心理学や哲学が、もし、実践的で役に立つものだとすれば、それは、信念を持たせることにおいてであろう。
あるいは、好ましい信念を持たせ、悪しき信念を捨てるためのものと言っても良いと思う。
だが、そのための有効な手段は、表情と身体のポーズだけなのかもしれない。
そして、それを実現しているのが、ヨガ(ヨーガ)なのである。
科学的、医学的、あるいは、生理学的研究からも、ヨガのポーズが精神にただちに良い影響を与えることが確認されているように思う。
たとえば、コブラのポーズという、仰向けに寝た姿勢から、手の平を床について上半身を反らせ、顔を上げるというポーズで、心が前向きになり、自信を持てるようだ。
私が毎日やっているヒンズープッシュアップ(プロレス式腕立て伏せ)は、1回ごとにコブラのポーズになるのだから、さすがにインド生まれの腕立て伏せであり、うまくヨガが取り込まれており、身体の強化だけでなく、心の強化になる訳である。

昔、プロスキーヤーの三浦雄一郎さんが、毎朝、ヨガのライオンのポーズをするのだと雑誌のインタビューで見た覚えがあるが、要は、前傾した姿勢で舌を思いっきり出すということだろう。
小国でありながら、ラグビーで圧倒的な実力を持つニュージーランドの強豪チーム「オールブラックス」の試合前の踊り「ハカ」は、先住民から引き継がれた伝統的なものだが、最後は敵に向かって舌を出して決めるのである。
医師の今井一彰氏が作った、健康になり若い顔を作るという「あいうべ体操」も、最後は舌を大きく出す。
人前でやってはならないが、舌を大きく出すことには、何か得別な効果があるのだろう。

身体のポーズで言えば、傾向として、西洋では、横方向に大きく面積を取り、東洋では縦方向に伸びることで、自信が出て、勇敢な心持ちになると言われている。
日本人から見れば、西洋人が両腕を大きく広げるポーズをするのは、大袈裟で格好のつけ過ぎだが、西洋人にとっては、自分を鼓舞し、自信を持つ大切なポーズなのである。
これは、東洋人のバンザイが西洋人には奇妙に見えるのと同じである。
西洋人は横、東洋人はタテなのである。
もっとも、現代人に関しては、どちらも違和感なく、効果的であると思う。
スーパーマンやロッキーは、東洋人的に上に腕を伸ばすポーズをするし、日本や韓国のアイドルは、腕を横に伸ばすポーズをきれいに決めるようになった。

そして、表情が大切である。
少し前に、スズキの軽自動車ラパンのCMで、若い女性が、生き方のポリシーみたいなものを語っていたが、その中で、「よく笑う」というのがあったのを私はよく覚えている。
私が社会人になって間もない頃、仕事中、大変に困ったことになったことがあった。
ピンチに追い込まれたのである。
その時、呼吸を整えることと、笑うことの2つをやったが、笑うことの方が大きな効果があり、気持ちが落ち着き、また、危機も回避出来た。
心理学的研究によれば、呼吸を整えることも、笑うこともいずれも効果があるとされているが、笑った方が早いようである。
ついでに顔を上げると良い。
私がいつも引用する、初音ミクさんの『FREELY TOMORROW』という歌にあるように、「顔上げて微笑めば 笑顔取り戻す魔法になる」は絶対的真理である。
「マジカルミライ2013」および「マジカルミライ2014」の映像で、ミクさんがこの歌を歌う姿を何百回と見ているが、その度に、自分が強くなるのを感じるのである。

心が心を導くのは難しい。ほとんど不可能かもしれない。
しかし、身体や表情は、それをいとも簡単にやってのける。
IQだって伸ばせることも分かっていると思う。
これに取り組まずにいられようか?









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