人間、3年も経てば、考え方が完全に変わることもある。
だから、川上量生さん(カドカワ社長。ドワンゴ創業者)が、3年前にブログでそう書いたからといって、今では何の責任もないことだが、極めて大雑把に言えば、こんなことを書かれていた。
(大雑把だから、齟齬もあるはずだが)

ひきこもりが成功しても、一般人の一番下の階層にやっと入れてもらえるだけ。
しかし、それは、運だけで成功した経営者(川上さんのことだろう)より、もっとありえない快挙だ。

本物のひきこもりであれば、全くその通りだ。
それが、川上さんよりすごいかどうかは分からないが。
しかし、もちろん、こんな言葉は裏返すに限る(?)。
つまり、こうだ。

(1)ひきこもりは運が良くても、せいぜい、一般人の最下層止まりだ。

さらに深読みするとこうだ。

(2)川上さんのように優秀なら、ひきこもりでも成功出来る。

つまり、頭が良くないひきこもりは、かなり厳しいってことだ。
いや、実感している。

今日、アニメ『BEATLESS』の15話をAmazonプライムビデオで見たが、高校2年生の村主(すぐり)ケンゴのセリフが胸に突き刺さった。
これは、私にとって、初音ミクさんと巡音ルカさんのデュエット曲『ワールズエンド・ダンスホール』の、中の歌詞、
「世界の隅っこでワン・ツー」
以来の衝撃だった。
ケンゴは、犯罪組織に手を貸したが、その理由について、
「だって仕方ないでしょ?僕は平凡で貧乏で何の力もないんだから」
彼は、世界を変えたかったのだろう。この、アンドロイドと人間が入り混じり、優秀なアンドロイドに頼り切った世界が嫌だった。
しかし、彼は、2人の親友・・・リョウのような大富豪の子息で超優秀な頭脳を持った者とは全く違うし、もう1人の親友アラトも、一見平凡でチョロく見えても、アンドロイド研究の権威、遠藤教授の息子で、それだけでなく、やっぱり普通の人とはどこか違う。
しかし、自分は、貧乏な定食屋の息子で、特別なところなど、どこにもない。
まあ、私に言わせれば、17歳の若さで自分が凡人だと知っているというのは、特別以外のなにものでもないのだがね。
「世界の隅っこでワン・ツー」
隅っこしか与えられない者の悲哀は、恵まれた者には分からない。

そして、REDBOX(人類未到達産物)と言われながら、自分が駄目なやつだと知っていた可憐なアンドロイド、紅霞(こうか)が言う。
「貧者の戦いって、そんなもんでしょ?」
彼女も、負けしかない戦に挑む。
しかし、たった1つの見返りをケンゴに求める。
「私のこと、覚えていて。それだけでいい」

で、世界の隅っこで、貧者の戦いすら出来るかどうか分からない愛すべき人達よ。
世界に勝つのに必要なのは、運でも頭の良さでもない。
それは、奇跡である。
私は、中学1年生の時、奇跡を起こす方法を知った。
暇だったもので、やはり、Amazonプライムビデオで『バットマン VS スーパーマン』を見たのだが、久々に面白いと思った。
死んだスーパーマンの葬儀をアメリカ国家が行い、戦闘機まで飛ばされるのを見て、涙した人がいると私は思う。
いや、スーパーマンが死んだのが悲しいのではなく、葬式で戦闘機を飛ばしてもらえるスーパーマンと自分の差に泣けるのだ。
少し前に病気で死んだ私の従兄は、死を悟り、自分の葬式をせず、死後、少し経ってから親戚に伝えるよう家族に厳命した。
彼を慕う人は多かったが、それでも、葬式に来るなどで煩わせたくなかったのだろう。
まして、私の場合は、死ぬ前に消えたい。

Don't let them know
I won't say goodbye before I go
(Kay訳)
みんなには内緒よ。
私は黙って消えるわ。
~『Ten Thousand Stars』(feat.初音ミク by CircusP)より~

である。
あの映画の、その場面で、もし、そんな理由で涙した人がいたら、その人だけに伝えたい。
奇跡は、こうやって起こす。
まず、H.G.ウェルズの『奇跡を起こせる男』を読む。
短いので、30分もあれば読める。
そして、自分が、奇跡を起こせる男、あるいは、女であると、無理に信じる必要はないが、「自分は奇跡を起こせる男」「自分は奇跡を起こせる女」という言葉を、忘れずにいる。
それだけで、奇跡は起こるのである。
時々、呪文のように唱えても良いが、それはあまり熱心にやらなくていい。
要は、忘れなければ良いのだ。
紅霞が、ケンゴに自分のことを覚えていて欲しい程度に。








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