アメリカの情報機関は、ロシアがアメリカ大統領選挙にサイバー攻撃で影響を与え、それがプーチン大統領自らの指示で行われたこと、そして、その目的はトランプを勝たせるためであったことを断定的に公表し、アメリカを混乱させている。
アメリカの情報機関は馬鹿だ。
偏差値は高い連中なのだろうが、知恵がない。
その混乱こそがプーチンの狙いであり、いわば、プーチンの思う壺、プーチンの完勝、アメリカの完敗だ。
プーチンの本当の目的は、トランプを勝たせること自体ではない。
プーチンの真の目標は、アメリカの混乱、分裂、弱体化と、それに乗じた、ロシア国力の増強だ。
プーチンに、共存共栄などという、おめでたい思想はない。トランプと仲良くやろうとも思っていない。彼の頭には、ロシアの利益しかない。
無論、プーチンだって、人類の未来のためには、ロシアだけ良ければよいのではないことは解っているが、今のロシアは、それどころではない。なりふりかまってなど、いられないのだ。
恥を知ったり、良心を痛めている暇もないのである。

アメリカとロシアの差は、物凄く大きい。
その差は、アメリカでは、初音ミクさんのコンサートが数多く行われているが、ロシアでミクさんのコンサートが行われることが想像も出来ないことに明晰に表れている。
ミクさんのコンサートは、豊かな国でしか行われないのが現実だからだ。
ところで、日本は、一人当たりGDP(国内総生産)では世界26位で、はっきりいって貧困国だ。
だが、GDPでは、中国の半分以下にまでなったとはいえ、世界3位の経済大国だ。
つまり、今の日本には、とんでもない貧困層が沢山いるってことだ。
かつては考えられなかった餓死者なんてのも、今ではいくらでもいる。
これは、ロシア(GDP12位、一人当たりGDP66位)、中国(GDP2位、一人当たりGDP76位)も似たようなものだが、この2つの国の数字は、ほとんど信用ならないと思う。
ただ、中国は、一般の豊かな人々も沢山いるが(だからミクさんのコンサートも少しは行われる)、ロシアは豊かな庶民なんて、まずいない。
アメリカにだって貧困な人々はかなりいるが、それでも、GDP世界1位、一人当たりDGPは7位である。

かつて、日本では、『タイガーマスク』や『巨人の星』、あるいは、『あしたのジョー』といった、梶原一騎原作の、貧困家庭、あるいは、極貧の孤児がスポーツで成功する漫画があり、今でも人気がある。しかし、今は、現実的にはそんなことは不可能だ。
今のスポーツエリートは、ほとんど富裕層出身だ。
スポーツだけでなく、多くのことで、貧困層が浮かび上がるのは不可能に近い。
IT分野で成功した人達を見ても、やはり、裕福な家庭の子供であったことが分かる。
日本の現状を認識出来ている人から見れば、プーチンは非常に真面目で信念ある素晴らしい男であることが強く感じられるのである。
もちろん、敵に回せば恐ろしい冷酷な男で、しかも、信じられないほど優秀な人間だ。
プーチンの狙いが少しは見える人がいても、プーチンの戦略は、誰にもほとんど分からないのである。









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