中岡俊哉さんという、1960年代から1990年代まで、超能力や心霊、あるいは、UFO等の超常現象ブームの強力な牽引役になった作家がいた。
物凄い数の著書(自分では400冊以上と言っていたらしい)があり、2001年に亡くなられているが、いまだロングセラーを続ける本もある。
そのように、オカルト関係で大変な人気を博し、私もかなり夢中になったことがあったが、今見たら、相当怪しいところが多い。
ただ、当時は、神秘関係では、負けず劣らず怪しい人が多かったのだろうと思うが、その中では、中岡さんは善良だったと思う。
オウム事件が起こるまでは、オカルト関係はサブカルチャーの大きな勢力で、テレビでも、視聴率が取れる分野なので、盛んに特集番組が行われた。しかし、オカルトを視聴者に信じさせるようなテレビ局の番組製作姿勢がオウム事件が起こると批判を浴び、途端にそんな番組が無くなったのだと思う。
その中で、当時、早稲田大学教授であった物理学者の大槻義彦さんが超常現象否定論者として人気が出た。

正直、中岡俊哉さんは、完全に真摯に超能力や心霊研究をしていたとは言えないかもしれないが、私は中岡さんには感謝している。
中岡さんの『守護霊占運学』という本を読み、私は、阿弥陀如来の真言「オン、アミリタ、テイセイ、カラウン」を唱えるようになったので、本来は、社会の最底辺にも入れてもらえないはずの私が、全てうまくいき、良い思いばかり出来たからだ。
真言に本当に威力があるかというと、それはある。ただし、それは唱える人次第だし、唱える言葉も、何でも良いといえば、そうなのである。
つまるところ、気分の問題みたいなものなのだが、そんな気分を作ることが物凄く重要なのだ。
俳優の丹波哲郎さんは、サラリーマン時代、入社時に渡された鉛筆を、退職する3年後まで削りもせずに置いていたらしい。毎日、出社と同時に遊びに行ったのだから当然だ。
上司には、「雑誌を読んでいてもいいから、デスクにはいて」と頼まれたが、丹波さんは「どうせ何も出来ないし、しないのだから」と、無視してしまったようだ。
勤務していた会社が統廃合されるか何かで、丹波さんはクビになったが、そんなことがあるまで、問題なく給料を貰っていたのだから凄い。
私は、丹波さんをお手本に(さすがに社内にはいたが)したのだが、別に問題はなかった。

人間に問題が起こるのは、1つには、余計なことを考えることによってだ。
真言を唱えれば、考えても仕方がないことを考えずに済む。それだけでも、極めて有効だ。
そして、つまらない言葉を唱えている訳ではなく、真言という尊いものを唱えていると、やはり、自分を超えた大きなものに意識を向けるようになるという面は必ずあると思う。
この2つが、人間が強く楽しく、そして、運よく生きる上で、どれほど重要かは、大きな声で言っても良いことであると思う。
真言でも、念仏でも、あるいは、尊い呪文でも同じであると思う。
それにより、「つまらない考えを止め」「自分を超えた存在に意識を向ける」ことが出来、それで、惨めで辛い人生を回避し、面白いこと、楽しいことばかりの道が開けるのであると思う。
もし、私に問題が起こったとすれば、「つまらないことばかり考え」「自分を高い位置に置くという不遜をした」からだろう。
いろいろ考えれば、やはり、中岡俊哉さんには感謝しなければならないと思う。









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