ロンダ・バーンの『ザ・シークレット』には、成功者達は、成功するための秘密の教えである「シークレット」を知っているが、それを公開せず、独占していると書かれている。
それは本当だが、彼らがそれを公開しない理由は、悪意というよりは、公開しても仕方がないからではないかと思う。
つまり、丁寧に教えたところで、凡人が「シークレット」を使いこなせるとは思えないのだ。

もうかなり昔のことだが、私は「シークレット」を知っていると思われる金持ちと奇妙な会話をしたことを、ずっと覚えている。
私が何かに驚いた時、彼が不意に、
「反応してはいけない。反応してはいけない」
と2度言ったが、それは、重要なことを私に教えようとしてくれたのだと思う。

ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』に、『私のお気に入り(My Favorite Things)』という、驚くほど多くのアーチストにカバーされた曲がある。
私は、高校生の時に何度も聴き、今でも英語で歌詞を思い出す。
その中で、日本語では、こんな歌詞がある。
「犬に吠えられた時、蜂に刺された時、悲しい時、私は私のお気に入りのものを思い出すと、そんなに悪い気分でなくなる」
この中に、「シークレット」が隠されていることに気付く。
詩を書いたオスカー・ハマースタイン2世は、当然、「シークレット」を知っていたはずだ。
つまり、こうだ。
悪いことがあったら、普通の人は、それに反応して、悪い気分になる。
だが、それを許さず、つまり、反応せず、悪い気分にならないようにしなければならない。
これは、言い換えると、自分の意思で「気持ちを変える」ということだ。
『ザ・シークレット』では、こんなふうに書かれている。
朝、ベッドから出て立ち上がった時、何かに足をぶつけたりして悪い気分になると、1日が悪循環に陥る。
だが、足をぶつけて、一瞬、悪い気分になっても、自分で気持ちを切り替えると、悪循環が絶たれる。
そして、良い気分になれば、連鎖反応的に良いことが起こる。
では、そのための最良の方法は?
それは、静かに黙想し、自分の感情に意識を集中して、1分間微笑む・・・である。
私は、常に微笑み、可能なら、ガッツポーズをすれば良いのだと思う。








  
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