人間は、3歳までに育った環境から刷り込まれた記憶が根本的な性質となり、これは一生変わらないらしい。
だから、何度も裏切られて人間不信になるのではなく、元々、他人に嫌われるような性質を親によって刷り込まれていたというのが正解なのだと思われる。
どれほど成功哲学の本を読もうとも、親から貧乏根性を刷り込まれた者は、ケチな人生を送るしかない・・・のかもしれない(笑)。
こういったことが完全に本当ではないとしても、幼い時に過ごした環境の影響は、大岩や大木のように、容易に動かせるものでないことは確かと思う。

そして、3歳以前の記憶は思い出すことは出来ない。
だが、潜在意識にその記憶があるので、年齢を退行させていく催眠術で、3歳以前の年齢に戻り、そこで記憶を改ざんしようなどという、自己開発の手法は昔からあるが、成功した試しはない。
トム・クルーズらが信仰する宗教であるサイエントロジーでは、ダイアネティックスという手法で、それを可能にすると言っている。
だが、私はダイアネティックスの本は一頃、熱心に読み、かなり面白かったが、実践はまず無理だと思う(やり方が曖昧過ぎ、矛盾も多いと私は思った)。

発明家で能力開発研究家の中山正和氏は、3歳までに刷り込まれ作られてしまった性質とは、うまく付き合っていくしかないと述べていた。
その性質は好き嫌いに現れるので、とにかく、自分が好きなことをしないと絶対成功しない。
ただ、ロクな好きが構築されていない人は困る。
まあ、私がそうなのだが(笑)。
その場合は、自分のそのけったいな好きを(笑)、何か有用なものに「こじつける」しかない。
3歳までに、母親の「チョコレート食べたい、チョコレート食べたい」という言葉を沢山聞いていたら、さぞ、チョコレートが好きだろうが、こんなもの、何の役にも立たない。
それなら、チョコレート菓子の職人になれば良さそうなものだが、生憎、探求心や創造力に関わる性質は構築されなかった・・・という場合が多い(笑)。
だが、そんなケースも絶望ではない。
そこで登場する有難いものが神秘主義だ。
チョコレートの美味しさを神秘的に捉え、神秘を探求するのである。
これは、うまくやれば良い道を作れる。
私が思うに、神秘家、神秘研究家として名を上げた人というのは、言っては悪いが、幼い頃に、ロクな記憶を持てなかったので、大人になりかけた時、自分の将来性に自信が持てず、神秘を求めて内向的になったのだと思う。
池田満寿夫という世界的版画家は、エロチシズムエロチシズムとばかり言っていたが(笑)、下手したら彼は生涯、役立たずの変態だったかもしれない。
しかし、本人に自覚があったかどうかは分からないが、エロチシズムというかエロを、神秘的に捉え、それによって精神の奥にあるものを探求出来、それが芸術として花開いたのだと思う。
彼は、若い頃は、それほど神秘性は見せず、あくまで現実的なエロを追求していたが、歳を取ってからは、宗教的な作品を作るようになり、私も彼の晩年の陶器作品の写真集を持っているが、非常に神秘的と思うのだ。

医者の息子の家庭教師で苦労した知人がいる。
その医者としては、息子に医学部に入ってもらい、病院の後を継がせたいが、家庭教師に行った知人は、その医者の奥さんが若くて美人であるのを見て、直観的に嫌な予感がした。
およそ医療の世界と関りのない奥さんは、その息子に、全く医者向きでない性質を与えてしまっていたのだ。
だが、その美人妻が不思議大好き少女だったらしく、息子は自分の趣味に神秘性を見出して美大に進み、楽しくやっているらしい。

アイルランドのノーベル賞作家で、「20世紀最大の詩人」と言われたウィリアム・バトラー・イェイツは「神秘を信じない者には想像力がない」と言ったが、神秘的想像力は有難いものだ。
才能というのは、所詮、3歳までに刷り込まれた記憶である。
ロクな才能の源を刷り込まれていないのであれば、成功するには神秘的想像力に頼るしかないかもしれない。
「自分は凡人だ」と言う事業家に、神秘家や熱心な宗教信仰者が多いのは、彼らが神秘性に目覚め、自分の好きなものを神秘的想像力で探求したからである。
で、どうせなら、良い神秘性を。








  
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