私が、全12話のアニメを軽く10回以上見た(今も見ている)『まちカドまぞく』の中で、優子とミカン(共に高1女子)と、優子のご先祖様のリリスが3人で映画を見ているシーンがある。
映画の中で、ヒーロー達2人は、銃弾が飛び交う中、突っ走る。
それを見て、優子はご先祖様のリリスに尋ねる。
「どうして、あのヒーローは弾が当たらないんですか?ずるい」
すると、リリスが言う。
「あきらめろシャミ子(優子のこと)、世界はそういう風にできているのだ」
(セリフは原作漫画から引用)
作品を読んでいると、著者の伊藤いづも氏はただ者とは思えない。沢山の深い知恵をさりげなくジョークにしてしまっているが、ジョークに出来るということは、かなり身についているのだろう。
テレビ時代劇だったと思うが、織田信長が、やはり銃弾飛び交う戦場を悠然と歩き、「わしには弾は当たらん」と言い放っていた。
信長には、自分は強運の持ち主であるという信念があったことを表現したのだろう。
マックス・ギュンターの『運とつきあう』で強調されているが、正直な成功者は、自分の成功が努力によるものではなく、「たまたま成功した」、つまり、運が良かっただけであることを認めているものだ。
ところで、合気道家の藤平光一氏は、第二次世界大戦で、23歳で隊長として部隊を率いた時、彼も砲弾飛び交う中を悠然と歩き、大物振りを見せて部下達を安心させたというが、氣が出ていれば弾は当たらないという説明ではなかったかと思う。
逆に、ドイツ人医師で「心身医学の父」と言われるゲオルグ・グロデックの論文で、戦争中、1人の兵士が自分の膝を指差し、「ここに弾が当たれば故郷に帰れるのに」と言うと、直後、流れ弾が飛んできて、まさに、その膝に命中した。グロデックは、これが、人間の体内に宿る「エス」の働きであると言う。
アニメ『MADLAX』で、17歳の少女マドラックスは、1人で軍隊の一部隊を2丁の拳銃で滅ぼした後、射撃の名手が何発も放った弾丸を優雅に交わして見せ、真の自分と一致した者には、こんなことは造作もないと言う。
上で述べた藤平光一氏の師で合気道の創始者である植芝盛平は、6人の射撃の名人が至近距離から一斉に放った拳銃の弾を交わし、その全員を投げ飛ばしたという話が伝わっているが、やはり植芝盛平の高名な弟子である塩田剛三氏は、それは事実だと言う(実際に目撃したと言っていたかもしれない)。
最初にリリスが言ったギャグとして捉えるべき言葉「世界はそういう風にできている」は、真面目に、「世界をそういう風にする」ことが出来る。
それには、やはり、ぼーっとすれば良いのである。
つまり、個人的な力というものを放棄して、大きな力に身をゆだねることだ。
(『まちカドまぞく』で)空中に飛び散ったタコさんウインナーの全てに爪楊枝を刺して皿に回収出来る桃(優子の宿敵の魔法少女)なら、銃弾を交わすことなど容易(たやす)いだろう。桃は、身体をエーテル体に置き換えているのが力の秘密と言うが、なに、エーテル体なら人間なら皆持っているので、似たようなことなら出来るだろう。
ともかく、人間が持っている可能性は、一般的な予想などとは、三輪車とロケットほどの差があるほど超えているのである。
映画の中で、ヒーロー達2人は、銃弾が飛び交う中、突っ走る。
それを見て、優子はご先祖様のリリスに尋ねる。
「どうして、あのヒーローは弾が当たらないんですか?ずるい」
すると、リリスが言う。
「あきらめろシャミ子(優子のこと)、世界はそういう風にできているのだ」
(セリフは原作漫画から引用)
作品を読んでいると、著者の伊藤いづも氏はただ者とは思えない。沢山の深い知恵をさりげなくジョークにしてしまっているが、ジョークに出来るということは、かなり身についているのだろう。
テレビ時代劇だったと思うが、織田信長が、やはり銃弾飛び交う戦場を悠然と歩き、「わしには弾は当たらん」と言い放っていた。
信長には、自分は強運の持ち主であるという信念があったことを表現したのだろう。
マックス・ギュンターの『運とつきあう』で強調されているが、正直な成功者は、自分の成功が努力によるものではなく、「たまたま成功した」、つまり、運が良かっただけであることを認めているものだ。
ところで、合気道家の藤平光一氏は、第二次世界大戦で、23歳で隊長として部隊を率いた時、彼も砲弾飛び交う中を悠然と歩き、大物振りを見せて部下達を安心させたというが、氣が出ていれば弾は当たらないという説明ではなかったかと思う。
逆に、ドイツ人医師で「心身医学の父」と言われるゲオルグ・グロデックの論文で、戦争中、1人の兵士が自分の膝を指差し、「ここに弾が当たれば故郷に帰れるのに」と言うと、直後、流れ弾が飛んできて、まさに、その膝に命中した。グロデックは、これが、人間の体内に宿る「エス」の働きであると言う。
アニメ『MADLAX』で、17歳の少女マドラックスは、1人で軍隊の一部隊を2丁の拳銃で滅ぼした後、射撃の名手が何発も放った弾丸を優雅に交わして見せ、真の自分と一致した者には、こんなことは造作もないと言う。
上で述べた藤平光一氏の師で合気道の創始者である植芝盛平は、6人の射撃の名人が至近距離から一斉に放った拳銃の弾を交わし、その全員を投げ飛ばしたという話が伝わっているが、やはり植芝盛平の高名な弟子である塩田剛三氏は、それは事実だと言う(実際に目撃したと言っていたかもしれない)。
最初にリリスが言ったギャグとして捉えるべき言葉「世界はそういう風にできている」は、真面目に、「世界をそういう風にする」ことが出来る。
それには、やはり、ぼーっとすれば良いのである。
つまり、個人的な力というものを放棄して、大きな力に身をゆだねることだ。
(『まちカドまぞく』で)空中に飛び散ったタコさんウインナーの全てに爪楊枝を刺して皿に回収出来る桃(優子の宿敵の魔法少女)なら、銃弾を交わすことなど容易(たやす)いだろう。桃は、身体をエーテル体に置き換えているのが力の秘密と言うが、なに、エーテル体なら人間なら皆持っているので、似たようなことなら出来るだろう。
ともかく、人間が持っている可能性は、一般的な予想などとは、三輪車とロケットほどの差があるほど超えているのである。
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最近は、おかしなことに、新しい担当業務で超忙しくなり、窓際どころではなくなってしまった状況ですが、
再び窓際に戻れるようぼーっとし、大きな存在に身をゆだねようと思います。
最近、まじめモードになっていたので、改めてぼーっとします。
やはりまじめになるとよくないですね(笑)