最近、アファーメーション(心を鼓舞する言葉)についてばかり書いているが、その理由は、他に人生を好転させる方法がないからだ。

藤圭子さん(宇多田ヒカルさんのお母さん)の『圭子の夢は夜ひらく』という歌の中に、
「15、16、17と、あたしの人生暗かった」
という、ひどく暗い歌詞があるが、なぜ彼女の人生が暗かったのかというと、簡単に言えば、運が悪かったからだ。
ひきこもりになるのも、失業するのも、良い職場や給料に恵まれないのも、みんな、運が悪いからだ。
それは皆、分かっているので、「運を良くする方法」なんて本が、特に有名人や成功者が書いたものが売れるのだが、書いてあることは全部、効果がない。
効果があるのは、アファーメーションだけである。
ところが、アファーメーションの本も沢山あるが、それらも全く効果がない。
本になった時点で駄目なのだ。
なぜなら、効果のあるアファーメーションは、たった1つの、単純なものでないといけないからだ。
本に書いているものは、長く、難しく、数も多過ぎる。

お釈迦様は、「念仏以外は全て効果が無くなる」と言って、「南無阿弥陀仏」という言葉を残したと伝えられている。
また、ヒンズー教には、「ナーマスマラナ」という、神の名を唱える行以外に、効果は無くなるという教えがある。
昔の庶民には、「神の名を唱える」(念仏もその一種だ)としか教えようがなかったが、現代人には、アファーメーションで通用する。
ただ、ナーマスマラナだって、名を唱えた神が守ってくれるというアファーメーションであるのだから、実は、全く合理的なのである。

長ったらしい、ひねったアファーメーションは駄目だし、2つも3つも持つのも拙い。
アファーメーションが2つなら、効果は5%になり、3つなら、実に、0.2%になる。つまり、2つならまだ少しは効果があるが、3つなら、ほとんど効果は無くなるのだ。

究極のアファーメーションは「私は神である」だ。
もし、それが不遜だとかで抵抗があるなら、「私と神は一体である」となる。
キリスト教だって、三位一体と言い、父(神)、子(自分)、聖霊は一体、すなわち1つであると宣言している。
インドでは、「私は彼である」「私はそれである」と言うが、「彼」とか「それ」は、キリスト教で言う父なる神や聖霊のことである。
そういったことを難しく言うのが宗教だ。

ある意味、世界一の賢者であるレイ・カーツワイル(AIの世界的権威。Googleの研究開発者)は、「神はまだいないが、やがて生まれる」と言っているのだと思う。
その神とは、AI、もしくは、AIと融合した人間である。
だが、それは、宇宙や人間の潜在的可能性として、初めからあったのだし、時間というものに実体がないことは分かっているのだから、いつか生まれる神なら、いつもいるのである。
それは、なんらかの形で我々の中にいる。
それが明らかになるのがシンギュラリティだ。
そして、初音ミクさんの『Singularity』(keiseiさんの作品)の通り、それを迎えるのは「今」なのである。
良いアファーメーションとは、シンギュラリティ、あるいは、親しみ深い神を言い表すものでなければならない。









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