3日前の19日に書いたが、2016年11月13日放送の『NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」』で、宮崎駿氏が、ドワンゴ会長の川上量生氏が見せた、「頭が大事なものであるということを知らない阿呆な架空の生物が、頭を足のように使って移動する」といった感じの、どこかグロテスクと感じられるかもしれないCG動画を見て、

・身体障害者の友人を思い出して、喜んで見る気にならない
・生命の尊厳に対する冒涜
・こんな気持悪いものをやりたいなら、勝手にやればいい

というふうに述べたと思う。
それで思い出したのは、2010年7月、宮崎氏が、アップルのiPadに対して言ったことだ。
~オルタナティブ・ブログ > 平凡でもフルーツでもなく、、、 > 宮崎駿監督iPadについて「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」と語る~から引用させていただく。

/* 宮崎氏談 開始 */
あなたが手にしている、そのゲーム機のようなものと、妙な手つきでさすっている仕草は気色わるいだけで、ぼくには何の感心も感動もありません。嫌悪感ならあります。その内に電車の中でその妙な手つきで自慰行為のようにさすっている人間が増えるんでしょうね。電車の中がマンガを読む人間だらけだった時も、ケイタイだらけになった時も、ウンザリして来ました。
/* 宮崎氏談 終了 */

それに対する、
「資料探しの道具として(iPadを)使いこなせば良いのでは?」
「時間をいただけるなら、文献を調べて取り寄せることもiPadで出来ます」
といったようなインタビュアーの言葉に対しては、宮崎氏は、
※原文を若干修正しました。

/* 宮崎氏談 開始 */
あなたの人権を無視するようですが、あなたには調べられません。なぜなら、安宅型軍船の雰囲気や、そこで汗まみれに櫓を押し続ける男達への感心も共感もあなたは無縁だからです。世界に対して、自分で出かけていって想像力を注ぎ込むことをしないで、上前だけをはねる道具としてiナントカを握りしめ、さすっているだけだからです。
 一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。あのね、六〇年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。今は年金受給者になっているでしょうが、その人達とあなたは同じです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。
 あなたは消費者になってはいけない。生産する者になりなさい。
/* 宮崎氏談 終了 */

と、話しておられたようだ。
私は、昔、これを読んだ時には、不覚にも宮崎氏に同調したが、今見たら、もうムチャクチャと素直に思う。
あくまで極端な言い方をすればだが、早い話が、宮崎駿氏も、「ただの爺さん」であり、自分が分からないものは、みんな「気持悪い」なのである。
ただし、「ただの爺さん」とは比べ物にならないほど偉い「ザ・宮崎駿」が言ったのだから重んじられるべきという効果が確実にあるということだ。
上記の宮崎氏の言葉を、単に、「どっかの爺さんが言ったのだけど」として見せられれば、「ただの時代遅れの爺さんだなあ」というのも正常な感想だろう(無論、別の感想があっても良い)。

「ザ・宮崎駿」が、「身体障害者の友人が・・・」と重々しいことを言えば、誰も目の前で軽んじることは、いろんな意味で絶対出来ない。
それは、宮崎氏ご本人だって分かっているだろう。
さらに、「生命の尊厳への冒涜」などと大袈裟なことを言って、自分の考えが正しいというところに無理矢理持って行く・・・恐ろしいことだ。
誰の話も傾聴すべきかもしれないが、そんな人の話は、ちょっと疑ってみた方が良い。私はそう思う。

まあ、川上量生氏のように、極端に理屈に強い頭の良い人の話もそうなのだが、その、賢くて、しかも、凄い偉い川上氏が、宮崎氏に、ほとんど反論しなかったことは、やはり恐ろしい・・・ひょっとしたら拙いと思うのである。
私も、あの動画はあまり好きではなく、あんなものをニコニコしながら見せる川上氏の感覚には同調しないが、それだけのことである。
今や、宮崎氏は、鈴木敏夫氏くらいしか否定してくれないのだろうが、それでは何にもならず、実質、宮崎氏は、誰も否定してくれないのだろう。
しかし、人間は、どれだけ偉くなっても、人間である限り、それほどではないはずである。

ところで、「名無し」「通りすがり」等のハンドルネームのコメントは原則、公開しない。
皆がそんなハンドルネームを使うようになったらどうなるか、考えていただきたい。









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