ジェット戦闘機のパイロットや、まして、宇宙飛行士なんて、私は、何よりも、凄い度胸だなあと思うのである。
実際、宇宙飛行士を選ぶ重要なポイントに「命知らず」というものがあり、人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロングなどは、何度もジェット戦闘機で墜落した経験があるそうだ。
それでも、ジェット戦闘機に乗り続ける精神的タフさは、全く信じられない。
宇宙飛行士が命知らずでなければならないというのは、今でも変わらないはずだ。
一方で、自動車の運転すら、恐くて出来ないという人だって少なくはない。

世の中には、冒険心に富み、チャレンジ精神旺盛な人もいれば、臆病で、すぐにしり込みする、いわゆる「腰抜け」だっている。
そして、若い時は、積極果敢なことが奨励され、挑戦しない者は、特に男の場合は、「情けない男」、あるいは現代的な言い方で、「ヘタレ男子」という烙印を押される。
ヘレン・ケラーさんまで、「人生は恐れを知らぬ冒険か無かのどちらかである」なんて名言を残して下さっている(ちょっと皮肉っぽく述べた)。
この私は、冷静に振り返れば、「ヘタレ」なのだろう。

ところが、種明かしをすれば、勇猛な人間と臆病者を分けるのは、「生まれつきの心拍数」なのである。
生まれ付いての心拍数が多い者と少ない者がいる。
心拍数が少ないと、あまりドキドキしないので、恐れを知らない傾向が高いが、心拍数が高いと、すぐにドキドキしてしまい、臆病になってしまう。
それだけのことなのだ。
女の子で、名前を呼ばれただけで飛び上がるほど敏感に反応する子は可愛いかもしれないが、男だと、かなりみっともない。
だけど、それはただ、心拍数が高いだけなのだ。
心拍数が高い人間は、臆病だが、比較的善良だ。
なぜなら、刺激を必要としないし、むしろ、刺激を避けたがるからだ。
だが、心拍数が少ない人間は、刺激が大好きで、ドキドキするようなことをしたがる。
ところが、心拍数が少ない人達は、生まれ付いてのIQ(知能指数)により、運命が大きく変わる。
IQが低い者は、誰でも出来ることで刺激を求め、犯罪を犯す可能性が高くなる。
一方、IQが高ければ、難しいことに挑戦して刺激を求めるが、例えば、起業家で成功するのは、心拍数が少ない恐れ知らずな者であると同時に、IQが高い者なのだ。
こういったことは、アメリカでは、既に、十分な調査が行われていて、統計的に確認されているらしい。

私は若い頃、なぜか社長さんの友達しかいないという時期があったが、その社長さん達に、「君は経営者の才能がある」、「金も人も、事務所も貸すよ。起業しなさい」とか言われたが、私はその気にならなかった。
私は、心拍数がとても高く、臆病者であることは明らかで、さらにIQが低いのだから、起業家には向いていないはずだ。
だが、高い心拍数のおかげで、犯罪者にもならずに済んだ。
『ルパン三世』の影響で、夜中に学校に忍び込むなんてことにチャレンジしたが、どうも不快に感じるので、2~3度やっただけでやめてしまった(それでも、やったのか・・・)。
暴走族にもならずに済んだ。
ところで、社長さんらが、なぜ私が起業家に向いていると思ったのかというと、一種の発達障害のためではないかと思っている。
Webの発達障害チェックなんかにも、かなり真面目なものもあると思うが、やってみると、私はかなり高い発達障害の傾向を示す。
おそらく、病院で診断を受ければ、発達障害の認定を得られるだろう。
まあ、いまさらそんなことをする気はないがね。
しかし、そのために、非常に個性的に見えるのだろうと思うし、何かに強いこだわりを示す様子が、肯定的なオタクに見えなくもないのだろう。
起業家ってのは、どこかオタクでなければ、情熱が続かないのだと思う。

私は、常に超然とし、鷹揚とした(小さなことにこだわらずゆったりとした)人間になりたかったが、うさぎさんのようにビクビクする体質に生まれた私には無理で、大物にはなれない運命なのだろう。
マイケル・ジャクソンが、ステージで緊張することは全くないと自信を持って言っていたのが印象的だ。
彼は、かなり心拍数が少ないのだろう。
一方、原田知世さんは、昔の本で、いつまでたっても、ひどく緊張すると書かれていたが、確かに、彼女は昔から、どこか小動物のような雰囲気があった。
きっと、彼女は心拍数が多いのだ。
だが、それでも、スターになれたし、しかも、長くその座を保っている。
心拍数の高い人は、何か大きな安心を求める。
それが、良い意味での宗教心になれば、宇宙とつながり易いのかもしれない。

溢れ出すこの気持ち 刹那
瞬く流星のように
抱いて貫いて あなたの胸につつまれて
~『ARiA』(作詞:lino・とくP・木緒なち、作曲・編曲:とくP、歌:初音ミク)より~

自分が臆病で小心者だと感じている人は、スケールの大きな慈愛を持つ神仏について書かれたもの、例えば、『法華経』や『新約聖書』を読むと良いかもしれない。
ただし、宗教家は信者を怯えさせたり、焦らせて操ろうとする者がいそうな気がするので、心拍数の高い臆病者は、宗教には入らない方が良い。
まあ、元々、私は宗教に入る気は全くないのだが。
あるいは、『歎異抄』を読んで、良いと思って念仏を唱えることで、精神的な安定を得られた人も多いので、試してみても良いかもしれない。
だけどね、やはり、善良でいて、悪いことをしないのが一番なのだと私は思う。









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