全ての仕事は、実に、人付き合いだ。
社会不適合者というのも、貧乏人というのも、人付き合いが出来ない人だ。
人付き合いが上手い社会不適合者や貧乏人はいない。
世の中や人生が面白くないというのも、つまるところ、人付き合いが下手だというだけの話だ。

人付き合いが上手いというのは、よほど変な相手でない限りコミュニケーションが取れるということだ。
いかに人付き合いが苦手(あるいは嫌い)といったところで、特定の相手(家族や僅かな友人)とは付き合える場合が多い。
本当に誰とも付き合えないなら、生きていけず、社会にいられない・・・すなわち、精神病院や刑務所に入るしかないが、そんな場所も今は定員オーバーで、本当に生きていられない。

つまり、付き合える相手の範囲が広いほど、人付き合いが上手いということで、世の中を楽に渡っていけるし、付き合える相手の範囲が狭いほど、人付き合いが下手で、生きるのが辛いのである。

そして、人付き合いが下手な理由というのは、多くの場合、その者が幼い時、彼(彼女)の母親が、おかしな構い方をして、母親としか付き合えなくなってしまったことなのだ。
だから、極端に人付き合いが下手な者でも、ほとんどの場合、母親とだけはコミュニケーション出来るのである。
ただ、そのような母親は、おかしなところが多いので、その、人付き合いが出来ない子供が大人になると、憎まれるほど嫌われることが多いが、そうなると、その母親の子供は、本当に誰とも付き合えないという状況になる。
そのような愚かな母親を持った者は本当に不幸だが、その母親がそうなったのにも原因があり、母親だけを責める訳にもいかない。
母親がよほど極端な馬鹿でない限り、なんとか少しは人付き合いが出来るようになるが、そんな者は、やはり友達が少なく、彼氏や彼女を作ることは極端に難しい。

では、人付き合いが苦手な者が、それを克服するにはどうすれば良いかというと、人に喜ばれるような特技を持つしかない。
元々、美人美男で、本人は人付き合いが苦手なのに人が寄って来る場合、その本人は辛い場合が多いものだ。
しかし、自分の力で得た美点に寄って来る相手に対しては、それなりに付き合えるのである。
ただ、人付き合いが苦手な者が、自分の努力で大きな美点を得ると、傲慢になったり、人を見下すようになる場合が多い。なぜなら、ずっと人付き合いが苦手だったので、他人への接し方が解らないのだから。

で、どうしても上手くいかない人付き合いが苦手な、つまり、社会不適合者はどうすれば良いかというと、別にこれが結論ではないが、宮本武蔵のように、自分の特技をひたすら磨くしかない。
武蔵も、きっと人付き合いが苦手だったのだ。
そして、そんな者は、どれほど努力しているつもりでも、本物の一流にはなれない。
剣術だって、多くの相手とのコミュニケーションの中で磨くというのが本当だ。
だから、武蔵は、噂ほどには強くない。
つまり、吉川英治の『宮本武蔵』は作り話の偽物で、司馬遼太郎の『宮本武蔵』が事実に近いのだろう。

とはいえ、我々、人付き合いの上手くない者は、武蔵を目指すしかないのかもしれない。
やることがなければ、とりあえず、Excel VBAでもやればどうだろう。
もちろん、自分で他に好きなものを見つければ、それをやれば良い。
どんなおかしなことでも、本当に極めれば力になる。
例えば、占いとか、怪しげな心理学とか(心理学そのものが怪しいという心理学者もいる)。
がんばるしかないのである。生きるために。









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