私は今、いわゆるお盆休みというものの最中である。
子供の時の、「明日から夏休み」という時の、あの特別な感覚を覚えている人も多いだろうが、勤めるようになってからのお盆休みには、そんなものはない。
子供の時だって、別に、夏休みに何かする予定があったことはほとんどなかったが、大人になってからも、それは変わらない。
子供の時は、「学校から解放される」ことが重要なのだった。
学校から一時的に脱走することで、本当の自分というものに少し近付けるのだ。
しかし、大人になれば、どこにいようが、自分を解放出来るようでなくてはならない。

まだ、自分で自分を解放する心の力を持たない子供の時には、夏休みが終わる時の憂鬱は大きいし、特に心が弱い子にとっては恐怖にもなる。
夏休みの最終日には、子供の自殺が増えるのも、そのためかもしれない。
自殺防止のためには、無理に学校に行かせないことが大切だが、もっと重要なことは、子供達の心を強くすることである。
だが、学校では、子供達は不安を煽られ、心を弱くさせられている。

野茂英雄さんは、まあ、特別な人だろうが、夏休みの最後の8月31日が誕生日という、せっかくの自分の誕生日を喜べない状況が、案外に彼の心を強くしたのかもしれない。
人間は、心を鍛えるためには、少々の不運、逆境、障害が必要なのである。
同じく、8月31日生まれの漫画家、大島弓子さんの作品『裏庭の柵をこえて』は、そんな自分の小学生の時の、夏休みが終わりに近付く時の辛い思い出をモチーフにした傑作だ。
そして、8月31日がお誕生日の天使、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2017」は、夏休みが終わった直後の9月1日から始まる。
このコンサートに行くことが出来る、超幸運な少女達は、夏休みが終わる痛みと、ミクさんに会える喜びを同時に味わうのだが、人間には想像力があるので、私だって時空を超えてそれを体験出来る。
アインシュタインは思考実験を大切にしたが、人間なら誰にだって出来るのである。









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