成功する人は、全員、「根拠のない自信」を持っている。
言い換えれば、「根拠のない自信」を持つことが出来た人だけが成功するのである。
ところで、特に女性がそうだと思えるが、実際は男も変わらないこととして、大半の者が、「私はかなり可愛い」「俺はかなり格好良い」という「根拠のない自信」を持っている。ところが、これはただの妄想で、何の力にもならない。
ところで、本当に美人であるとか、本当にイケメンで、それを鼻にかけている者もいて、それは「根拠ある自信」だが、それは危うい。なぜなら、「私は美人なのに優遇されなかった」と感じた時に自信喪失しかねない。
例えば、東大に入り、周囲にチヤホヤされ、自分でも自分は頭が良いと思っていたのに、社会に出たら現実には何も出来ないことを思い知った時に、幼児退行したり、自己嫌悪、他人嫌悪に陥ってしまうようなものだ。
まあ、そういうオールドスタイルの東大生も少なくなってきたようには思うが、やはり一定数はそんなのが東大に限らずいると思う。
受験がある限り、「お勉強しか出来ない」残念な子はなくならないだろう。
「根拠ある自信」、つまり、「理屈で納得出来る自信」の威力は、かなり限定的なのである。

「根拠のない自信」は、時間をかけることでしか得られない。
プロレスというのは、全試合、勝敗や試合の流れをプロモーターが決めるショーであるが、本当の実力もまた大切である。
一番強かったルー・テーズは、ダブル・リストロックという技について、「この技に救われたことは数限りない」と言い、この技がある限り、自分は無敵だと思っていたのだろう。
だが、それは無論、「根拠のない自信」だ。
ダブル・リストロックを磨けば本当に無敵なら、皆、そうすれば良いのに、そんなことにはならない。
しかし、テーズは、そんな「根拠のない自信」を持てたから、史上最高のプロレスラーになれたのだ。
テーズが、そんな「根拠のない自信」を持てた理由は、ダブル・リストロックを教えてくれたジョージ・トラゴスを心から尊敬していたこと、トラゴスが、若い力自慢の生意気なレスラーへの制裁として、容赦なく残酷に、その技で肩を砕くのを衝撃を持って見たこと(60年経っても、昨日のように鮮明に思い出したらしい)、そして、熱心に練習し、その技を実践で磨いたこと・・・等である。
テーズが「地上最強」なのもうなづけるのである。

「根拠のない自信」を、衝撃体験や、強い感動によって得ることもあるが、それには、それなりの下地があったのだし、その後、磨き続けたので、その「根拠のない自信」を保てるのである。
「根拠のない自信」が絶対必要と著書に書かれていた、ひろゆきこと西村博之氏が、その本に面白いことを書かれていた。
自分は、剣道とキックボクシングをやったことがあるので、いざ取っ組み合いになったらまず負けない自信があるから、相手を怒らせても平気なので、心の余裕があるらしい。
それはやっぱり「根拠のない自信」だ。
格闘技をやっていたのは学生の頃ことらしく、しかも、それほど熱心にやった訳でもないらしい。
そんなものが、40歳も過ぎて役に立つはずがない。
私の知り合いに、大学でレスリング部の主将を務め、柔道も黒帯で、空手の拳ダコも出来ているという、かなり危ない男がいたが、別に格闘家になった訳ではなく、30歳をかなり過ぎると、「若い元気なヤツには負ける」と言っていたものだ。
「昔とったきねづか」なんて、実際は、ほとんど役に立たない。
筋トレ指導で有名なTestosteroneさんは、「筋トレをやったら、いざとなったら相手をぶっとばせるので自信が持てる」みたいなことを書かれていたが、実際は、筋トレやってるからってケンカに強い訳ではなく、むしろ、見掛け倒しが多いと思う。
ボクシング元世界王者の具志堅用高さんは、「僕、ケンカ弱いっすよ」とか言ってたものだ。
だが、ひろゆきさんのように、かじった程度の方が「根拠のない自信」は持ちやすいが、そうはいっても、ひろゆきさんは、それなりにはやったのだと思う。

「根拠のない自信」これは、何としても得なければならない。
それを得る方法について、今後も書いていくし、一緒に考えたい。
これを得る旅も楽しいものである。それが最高の宝なのだから。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ