プログラミングの練習をするには、昔はかなりの費用がかかったが、今は無料で大抵のことが出来る。
今、一番人気があるプログラミング言語は、JavaScriptとPythonだ。
プロと全く同じ開発環境を無料でインストール出来るが、その手順が複雑で、しかも、ちょっとしたことでうまく動かないことがある。そんな時は、Webで調べて自分で解決していくことで力がつくのだが、PCやインターネットや、プログラム開発に関することに不慣れな人には、なかなかハードルが高く、実際は、全くの素人がプログラミングの勉強を始めるということは、あまりない。
だが、高校生や、時には、中学生が、恐れ知らずで飛び込み、いろいろありながらも、プログラミングが出来るようになることもある。
しかし、そんな人達だって、一足飛びに出来るようになる訳ではなく、かなりの時間をかけ、相当な苦労をして成し遂げたのだ。

将来、開発環境の構築が、誰でも出来るレベルになるかというと、少なくとも、当面・・・10年やそこらは難しいのではと思う。
もし、それほどシンプルになってしまえば、別の問題があるといった事情もある。
ところが、ExcelやAccessでVBAを使うなら、そんなに難しいことはない。
これらは無料ではないが、見返りを考えると、極めて安い投資と言えるのではないかと思う。
私の場合で言えば、購入したものと値段で言えば、

Microsoft Office 2019 Personal (永続ライセンス/2台) 約3万円。※Word、Excel、Outlook
Microsoft Access 2019(永続ライセンス/2台) 約1万5千円。

で、合計4万5千円だ(Amazonで購入。オンライン版)。
高いと言えばそうかもしれないが、私は、これらの価値が解るので、その安さに、今だに仰天しているほどだ。
昔、やはり、Accessを自分で買ったが、その頃は、3万円くらいしたと思う(それでもやっぱり驚くほど安い)。
まあ、ダウンロード版を買う手続きやインストールだけで難しいと思う人も少なくないと思うが、それでも、インストールは昔と比べれば簡単になったし、注意深くやれば大丈夫と思う。
とはいえ、スマートフォンアプリのインストールと比べれば、やや複雑だし、困るのは、うまくいかない場合や、インストール後のトラブルで、それがまた結構ある・・・などと言えば、やる気が萎えるかもしれないが、私もあったし(笑)、サポートの利用の仕方がなかなか分からなかったりする。
だが、なんとかなると信じよう(笑)。

VBAは有償のExcelやAccessが必要だが、「ExcelやAccessを利用出来る」というメリットの大きさはとんでもないものだ。
ExcelやAccessの高度で洗練された機能が、VBAで簡単に利用出来るというのは、他のプログラミング言語では望めない圧倒的利点だ。
では、ExcelとAccessの違いは何かというと、扱えるデータの量と処理の高度さということになる。
Excelでは、そこそこ(数万から数十万)のデータ量で、1つのデータを扱うなら、かなりの数学計算も可能だが、104万レコード程度が限界だし、また、複数のデータを複雑に組み合わせて使うのはやや難しい。
Accessは、Excelよりずっと多くのデータが扱えるし、簡単に複数のデータを組み合わせて使える。
また、Accessは、SQL Serverという高機能なデータベースと一体化して使えるので、相当高度な用途に使える。SQL Serverも、無料のSQL Server Expressで、そこそこの企業の基幹システムで十分使えるほどだ。
私の場合は、本格的な処理では、Access内部のデータベースは、ほとんど処理の途中で一時的に使うだけで、データベースはSQL Serverになる。もちろん、これをAccessで使う。
大きな企業のシステムだって、本当はAccessで作るメリットは多いのだが、ブラウザで使えるWeb形式の方が面倒が起こり難いので、Visual Studioで、C#あたりで作ることが多いが(VisualBasic.Netが使われることも多いと思う)、開発に時間がかかるものである。

個人で使う範囲であれば、ExcelやAccessで十分だし、それが、業務効率を向上させるし、場合によっては、極端に業務効率が上がる。
そして、ExcelやAccessは、うまく使えば、最強のBI(ビジネス・インテリジェンス)ツールになる。
本当によく、BIツールの宣伝や説明を見るが、「そんなの全部、ExcelやAccessで出来るじゃない」と思う。要は、高価なBIツールは、ExcelやAccessが使えなくても出来るのが良いのであるが、どんなことでも自由自在とはいかない。
また、今後は、ディープラーニング型AIを実際に使う機会が増えるが、ディープラーニング自体はツールがやってくれるので、それほど難しくないが、ディープラーニングのためのデータを整えることは、出来ない者には絶望的なほど出来ない。
だが、ExcelやAccessをうまく使えば、それが出来る。
ディープラーニングの本には、画像データをサンプルに使うものが多いが、実際に使うのは数値データではあるまいか?
しかし、画像データの方が、データを集める苦労を隠せるので、本では、そうするのではないかという面もあるのではと思う。
私が4月に出版する予定(数学講師との共著)のAI書籍では、数値データでディープラーニングする面白いテーマを選んだ。
データを作成するVBAプログラム組み込みのExcelファイルもダウンロード出来るようにする予定なので、実際に自分で試せる。
自分でやるということが、習得への一番の近道である。








  
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