インドの聖者ラマナ・マハルシは、「たとえ大事業を行っている者も、実際は何もしていない」と言う。
では、その大事業は、どうして起こったのだろう?
マハルシは、現象は、潜在意識に刻まれた印象が拡大したものだと言った。
つまり、その事業家は、何らかの方法で、潜在意識の中に、大事業の印象を刻み込んだのであるが、彼がやったのはそれだけで、後のことは自動的に起こったのだ。
そして、実際には、彼が、潜在意識に印象を刻み込んだ方法は、自己暗示以外にない。
こう言うと、「いや、彼の父親が彼に、『お前は大人になったら、大きなビジネスをするぞ』と言ったのかもしれないじゃないか?」と言いたい向きもあると思う。
しかし、彼は、その暗示を受け入れて、自己暗示に変換したから、大事業を行うイメージを潜在意識に送り込んだのだ。
大人から同じ暗示を与えられても、全ての子供が同じようになる訳ではない。
また、大人からの影響を受けずに、自分の意志で、自己暗示により潜在意識に印象を送り込んでも、同じ結果になる。
つまり、大事業家は、事業に関しては自分では何もしていない。彼はただ、自己暗示だけを行ったのである。

会社の中で、優秀なセールスマンになり、部長、役員と出世した者にしたって、上司からの「お前は素晴らしいセールスマンになる」という言葉を受け入れ、それを自己暗示に変えたか、あるいは、上司等とは関係なく、自分の意志で「俺は凄いセールスマンになる」と自己暗示をかけただけで、後の結果は自動的に起こった。
もちろん、現実にはいろいろ複雑な状況があっただろうが、本質のところはそうである。

となると、我々の仕事は自己暗示だけなのである。
ただし、普通の人は、自己暗示を自分で選んでいないので、親や学校や、マスコミを通じた国家や大企業の暗示を自己暗示に変換して、それを実現するのである。
つまり、大半の人が奴隷的労働者になるのであり、そうなった原因は、自己暗示の言葉を自分で選ばなかったからである。

楽進さんにコメントで教えていただいたが、右脳教育で有名な七田真氏の著書『奇跡の超「右脳」開運法』に、こんな話が載ってるらしい(私は今日、本を注文したので、まだ見ていないが)。
あるホームレスが、七田氏の本を読み、そこに書かれていたことに習い「神様の奇跡が起こる」とつぶやくことにし、仕事もなく暇だったので、毎日、1日中つぶやいたらしい。
すると、宝くじで1億円が当たり、さらに不思議な展開でイタリアのバチカンに行くことになる。
その後、彼はさらにつぶやきを続け、またもや1億円が当たった。
これは全て事実らしい。
数多く繰り返されるつぶやきは、自己暗示であり、他にも、祈り、呪文、アファーメーションなどと呼ばれるが、全て同じことである。
彼は、自己暗示を特に頻繁に行ったので、目覚しい結果が短い日数で出た。
普通は、自己暗示は、500回くらいで安定し、1000回できっかけが生まれ、10000回で奇跡が起こるが、大きなことであれば、もっと数が必要である。そのホームレスの場合は、数万回以上ではないかと思う。
江戸末期の神道家、黒住宗忠は、ハンセン氏病(らい病)に罹った武士に、1日1万回「ありがたい」と唱えさせ、7日で完治したというから、7万回である。
だが、それでも、ほんの一瞬と言って良く、それを行うだけの根気がなければ、その武士は死んでいたし、我々は、世間の暗示を受け入れて奴隷で終わるしかないのである。
再度言えば、我々の仕事は、自己暗示だけである。
後は自動的に起こるのである。








  
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