解剖学者の養老孟司さんが、著書の中で、「昔の日本人は長時間正座をしたので、別に運動をしなくても身体が強かった」と書かれているのを見て、非常に鮮明な印象を受けたことを覚えている。
これが、「金の訓練」と言うべきものだ。
短時間の不自然な訓練より、自然な長時間の訓練が本物の力を作る。

ヘルメスだったかニュートンだったか忘れたが、幼い時から、壁にエメラルドタブレット(ヘルメス版)が書かれた紙が貼られていて、それを自然に毎日見ているうちに、知らず知らず知性が育まれ、長い年月の中で偉大な英知を得たのだと思われる。

明治・大正の教育者で、「岡田式静坐法」で知られた岡田虎二郎は、
「念仏をするなら、生活しながら念仏をするのでは本物ではなく、念仏しながら生活するようでなくてはならない。静坐をするなら、生活しながら静坐をするのは本物ではなく、静坐しながら生活するようでなくてはならない」
と言ったというが、これがまさに核心を突いている。
岡田虎二郎の言う「1日中の静坐」とは、常に腹に力を込めよということである。
中村天風も、やはり、片時も怠らず、肛門を引き締めよと教えていたようだ。
もちろん、現実的には、それは難しいし、また、腹や肛門に力を入れると言っても、全力でやる訳にはいかない。
そこで、たとえ、弱くてもいいから、腹に力を込めたり、肛門を締めることを、なるべく多く行えば、その成果は決して小さくはない。

また、口癖(呪文、自己暗示、アファーメーションと言っても良い)を常に唱えることも、恐ろしいほどの効果がある。
「神様の奇跡が起こる」と1日中唱えたホームレスは、宝くじで1億円が2度当たり、「歓喜、成功、富」と1日何時間も唱えた売れない女優はスターになった。
科学的研究でも、過酷な状況を勝ち抜き、生き残る人間は、常に、頭の中で「大丈夫」などの肯定的な言葉をつぶやいていることが分かっているらしい。

上に挙げた、いずれかの方法を真似して、我々も超人に進化しようではないか。








  
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