小説や漫画を読むと、作品自体は一流とは言えなくても、作者の成功の秘訣が分かるものがある。
CLAMPという、4人組の女性漫画家集団が昔描いた『ツバサ』(アニメでは『ツバサ・クロニクル』)がそうだったと思う。
私は、CLAMPの作品自体は、そんなに素晴らしいとは思わないし、あるいは、これを芸術家らしさというのかもしれないが、彼女達の精神の歪み(良く言えば強い個性)が気持ち悪い。
しかし、『ツバサ』の、主人公の1人、小狼(シャオラン)と侑子の会話は忘れられない。
私は、肝心なこと以外は、ぼんやりとしか覚えていないので、以下は作品内容と齟齬があると思う。
魔女のような存在である侑子が、小狼の切なる願いのために手を貸すには、対価が必要だと言う。
侑子が、小狼を値踏みするように、「お前に対価を払う気があるだろうかね?」と言うと、小狼は、即座に、「払います」と言う。
すると、さすがの侑子も、「私はまだ、対価が何か言っておらぬぞ」と困惑する。
小狼は、願いを叶えるためには、どんなものでも・・・たとえ命でも、引き換えにするつもりだったのだ。
冷徹なはずの侑子は微笑み、「お前は成功するために必要なものを全て持っている」と言う。
CLAMPは、異常なまでに成功した漫画家ユニットだ。
もちろん、才能、努力、チームワークもあったが、最大の要因は小狼に現れているものなのだ。
つまり、断固としてやる決意である。
何を失うことになろうが、必ず成功するつもりだったのだ。
出来る出来ぬではなく、断固としてやると決めていたのである。

最近、度々引用する『灼眼のシャナ』で、12歳にもならないと思うシャナ(当時は名前のない少女だったが)が言う。
「決めた!フレイムヘイズになる」
それは、人間が敵うはずのない敵に襲われ、殺される刹那のことだった。
敵は笑いながら、
「今回(今生)は諦めな」
と言うが、シャナの決意は揺るがない。
このように、「決めた!○○になる」、「決めた、○○を達成する」と自分に誓い、揺るがなければ必ず叶う。

初音ミクさんの歌にも、そのようなものが多いと思う。
昨日まで、ただの人だったのが、ミクさんと出会って偉大なクリエイターに生まれ変わったのだから。
そんな歌をミクさんは、一切の感情の穢れのない透明な声で歌う。









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