神道家で春日大社の宮司であった葉室頼昭さんの著書の中で、こんな話を読んだことがある。
葉室さんが、大阪大学の医学部の学生だった時、当時は超難病であった結核に罹り、実家のある東京に連れ戻されるのだが、立つことも不可能で、板に乗せられて4人がかりで運ばれたらしい。
しかし、大阪を発つ時に、知り合いの会社の社長さんに手渡された本を、電車の中で(板に乗ったまま)読んでいたら、みるみる回復し、東京に着いた時には、「治ったから大阪に帰る」と言ったが止められ、東京の病院で診察を受けたら、本当に治っていたという。
私はそれを、10年近く前に読んだ。
しかし、あの時、葉室さんが読んだ本が何であったかは、葉室さんの本には書かれていなかったが、ネットで調べていたら、それは谷口雅春さんの『生命の実相』ではないかという指摘があった。
それは、間接的には当たっていた。
昨日、量子物理学者で合気道家(いずれの分野も超一流)の保江邦夫さんの『神様につながった電話』を読んでいたら、その本は、医師の徳久克己さんの『よろこびの発見―科学から宗教へ』であると書かれてた。現在でも出版されている。
徳久克己さんは、谷口雅春さんを教祖とする宗教団体「生長の家」の幹部であるから、『生命の実相』の教えが生きているはずである。
私は、長い疑問が解けて喜んだ。

他にも、保江邦夫さんの『神様につながった電話』で、多くの謎が解けた。
例えば、私は少し前、祈りの重要性を訴える本を何冊も読んだのだが、どの本にも、「祈りとは具体的にどうやるのか」という肝心なことがはっきり書かれていない。
いや、ぼんやりとは書かれているが、せめて、自分は具体的にどうやっているか書いてくれれば参考になると思うが、とにかく曖昧で解らない。
しかし、保江さんは、祈るとは、祝詞、お経を唱えたり、讃美歌を歌うこと、あるいは、それらが、頭の中で鳴っていること・・・と簡潔に示して下さっていた。
こんな話があった。
林檎農家の人が保江さんの道場に来て、台風の被害が頻繁に起こるので何とかならないかという、唐突な質問をした。
すると、保江さんは、「いろは祝詞」を唱えれば良いと答えた。口からでまかせであった(笑)。
そして、その農家を台風が直撃した後、その人から電話がかかってきて「すぐ来い」と言う。
保江さんが青くなって行ってみると(笑。訴訟も覚悟したと言う)、他の林檎農家の林檎は全滅なのに、その人の農場の林檎は一個も落ちていなかった。
「いろは祝詞」は、ネットで調べれば解ると思って調べたら、すんなりと書いてくれているサイトはなく、いろんなことが一緒に書かれていて解り難い。
ところが、政木和三さんが作詞した『輪廻』という曲の最後が「いろは祝詞」だった。
歌っているのは、中国の天才音楽家の呉汝俊(ウー・ルーチン)で、私が政木さんに聞いたところでは、彼が自分が歌いたいと言ってきたらしい。
「いろは祝詞」の部分は、現代語的に、こう書かれていた。

いろはにおえど 散りぬるを
我が世たれぞ つねならむ
ういの奥山 今日越えて
浅き夢みし えひもせず

私は、このCDをレコード店で買ったのだが、Amazonで検索しても出てこない。
政木さん作曲・ピアノ演奏の『日月光』とのカップリングである。









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