ベーシックインカムというものをご存知だろうか?
私は細かいことまでは知らないが、国が国民全員に、最低限の生活が出来るお金を渡し、働きたい人は働けば良いが、働かなくても生きていけるようにするようなものらしい。
月額いくら出るかというと、7万円から10万円程度かなあと思う。
食べるお金の不安がなくなると、人間は創造力を発揮するので、国のためにも良いという意見も多い。
実験的に実施している国や地域もあるらしいが、日本は、あるとしても、まだ先の話と思う。
しかし、識者によっては、日本は既にベーシックインカム状態だと言う者もいる。
ただ、国からお金を引き出す方法を、ほとんどの人が知らないだけだ。

こんな話がある。
あるホームレスの老人が末期癌で苦しんでいたが、身寄りはなく、当然、健康保険にも加入していないので、治療を受けることが出来ない。
しかし、実は、そんな人でも、治療費を公的機関から引き出せるのであり、ある人道的な医師が、その老人のために、申請してあげるのだが、医師がやってすら、甚だしく面倒で難しい手続きで、社会から長く離れた老人がそんなことをするのは、普通の人が宇宙ロケットを操縦するより難しいと思うほどだ。
手っ取り早くは、刑務所に入れば、治療を受けられるが、そんな元気もない老人だった。
私は失業保険をもらったことは一度もないが、あれも一種のベーシックインカムかもしれない。しかし、それを申請することを考えると、面倒なことは一切嫌いな私は憂鬱になることだろう。だが、失業保険は、手続きとしては、まだ簡単な方だと思う。実際、結婚のために会社をやめた女性が、失業保険を堂々ともらったという話はよく聞いたが、それくらい「ゆるい」ものだということだろう。
とはいえ、私は御免だが・・・

今の若い人は、年金がもらえなくなるという話があるが、「そんなことは絶対にない」と語る識者もいる。
それで、「サルでも分かる年金」なんて本を見たことがあるが、はっきり言って、全く分からなかった。あれを、言っては悪いが、頭が衰えている場合も多い年配の人が、どう理解し、賢く請求出来るって言うのだろう?
認知症の母親を抱えた50歳過ぎの男性が生活補助を申請したら、役所では「働け」の一点張りで、その母と息子は心中を計り、母親だけ死ぬという悲惨な事件もあったが、役所の担当者だって、援助を出せば出すほど勤務評価が下がるのであることは、普通の大人なら容易に想像が出来る。
台風の時も、住民税を納めていないホームレスは、避難所に入ることを拒否され、行政が批判されたが、少なくとも、避難所の担当者としては、そうするしか仕方がなかったはずだ。でないと、冗談でなく、明日は、自分がホームレスだし、自分だけならまだしも、家族をホームレスにする訳にはいかないだろう。

特技があるとか、ネットの使い方に長けているなら、何とかなるが、そうでなければ、下層の人々は、ある年齢を過ぎると、魔法でも身につけないと、必要なお金は得られない。
しかし、その魔法はある。
少し前は、日本で餓死するなど、有り得ないと言われたが、今は、多くはないにしろ、そんなに珍しくもない。
ただ、餓死と言うより、餓死するんじゃないかという不安で死ぬ場合が多いのではないかと思う。
要は、心配しないこと、落ち着くこと、何も考えないこと・・・1秒前のことも1秒先のことも考えないことだ。
魔法は、修行するまでもなく、それで発揮出来るはずである。
無論、不安のないふり、考えないふりでは駄目であるが、エマーソンの『自己信頼』に、経済的な心配をしない若者の強さが語られている。彼らは、そんな魔法を使えるのであると思う。
参考になると思う本を紹介しておく。









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