社会と戦場が似ているのは、実力がモノを言うところだ。
戦場で、どこかの部隊に所属しないと生きていけない場合、出来るだけ強くて待遇の良い部隊に入ろうとするだろう。
そして入隊したい部隊があれば、入れてもらえるよう自己アピールをする。
そんな時、「○○大卒です」だの、「理論物理学を学びました」、「教職20年です」と言えば、笑われる。
採用したい部隊が尋ねたいのは、「銃はうまいか?」、「ヘリの操縦は出来るか?」、「バーベルは何キロ上げられるか?」などだろう。
社会も同じだ。
よほど若い時なら、他に判断材料がないので、学歴とか資格、あるいは、趣味なんかも問われるかもしれない。
しかし、30歳にもなれば、「経理は出来るか?」、「取り引きに関わる法律に詳しいか?」、「プログラミングは出来るか?」、「モノを売る経験や自信はあるか?」などが問われる。
40も過ぎたオッサン、オバサンに出身校や学校の専攻なんか聞いたって仕方がない。
だから、社会で通用する武器を持たなければならない。
ただ、ソバを打つなんて能力では、ソバを打つ以外では通用しないので、ある程度の歳であれば、高い腕前でなければならないし、多少の腕があっても、仕事をする場所があるとは限らない。
つまり、出来るなら、広い場所で通用する武器を持っている方が良い。
軍隊の場合は、射撃の名人なら採用される可能性が高いが、アーチェリー国体3位とかで優遇されるかどうかは分からない。

そこで、現代では、プログラミングが出来ることは有利なのだが、それも、選択を誤ってはならない。
Webアプリ開発の専門家になる場合は、サーバーOS、Web OS、ネットワーク、データベース、HTML、CSS、プログラミング言語とそれに対応したフレームワークといったことが、全て、ある程度は出来なければならない。
それに、サーバーOSと言っても、Linux系、Windows系があるし、それらは刻々バージョンアップされるので、それについていかなければならない。
データベースにしたって、1つのサーバーOS・・・例えば、Windowsにしたって、SQL Server、Oracleが代表的だが、他にも沢山ある。
全部勉強してからやる訳にはいかないので、何が現れても、要点を掴み取る能力が必要になる。
早い話が、好きで、若くて、向いていることが必要だ。
スマートフォン用アプリ開発では、「OLが作ったアプリがヒット」だの「小学生が作ったアプリが話題」だのと騒がれこともあるが、それでそんなに儲かった訳でもなく(あるいは全く儲かっていない)、その1つだけで終りである場合がほとんどだ。スマホアプリは、Webアプリよりも厄介なことが多くあるのだ。

だが、ExcelとVBAなら、Excelさえインストールしていれば出来るので、ExcelとVBAさえ磨いておけば、後は、日々の仕事を通して、業務の流れを掴み、それをどう、VBAで合理化するかを考えれば良い。そこで試行錯誤し、失敗を重ねることで能力がつく。
AccessとVBAの場合は、多少のデータベースの知識やテクニックが必要になるが、手に負えない範囲ではないと思う。さらに、SQL Serverを扱えるようになれば、かなりの人材と認められる。一流大卒で実務的なことが何も出来ない者とは比較にならないほど有利である。
そして、ExcelとVBAが出来る者でも、そんなに多い訳ではない・・・それどころか、滅多にいないので、これは武器になると思う。
AccessとVBAの場合は、実力が高ければ、更に有利だろう。
「ExcelやAccessは古い、今は○○の時代(○○は、kintoneやUnitBase等)」という宣伝メールが、それらのメーカーから毎日のように届くが、それらは、極めてローカルに使われているに過ぎず、ExcelやAccessの圧倒的シェアにはまるで及ばない。
FileMakerは良いかもしれないが、やはり、ユーザーが少ない。
MAGICは確実に良いが、これはユーザーが少な過ぎると思う。
もちろん、これらも、よほどの腕前なら仕事は得られるだろうが、仕事は選べない。

そんな訳で、生きる武器を持ちたい場合、現在、特にITの技術を持たない場合、Excel+VBAや、Access+VBAをお薦めする。
習得のコツは、「時間をかける」これだけである。
他の人より進歩が遅くても問題ない。最終的には、多くの時間をかけた者が勝つのである。半端無い時間をかけることだ。それで生きるための武器が得られるなら楽なことである。

さらに朗報を言うなら、現在のディープラーニング型AIは、ツールで作る時代であり、ExcelやAccessでデータを収集・加工出来れば、AI開発への道も開かれると思う。








  
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