有名な解剖学者の本に書かれていたが、昔の日本人は、スポーツジムに通ったり、ジョギングしたり、筋トレをしたりなどしなかったが(やってる姿を想像すると面白いが 笑)、身体は大変に強かったのだそうだ。
その原因は、毎日、長時間、正座していたらからだという。
正座は、どこにも寄りかからずに身体を立てるので腹筋・背筋が鍛えられ、背筋が伸び、腰も立っている。
さらに首も自力で立てるので、首の骨に良いだけでなく、首周辺の筋肉が鍛えられる。
また、私は大学の体育の教員から、こんな話を聞いたことがある。
体力は17歳がピークで、二十歳も超えるとどんどん衰えていくが、握力だけはその後も強くなる。
その理由は、手を握るという行為を日常、よく行うからだ。
おそらく、ものを握ることをかなり行う農作業を毎日している人は、老齢になっても、握力が恐ろしく強いと思う。
上記のように、たとえ小さな力でも、毎日、長時間行うことが最良のトレーニングなのである。

私には、「腹筋」に関する妙な経験がある(笑)。
大学生の時、私は、なぜか小学生の女の子にモテモテで(オツムのレベルが近かったからか? 笑)、よく一緒に遊んでいたが、4年生のすらりとした女の子が私のウエストが細いことを指摘した。
普通、子供はそんなこと気にしないだろうし、若いうちは男もウエストが細い者が多いのに、彼女がそんなことを言うからには、相当、細かったのだろう。
そして、私は、小学生の時からずっと、腹筋が強く、腹筋運動をすると、まるでゼンマイ仕掛けのおもちゃの人形のごとく、勢いよく、無限にやれた。
中学以降は、多少、スクワットとかしたが、小学生の時は運動などしなかったのに、腹筋だけはなぜか極端に強かった。
その原因に思い当たることがある。
小学4年生の時だったか、お金持ちの親戚が、およそ小学生には不似合いな、立派な皮ベルトをくれたことがあった。
私は、それまでベルトをしておらず、ゴム入りズボン専門だったから、いよいよ、ベルトをする大人の男になれる(笑)ことが嬉しかった。
ところが私は、ベルトは一番奥の穴で止めるのが良いと思ったが、親が切ってくれたそのベルトの一番奥の穴で留めると、やや締め上げる感じになったが、やはり、その一番奥の穴で留めた。
そのベルトは丈夫だったので、5年生の終わりまで使ったと思うが、それでいつも締め上げていたので、腰が細くなると共に、腹筋も強くなったのだと思う。
というのは、身体は圧力をかけると、筋肉は自然に圧力に対抗して力を発揮するからだ。
今、人気のある、着ているだけで良い身体になる加圧シャツや加圧ベルトは、この原理を利用しているのだろう。
昔の、コルセットをしていた女性は、ウエストが細くて身体が強かったと思う。
実際、これはやり過ぎだが、ウエストが40cm以下という世界的に有名な女性がいるが、彼女は、別に、運動や食事制限でウエストが細くなったのではなく、入浴の時以外はコルセットをしているそうだ。

優れたスポーツ選手や格闘家は、せいぜい数時間の練習時間だけトレーニングするのではなく、何らかの形で1日中鍛えている場合が多い。
だが、1日中、きつい運動が出来る訳ではないので、誰でも出来るような運動を長時間やっているのだと思う。
例えば、ある一流の陸上短距離選手は、歩く時に、膝をやや高く上げるのだという話を何かで見た覚えがある。
握力の強さが武器で、絶大な人気があったプロレスラーは、常に野球ボールを持ち歩き、それを握って握力を鍛えていたということだが、もし、本当にやっていたとしたら、それほど強い力で握るのではなく、弱い力で長時間握っていたはずだ。

弱い力で長時間やることが向上の秘訣で、この方法でのみで超人にもなれるのだと思う。
これは、肉体的な運動に限らず、知的なことや技能に関することでも同じと思う。
ペーパーテストのような数学ではなく、本当に数学に強い人というのは、1日中、数式を見ているのだと思う。
本当に心を打つ楽器の演奏をする人は、可能なら、1日中、気楽に楽器を演奏するのだろう。
ある一流の歌手は、飲みに行っても、そこでずっとギターを弾きながら歌い、次の店に移動する時も、ギターを弾いて歌いながら移動するそうだ。
超一流を目指すなら、好きなことを、気楽でいいから1日中やると良いだろう。








  
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