お金持ちが、必ずしも豪邸に住んでいるわけではない。
私が知っている、ある金持ちも、家自体は、立派なことは確かだが、それほど大きな家ではなく、中の様子も、和室も洋室も、まあ、一般家庭とそれほど変わらない。
そう思っていた。
しかし、別に大きな家や大きな部屋ではなくても、金持ちの家、あるいは、良い暮らしをしているような家は、非常に歩き易いことに気がついた。
つまり、床や畳の上に、物を置いていないのだ。
一方、貧乏人、あるいは、あまり余裕がないような家では、気楽に歩くと、床や畳の上のものを蹴っ飛ばしてしまうし、家具や段ボールに足をぶっつけてしまうことがよくある。
そういえば、子供の時、明らかに暮らし向きが悪い友達の家に行った時、畳の上に物が一杯で、いわゆる、足の踏みどころもなくて戸惑った思い出がある。
ところが、そんな貧乏な家で、床や畳の上に物が一杯置かれていても、その家の住人・・・特に、奥さんは楽々歩いているものである。
つまり、貧乏な家の奥さんは、常に足元を見て歩くので、物に躓いたり、蹴っ飛ばすことがないのだ。
もちろん、そんな、床や畳の上に物が多い家では、全員が、それなりに長く足元を見ながら歩いているが、足元に気を取られると、顔を上げることが出来ず、うつむくことが多くなる。
そして、人間は、うつむくことが多いと、心が消極的になり、発想も小さくなり、否定的で無力感を持つようになってしまう。
家の床や畳の上に物を放置するというのは、その家の奥さんの性向による場合がほとんどで、そんな家に住んでいると、主人も、子供達も、消極的、否定的な、小さな人間になる。
結果、主人は出世せず、子供達は、勉強も運動も駄目なことが多い。

映画や漫画などで、やや昔の日本の学者の部屋で、本や資料やノートが畳いっぱいに積み重なって置かれているのを見て、いかにも、学者らしい部屋だなあと思ったことがあるかもしれない。
実際、そんな学者まがいの人間は、昔もだが、今もよくいる。
そして、そんな学者もどき、先生もどきは、皆、貧乏だし、物知りかもしれないが、全然、役に立たない人間だ。
いつもうつむき、考え方が狭く、後ろ向きになってしまっているからだ。
良い学者、世の中の役に立つ学者の部屋の床は、よく片付いている。

「家の中を片付ければ開運する」「物を捨てれば人生が良くなっていく」という話を、見たり聞いたりしたことがあるかもしれないが、重要なのは、足元なのである。
なるべく足元を気にせずにすむ家に住むと、顔は、自然に、前、あるいは、上を向き、考え方が、明るく、積極的で、ダイナミックになるので、何もかもうまくいくのである。
テーブルの上だって、ごちゃごちゃ物が置かれていたら、やっぱり、テーブルの上に注意が向き、うつむくことになる。
一方、よく片付いたテーブルでは、テーブルの上を見る時間は最小限になり、顔を上げている時間が長く、それは精神に良い。

アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズのトレーニングで、腹筋運動を禁止したという話がある。
理由は、腹筋運動に効果がないと言うより、両手を頭の後ろで組んで、上体を起こす際、どうしても、首を曲げてうつむくのだが、それが、精神的にマイナスの影響が大きいことが分かったからだ。
スクワットも、頭の後ろで手を組むことをやめ、手は腰の下のところに軽く当て、しかも、意識的に顔を上げて行うよう指導される。
腕立て伏せも、床を見て行うようでは駄目で、顔を上げて行わないといけない。
相撲でも、四股を踏む際、下を向く力士は、あまり出世しないはずだ。
うつむくことは、これほどに害あることなのである。
床や畳の上、あるいは、テーブルの上を散らかしておくことは、かくも恐ろしいことなのだ。
いかなる時でも、うつむいてはならず、顔を上げてこそうまくいくのである。

私が大好きな、初音ミクさんの歌『FREELY TOMORROW』(Mitchie M feat. 初音ミク)にも、

顔上げて微笑めば 笑顔取り戻す魔法になる

とあるが、実際、顔を上げて微笑めば無敵である。
だが、床や畳やテーブルの上に物が一杯では、顔を上げることが出来ない。
ミクさんのお母さんは、ちゃんと床や畳の上や、テーブルを片付ける人に違いない。








  
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