醜い人間が多いし、醜い人間ほど目立つ振る舞いをする。
道のど真ん中で立ち止まってスマホをじっと見ているオバサンをよく見るが、ほぼ100%、絶対見たくないほど醜く、肥満している場合が多い。
新幹線の自由席一列を占領して寝ている男性のニュースがあったが、断言する。その男性、恐ろしく醜く、また、肥満していた可能性が高いだろう。
本当に、醜い人間が増えた。
そして、醜い人間ほど、見たくないのに、見ざるを得ないところにいる。

顔の美醜は生まれつきで、美しい人もいれば、そうでない人もいる。
しかし、顔が悪いことそのものが、醜いと感じさせることはないのではと思う。少なくとも、私はそう思う。
特に、歳を取った人間に関してはそうだ。
生き様というものが美醜に現れるのではないかと思う。
若い間は、オスメスの部分があるので、それなりの美しさは与えられるが、それでも、若いのに、生まれつきの美醜と関わり無い醜さを持ってしまっている者が多い。

芸術家が、老いた美を描いたつもりの老人の絵がよくあるが、はっきり言って醜いものが多い。
「それはお前が芸術を見る目がないからだ」と言われそうだし、それはそうかもしれないが、その絵の老人も、もっと美しくいられるはずなのだ。
アラン・ドロンと言えば、若い頃は世界的なイケメンで有名だったが、最近、テレビで80歳を過ぎた彼を見たが、なかなか格好良く、美しかった。
歳を取っても、普通の人よりは節制し、自分を甘やかしていない部分があるのだと思う。
しかし、もう少し痩せていれば、そして、もう少し魂に安らぎがあれば、もっともっと美しいに違いないと思うのだ。

後藤久美子さんと言えば、10代前半で国民的美少女と呼ばれ、大きな壁いっぱいに引き伸ばされた顔写真があったが、それが全く絵になるのだから凄かった。
昔、ビートたけしさんがテレビで、40代の吉永小百合さんを美しいと称賛する人達に、当時13歳の後藤久美子さんを引き合いに出して、「後藤久美子と吉永小百合、どっち取るかと言われたら、絶対後藤久美子だろ?」と言っていたのを聞き、「いくら毒舌家として通ってても、こんなに露骨に真実を言うもんじゃない」と思ったものだった。
ところが、今74歳の吉永小百合さんが、ももクロと一緒にライブステージで踊って歌っている映像を見たが、本当、吉永さんとももクロの区別がつかなかった。
吉永さんは60歳位で、当時44歳位の男盛りの渡辺謙さんと夫婦役で映画に出た時も、全く違和感がなかった。
吉永さんも、若い頃は、彼女とオーディションで一緒になった、美女で通っていた女優ですら、吉永さんの「絵から抜け出してきたような美しさ」に、「あんな人と競って勝てる訳ないじゃない」と、オーディションを諦めたというエピソードがあるが、生まれつきの美人も、40を超えれば普通の人である。
「男は40を過ぎたら自分の顔に責任を持て」などと言うらしいが、それは女性も同じだ。
吉永さんの場合、日々、かなりの節制と鍛錬を怠っていないことは間違いないと思う。

俳優なら、ショーン・コネリーは、ジェームズ・ボンドをやってた頃より、歳を取って禿げてからの方が圧倒的に良いと思う。
一方、ボンド役としてコネリーと双璧を成し、生まれつきの容姿はずっと恵まれていたロジャー・ムーアは、歳を取るとただのおじいさんになってしまったように思う。
まあ、ここらへんは主観でもあるが、そう外れた感覚でもないと思う。
また、私が、世界一格好良い男と思っていたジュリアーノ・ジェンマも、ある時期までは良かったが、老人になってからは、元が良かっただけにがっかりさせられたものだ。

人間、油断をすると、若くても醜くなるが、怠らないでると、いくつになっても美しいのだと思う。
黛ジュンさんの『男はみんな華になれ』という歌に、「男はみんな華になれ、あなたの後姿に私は祈る」という歌詞があるが、私は全ての男女に対してそう思う。
人間は、美しくなければならない。
まずは、少しは節制することだ。
だが、そんなに厳しくする必要はない。
私はよく言うが、「満腹するまで食べて自分を甘やかさなければ良い」のである。
それで太ることはないし、少し食を慎み、よく動けば、初音ミクさんのような身体でいられる。
初音ミクさんっていうのは、決して特別ではなく、16歳の普通の美しさを表現していて、彼女が筋トレしたり、エステに通っているのを想像し難いのである。
まあ、年齢より少々若過ぎるように見えるのが得している部分もあるとは思うが(笑)。

また、欲深だと、歳を取るごとに、顔が醜くなる。
優越感を持つ、人を蔑む、人や会社に頼るというかおぶさる・・・そんなのも欲深なところから来ているのだと思う。
美しくなるのにはお金は絶対に1円もかからないし、特別なことをする必要も全くないが、我の強い人間ほど難しいことのようである。








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