自分が、最後に、自然に笑ったのはいつか覚えているだろうか?
本当に嬉しかったかどうか判らなくても良い。
ただ、無理に笑ったのではなく、ナチュラルに笑ったのでなくてはならない。
私は最近、こちからから話しかけ、30分ほどお喋りし(私としては大変に珍しい)、その間、お互いよく笑ったが、自然な笑いは1つもなかった。
バリアーというほどではないが(それがあったら話さない)、やはり、どこかに距離があったのだと思う。
ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』に、笑うことに関する面白いお話があった。
ナチス強制収容所に送り込まれたばかりの頃、フランクルの部屋(過密な状態に詰め込まれていた)に、別の建物にいる先輩収容者がやってきて、生き延びる術を教授してくれた。
その男は、生き残るためには、若く、元気に見えることが大事だと言った。良い労働者でないと見なされたらガス室送りだからだ。
そのためには、まず、髭をガラスで剃ること。失敗して血まみれになっても、それで顔が赤らんだら若く見えるから悪くない。
監視者に呼ばれたら、大きな声で返事し、立つ時はすっくと立ち、姿勢を良くし、きびきびと動くこと。
そして、その男は、フランクル達を見回すと、フランクルを指差して言った。
「心配があるとしたらこいつだけだ。だから、みんな大丈夫だ。安心しろ」
その時、フランクルはにっこり笑ったが、フランクルは収容所で本当に笑ったのは、この時だけだと言う。
そして、精神科医であり、心理学者であるフランクルは、それが自然なことであると見なした。
そんな時に、人は笑うのである。
その笑いの意味を、専門家であるフランクルは解説していたかもしれないが、自然に頭に入らなかったら、私はそれを覚えない。
学校の試験でもそうであったから、成績は良くなかったが、納得出来ない答を覚えても仕方がない。
では、その笑いをどう考えれば良いだろう。
神風特攻隊(解る?)のように、戦闘機で敵機や敵空母に突っ込んで自爆するように、死が確実な場合は、おそらく、人は笑わない。
人間は、自分が無力で何も出来ないが、心が折れることに抗うために笑うのだ。
笑いこそが、自分を元気付けるために、最後に残されたものだ。
自虐の笑いだって、そうではないのか?
本当に絶望したら、もう笑わない。
その笑いが、自然に起こったのなら、案外、状況は悪くない。
恐るべき情報処理能力を持つ潜在意識が、戦いの継続を促しているのだから、絶対に大丈夫である。
フランクルは、他のほとんどの者が死んだ中で生き延びたが、あんなことを言われなければ、そうはならなかったのではと思うのだ。
そして、たとえ自然な笑いが出てこなくても、投げやりな笑いや、見栄を張った笑いではなく、意思の力で笑うと、DNAを含む潜在意識は、超高度なメカニズムで超高速に遺伝子を調整し、勝つための最適解を組み上げる。
ルパン三世の不敵な笑みが魅力的なのは、その仕組みを表しているからである。
真面目に、不敵に、頑張って笑うべきである。
そうすれば、DNAや潜在意識は勝たせてくれるのである。
その笑顔を僕は信じる。君に魂がなかったとしてもーー。
~『BEATLESS』冒頭文~
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本当に嬉しかったかどうか判らなくても良い。
ただ、無理に笑ったのではなく、ナチュラルに笑ったのでなくてはならない。
私は最近、こちからから話しかけ、30分ほどお喋りし(私としては大変に珍しい)、その間、お互いよく笑ったが、自然な笑いは1つもなかった。
バリアーというほどではないが(それがあったら話さない)、やはり、どこかに距離があったのだと思う。
ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』に、笑うことに関する面白いお話があった。
ナチス強制収容所に送り込まれたばかりの頃、フランクルの部屋(過密な状態に詰め込まれていた)に、別の建物にいる先輩収容者がやってきて、生き延びる術を教授してくれた。
その男は、生き残るためには、若く、元気に見えることが大事だと言った。良い労働者でないと見なされたらガス室送りだからだ。
そのためには、まず、髭をガラスで剃ること。失敗して血まみれになっても、それで顔が赤らんだら若く見えるから悪くない。
監視者に呼ばれたら、大きな声で返事し、立つ時はすっくと立ち、姿勢を良くし、きびきびと動くこと。
そして、その男は、フランクル達を見回すと、フランクルを指差して言った。
「心配があるとしたらこいつだけだ。だから、みんな大丈夫だ。安心しろ」
その時、フランクルはにっこり笑ったが、フランクルは収容所で本当に笑ったのは、この時だけだと言う。
そして、精神科医であり、心理学者であるフランクルは、それが自然なことであると見なした。
そんな時に、人は笑うのである。
その笑いの意味を、専門家であるフランクルは解説していたかもしれないが、自然に頭に入らなかったら、私はそれを覚えない。
学校の試験でもそうであったから、成績は良くなかったが、納得出来ない答を覚えても仕方がない。
では、その笑いをどう考えれば良いだろう。
神風特攻隊(解る?)のように、戦闘機で敵機や敵空母に突っ込んで自爆するように、死が確実な場合は、おそらく、人は笑わない。
人間は、自分が無力で何も出来ないが、心が折れることに抗うために笑うのだ。
笑いこそが、自分を元気付けるために、最後に残されたものだ。
自虐の笑いだって、そうではないのか?
本当に絶望したら、もう笑わない。
その笑いが、自然に起こったのなら、案外、状況は悪くない。
恐るべき情報処理能力を持つ潜在意識が、戦いの継続を促しているのだから、絶対に大丈夫である。
フランクルは、他のほとんどの者が死んだ中で生き延びたが、あんなことを言われなければ、そうはならなかったのではと思うのだ。
そして、たとえ自然な笑いが出てこなくても、投げやりな笑いや、見栄を張った笑いではなく、意思の力で笑うと、DNAを含む潜在意識は、超高度なメカニズムで超高速に遺伝子を調整し、勝つための最適解を組み上げる。
ルパン三世の不敵な笑みが魅力的なのは、その仕組みを表しているからである。
真面目に、不敵に、頑張って笑うべきである。
そうすれば、DNAや潜在意識は勝たせてくれるのである。
その笑顔を僕は信じる。君に魂がなかったとしてもーー。
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