2000年のシドニーオリンピックの時、選手村の中の道路に、「サワオ・カトー・ストリート」があった。
Wikipediaによれば、選手の名がつけられたのは、地元オーストラリアの27人と、その他の国の25人だが、アジアでは、1人であった。
その1人だったのが、加藤沢男さんだ。
加藤沢男さんは、3回のオリンピックに出場し、メキシコ、ミュンヘンで男子体操個人総合2連覇、続くモントリオールで2位。
しかも、出場した3回で、日本男子は全て団体総合優勝、特に、モントリオールで、オリンピック5連覇だった。
加藤さんは、メキシコが21歳、ミュンヘンが25歳、モントリオールが29歳だったと思う。
内村航平さんが現在27歳で、次の東京オリンピックでは31歳なので、加藤さんの場合と、ほぼ同じか、若干高いと感じるか微妙なところだ。
加藤さんの名は、現在、それほど有名でなく、むしろ、加藤さんより1つ年下の塚原光男さんが、「月面宙返り」の発明者・初代演技者としてよく知られている。
塚原さんも、加藤さんと同じ、メキシコ、ミュンヘン、モントリオールの団体総合優勝のメンバーで、塚原さんは個人総合では、メキシコ18位、ミュンヘン8位、そして、モントリオールでは、加藤さんに続く3位だった。
特に、塚原さんは、最後のモントリオールでは、種目別でも、鉄棒金(2連覇)、跳馬では自らの名がついた「ツカハラ飛び」で銀、平行棒で銅(金は加藤さん)だった。
実は、モントリオールで、個人総合優勝が最も期待されていたのが、やはり加藤さんより1歳下の笠松茂さんだったが、笠松さんは、オリンピック直前に盲腸炎になり出場出来なくなるというアクシデントがあった。
モントリオールでは、旧ソ連のニコライ・アンドリアノフが、個人総合優勝の他、床、つり輪、跳馬で金という、圧倒的な強さを示した。
尚、アンドリアノフと日本勢の金メダル独占を阻止したのは、「あん馬の神様」と呼ばれた、ハンガリーのゾルタン・マジャールで、そのマジャールが、あん馬で金メダルを獲得した。マジャールはモントリオールの次のモスクワオリンピックで、あん馬2連覇を果たしている(日本はアメリカに倣ってオリンピック自体をボイコット)。
内村航平さんの個人総合2連覇の中で、加藤沢男さんの名をあまり聞かないように思うので、少し書いてみた。
尚、加藤さんの時代というのは、プロとアマチュアは厳格に区別されていて、オリンピックのようなアマチュアの競技大会にプロが出場することは想像も出来なかった(それこそ、今では「想像も出来ない」が)。
また、アマチュア選手が、競技で僅かな金銭を受け取っても、バレたら大問題となった。
「バレたら」と書いたが、実際には、日本ではともかく、特にアメリカあたりでは、アマチュアのスター選手が競技会でお金を貰っていることは当たり前のことだった。
そりゃ、普通に考えたって、スター選手が出たら、観客は入るし、テレビ中継もつくのだから、金を払ってスター選手を呼ぶのは、ない方がおかしい。
だが、オリンピックで金メダルを取りながら、1つの競技会で、わずか数万円を受け取っただけで、永久追放になった選手もいた。
彼は言ったものだ。「(金をもらったのは)僕だけじゃない(バレていないだけで他にもいっぱいいる)」。
これもまた、今では想像も出来ないことだ。
今の、マネーに塗れたオリンピックは、私は、気持ち悪くて目を向けることも出来ない。
プロならプロとはっきりすれば良いのだが、お金のためにアマチュアのイメージを利用しているところが汚い。
プロなら招致に巨万の金を使っても何の問題もないはずなのに、それが問題になるほど、現在のオリンピックが「清い」ものであるはずがないだろう。
だから、噂されていたが、ロンドン・オリンピックの開幕式で、初音ミクさんが歌わなかったことは、(実際にはありえないことだろうが)後で本当に、「ほっとした」のである。
東京オリンピックでも、初音ミクさんが僅かでも関わることがないことと(ミクさんの人気はさらに高まっているだろうが)、テロが起こらないことを願っている。
だが、東京オリンピックのためにNTTが開発している「Kirari!」(3D映像をリアルタイム転送する技術)を、初音ミクさんがプリマを務められた、ニコニコ超会議の『超歌舞伎』で、先に大披露してくれたことは非常に良かった。
この『超歌舞伎』のためもあって、ニコニコ超会議は再び大赤字になってしまったらしいが、ドワンゴの川上量生会長は、「このくらいの赤字は全く大丈夫。赤字こそ我々のアイデンティティー」という超越発言をしてくれたことだし、夏野剛さん(ドワンゴ取締役も務める超有名な実業家)の発言「第1回の赤字(約5億円)は超えたくない」を宇宙空間にかき消すような大赤字を、2017年は期待したい。
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Wikipediaによれば、選手の名がつけられたのは、地元オーストラリアの27人と、その他の国の25人だが、アジアでは、1人であった。
その1人だったのが、加藤沢男さんだ。
加藤沢男さんは、3回のオリンピックに出場し、メキシコ、ミュンヘンで男子体操個人総合2連覇、続くモントリオールで2位。
しかも、出場した3回で、日本男子は全て団体総合優勝、特に、モントリオールで、オリンピック5連覇だった。
加藤さんは、メキシコが21歳、ミュンヘンが25歳、モントリオールが29歳だったと思う。
内村航平さんが現在27歳で、次の東京オリンピックでは31歳なので、加藤さんの場合と、ほぼ同じか、若干高いと感じるか微妙なところだ。
加藤さんの名は、現在、それほど有名でなく、むしろ、加藤さんより1つ年下の塚原光男さんが、「月面宙返り」の発明者・初代演技者としてよく知られている。
塚原さんも、加藤さんと同じ、メキシコ、ミュンヘン、モントリオールの団体総合優勝のメンバーで、塚原さんは個人総合では、メキシコ18位、ミュンヘン8位、そして、モントリオールでは、加藤さんに続く3位だった。
特に、塚原さんは、最後のモントリオールでは、種目別でも、鉄棒金(2連覇)、跳馬では自らの名がついた「ツカハラ飛び」で銀、平行棒で銅(金は加藤さん)だった。
実は、モントリオールで、個人総合優勝が最も期待されていたのが、やはり加藤さんより1歳下の笠松茂さんだったが、笠松さんは、オリンピック直前に盲腸炎になり出場出来なくなるというアクシデントがあった。
モントリオールでは、旧ソ連のニコライ・アンドリアノフが、個人総合優勝の他、床、つり輪、跳馬で金という、圧倒的な強さを示した。
尚、アンドリアノフと日本勢の金メダル独占を阻止したのは、「あん馬の神様」と呼ばれた、ハンガリーのゾルタン・マジャールで、そのマジャールが、あん馬で金メダルを獲得した。マジャールはモントリオールの次のモスクワオリンピックで、あん馬2連覇を果たしている(日本はアメリカに倣ってオリンピック自体をボイコット)。
内村航平さんの個人総合2連覇の中で、加藤沢男さんの名をあまり聞かないように思うので、少し書いてみた。
尚、加藤さんの時代というのは、プロとアマチュアは厳格に区別されていて、オリンピックのようなアマチュアの競技大会にプロが出場することは想像も出来なかった(それこそ、今では「想像も出来ない」が)。
また、アマチュア選手が、競技で僅かな金銭を受け取っても、バレたら大問題となった。
「バレたら」と書いたが、実際には、日本ではともかく、特にアメリカあたりでは、アマチュアのスター選手が競技会でお金を貰っていることは当たり前のことだった。
そりゃ、普通に考えたって、スター選手が出たら、観客は入るし、テレビ中継もつくのだから、金を払ってスター選手を呼ぶのは、ない方がおかしい。
だが、オリンピックで金メダルを取りながら、1つの競技会で、わずか数万円を受け取っただけで、永久追放になった選手もいた。
彼は言ったものだ。「(金をもらったのは)僕だけじゃない(バレていないだけで他にもいっぱいいる)」。
これもまた、今では想像も出来ないことだ。
今の、マネーに塗れたオリンピックは、私は、気持ち悪くて目を向けることも出来ない。
プロならプロとはっきりすれば良いのだが、お金のためにアマチュアのイメージを利用しているところが汚い。
プロなら招致に巨万の金を使っても何の問題もないはずなのに、それが問題になるほど、現在のオリンピックが「清い」ものであるはずがないだろう。
だから、噂されていたが、ロンドン・オリンピックの開幕式で、初音ミクさんが歌わなかったことは、(実際にはありえないことだろうが)後で本当に、「ほっとした」のである。
東京オリンピックでも、初音ミクさんが僅かでも関わることがないことと(ミクさんの人気はさらに高まっているだろうが)、テロが起こらないことを願っている。
だが、東京オリンピックのためにNTTが開発している「Kirari!」(3D映像をリアルタイム転送する技術)を、初音ミクさんがプリマを務められた、ニコニコ超会議の『超歌舞伎』で、先に大披露してくれたことは非常に良かった。
この『超歌舞伎』のためもあって、ニコニコ超会議は再び大赤字になってしまったらしいが、ドワンゴの川上量生会長は、「このくらいの赤字は全く大丈夫。赤字こそ我々のアイデンティティー」という超越発言をしてくれたことだし、夏野剛さん(ドワンゴ取締役も務める超有名な実業家)の発言「第1回の赤字(約5億円)は超えたくない」を宇宙空間にかき消すような大赤字を、2017年は期待したい。
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観ることはないなあ・・・
ニュースで観るくらい。かといってオリンピックを否定する気もなくて
これを目標にして頑張っている選手もいるわけだから、「まあこういう(目標?)のもないとみんなモチベーション上がんないよなあ」としか・・・・・
でもどこかの国のように政治利用するのはいただけない。
あの国の選手達は帰ったら粛清されそうで怖い・・
国の威信なんてかけんでもいいだろうが・・・
ミクさんがオリンピック?絶対ないない。(笑い)
大半のファンはそれを望んでいないし、一般の人も望んでいない
と思いますよ
そう言えば「超歌舞伎はなにかしら続けたい」ような事を川上さんはおっしゃっていましたね。多分今年の赤字は超歌舞伎も一役買っているので、(制作費5000万以上はかかったんじゃないの?アレ)
2017年も是非新しいのをやって赤字にして豪語して欲しいですね。
早く超歌舞伎のBD出ないかな~