特に芸人の世界では、「芸は見て盗め」と言われているという話を聞いたことがあると思う。
芸は、手取り足取り、あるいは、言葉で伝わるものではなく、師匠をよく見て学ばないといけないということだろう。
しかし、実際のところは、やはり丁寧に指導してもらった弟子が有利である。
ところが、おかしなことに、師匠にじっくり指導してもらった訳ではないのに、高い実力を持つ弟子というのは、実のところ、あまり師匠の芸を見ていないものだ。
そして、師匠にしっかり教えてもらった弟子というのは師匠を超えることはなく、師匠を見ずに成長した弟子が師匠を超えるものである。
ただし、師匠をあまり見ていなかったとはいえ、案外に、師匠の芸の神髄を身に付けている場合が多いのだ。
なぜ、そんなことが起こるのだろう?

芸の話をしたが、芸に限らず、あらゆることの神髄というか、いわゆるコツなのであるが、コツというのは、見たり聞いたりして伝わるものではないということだ。
では、コツはどうすれば伝えられるのかというと、これは非常に難しく、優れた芸人、芸術家、武道家、その他の名人達人が、弟子や子供にコツを伝えることが出来なかったのである。
弟子に才能がなかったのかというと、そういうこともあるかもしれないが、実は、師匠以上の才能があっても、師匠のコツを継承することが出来なかった場合が多いのである。

物事の本当に重要な本質というものは、やはり、言葉や形で伝えられるものではないのだ。
では、それを伝えられるものは何かというと、有名な『燃えよドラゴン』で、リーが弟子の少年に言ったように、「考えるな!感じるんだ!」であるが、正直、「感じろ!」と言われても困るはずである。
「感じる」ことは、出来る者は教えられなくても出来るが、出来ないものは、ちゃんと感じ方を教えてあげないと不親切というものである。
しかし、どんな師匠だって、「感じる」ことの意味が分からないので、教えてあげられないのだ。
では、コツの伝授は、ほとんどの場合、絶望なのかというと、そうではない。
物事の本質という、深い真理を伝えるものはある。
だが、それが何かというと、「テレパシー」としか言えない。
今の人類はまだ、精神同士でコミュニケーションをする方法を、せいぜいがぼんやりとしか分からないので、重要なことを伝えることが出来ないのだ。
つまり、結論は、テレパシー能力を得れば良い。

楽譜が読めない優れた作曲家や、全くではないが、基礎的な数学を知らない数学者がいたりする。
また、今では、子供を従来の方法で教育しない、反学校教育(アンスクール)が注目され、子供が望まない限り、文字の勉強をしないことも容認するといった教育が良い成果を上げている。
素晴らしい成長を見せる子供達はテレパシー能力を発達させている。
どうやってテレパシー能力を発達させているのかというと、多くの場合は、言葉でコミュニケーションが出来ない相手である、動物や植物との交流によってである。
あるいは、もっと大きな自然とのコミュニケーションでテレパシーを発達させた者もいる。
電波工学の世界的権威だった関英男博士は、ある時、電波受信機が自然電磁波を捕らえ、それをずっと聴いているうちに、ぱっとテレパシー能力が開花したようなのである。
多くの優れた発明を行った橋下健博士も、ゲルマニウムなどの鉱物に「可愛い奴だ」と親しく接したら、発明のヒントを教えてくれると著書に書かれていた。
また、自分が崇拝する人物、憧れる人物に、敬いの気持ちを込めて注意を向けると、相手は意識しなくても、優れたメッセージをテレパシーで送ってくれるものである。








  
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