばせることが出来たのである。

インドの聖者ラマナ・マハルシが、こんなことを言っている。
「心からの願いが叶った時、心はあるべき場所に戻り、真我(本当の自分。魂)を楽しんでいるのだ」
マハルシは、真我の座は、胸の中央から、指2本分右にあると言う。
そして、そこに心を戻すには、「私、私、・・・」と想えば良いと述べている。
簡単に言えば、心で「私」と唱えれば良いのだろう。
マハルシは、「私」こそ、最高のマントラ(真言)で、いつも「私」と唱えることを勧めることがあった。
心を「あるべき場所」、つまり、真我の座に戻せば、最高に気分が良いのであり、そのためには「私」と心で唱えれば良い。
すると、良いことも起こるのである。

Amazonで、共に300円くらいの電子書籍だが、
『宇宙にゆだねるだけで、願いはすぐに叶う!』
『何もしなくてもお金がどんどんやってくる!』
という本があって、共に200前後の評価があり、概ね肯定的評価がされている。
この2冊は、著者名は違うが、内容があまりに似ていて、おそらく、同一の著者なのではと思う。
これらの本の一貫した主張が「気分が良ければ全て思い通りになる」であるが、肝心の気分を良くする方法については、ほとんど書かれていない。
しかし、それに関しては、上に述べたようにすれば良い。
あるいは、ごく簡単に、
「私は気分が良い」
「私は最高の気分だ」
と、心で唱えれば良い。
これまで、このブログで何度も書いたように、「私は〇〇だ」と唱えれば、そうなるのだから。
あるいは、キース・ジャレットの奇跡のピアノ演奏『ザ・ケルン・コンサート』を聴けばどうかと思う。
ジャレットが、体調最悪の中、壊れた小さなピアノで弾いたピアノ・ソロ・コンサートで、最も売れたジャズのピアノ・ソロ・アルバムである。








  
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