物理学者の大槻義彦氏は、最近はどうしているか知らないが、超常現象否定論者として、一般によく知られていると思う。
私は、そんな(超常現象否定論者としての)大槻氏のことは、かつては立派な人だと思っていた。
だが、賢い人は、人の考え方に干渉しないものである。
人の意思を尊重しなければ、悪いことしか引き起こさないことは、少しでも賢い人なら分かることである。
ほんの一例を挙げると、選挙に行きたくない人に、無理に行かせようとすると、ロクなことにはならない。

インターネットで膨大な情報を得られるこの時代、情報の価値を判断する能力が大切だと言う人がいる。
著名な認知科学者・教育学者であるスガタ・ミトラ氏がまさにそのようなことを言っていたが、そのこと自体は間違いではないかもしれない。
しかし、「子供達に正しい判断力を持たせてやる」などと思うと、絶対に間違いを犯す。
誰にもそんな力はない。

愚かな者が、愚かな判断をするのは、どうすることも出来ないのだ。
一方、賢い人は、自然に正しい判断をするのである。
だが、賢い人だって、ちょっとしたことで愚かになって、判断を誤ることもある。
しかし、それなら、誤らせておくしかないのである。

つまりはこうである。
IQ(知能指数)が高ければ、正しい判断をする。
IQが低ければ、判断を誤る。
それだけであり、他には何もない。
ところが、IQを上げることは、非常に難しいが、下げるのは実に簡単なのである。
そして、現代人のIQは、ひどく下がっている。
世界的にIQが向上し続けているという話があるが、それなら、計り方か統計か、あるいは、その両方が間違っているのだろう。
だから、社会全体、世界全体が、あらゆる判断を誤るようになってきているのである。
世界は、ごく一部の、IQが高い人達の利益と引き換えに、破滅だけは免れている・・・のかもしれない。

我々に出来ることは、IQを上げることは出来ないまでも、生まれ持ったIQ、子供の時に得たIQを下げないことだ。
そして、出来れば、何とかIQを向上させることである。
世間の教義や信念に従う限りは、IQを上げることは不可能である。
だが、正しくやる限り、IQは上げられるし、また、いくらでも上げられる。

いつも言うが、IQが高い人は、顔を見れば分かる。
また、IQが高い人は、とても道徳的であるが、それは、伝統やしきたり、あるいは、宗教から来るものではない。
彼らが道徳的なのは、単に、道理を理解出来るからだ。
不道徳な人は、やはり単に、IQが低くて、道理を理解出来ないだけなのだ。
その道理とは、自分の不道徳は世の中全体に悪い影響を与え、結果、自分を含む全てが、苦しみを免れないことである。
そして、IQが高い人は、まさに、人の心に干渉しないが、彼らの心に干渉することも出来ない。

IQを上げるためには、何をすれば良いだろうか?
それは、IQを上げたいと願うことだ。
さて、そう願った人は、何のためにIQを上げたいのだろう?









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