ごく最近、IQ(知能指数)を高くする「正しい」方法を知った時の私の気持ちは、正直、「トホホ」だった。
こんな簡単なことを知らなかったのかという気持ちで、後悔も度を越すと寂しいと感じるものだと分かった。
それは、W.B.イェイツの『まだらの鳥』という小説にあった、マイケルがマーガレットについて思ったことと似ていると思った。
つまり、あまりの美しさは、かえって哀れさを感じさせるものだというのと似ていて、疑いようのない真理に接すると、意外な感情が起こるものなのだ。
だが、簡単なことほど難しいということは、なんとなくご存知と思う。

IQが高い人間とは、簡単に言えば、上流階級の人達だ。
おっと、さっそくブーイングが起こったようだが、待っていただきたい。
まず、極端に頭が良いと科学者や思想家になり、案外に貧乏になることは確かにある。
だが、金持ちや名士というのはIQが高いのである。
とりあえず、一応、そうだということで話を進める。

では、IQが高い人の際立った特徴とは何だろう?
金持ち、上流階級の人達の特徴と言い替えても良い。
社会性、道徳性が高いことだ。
協調性があり、善良なのだ。
ここで、前以上の、批判の大ブーイングが聴こえるような気がする。
だが、はっとして、「なるほど」と思った人は、もうIQが10ポイント以上上がったかもしれない。
「金持ちって、悪いことばかりしている連中だろう?」
と言う人がいると思う。
だが、そんな金持ちというのは、例外中の例外なのだ。
そして、遠くなく没落する金持ちだ。
だが、マスコミってのは、そんな例外にばかりスポットライトを当てたがるのだ。騙されてはならない。
今は、『ちびまる子ちゃん』に登場する花輪君のように、一般の公立小学校に大金持ちの子がいることは少ないかもしれない。
しかし、少しはいるだろうし、上流階級に属する、そこそこの金持ちの子なら沢山いると思う。
そんな子達は、まだ幼いのだから、多少は、「お高くとまっている」ところもあると思う。
しかし、基本的に、並の子より、ずっと善良であることに気付かないだろうか?
ラッセル・コンウェルという6000回もの講演を行った啓蒙家がいる。
彼が、金持ちというものが、いかに善良で正直であるかを訴えていたが、彼自身、金持ちであった。
その彼は、金持ちになる方法を説き、それは非常に簡単であると言った。
だがまず、金持ちのようにIQが高くならなければ、いつまでも貧しいままだ。
そして、直観であるが、IQが高い人は善良で道徳的であるが、逆に、善良で道徳的な態度をすれば、IQも高くなるのである。
吉田兼好の『徒然草』に、狂人の真似をすれば狂人だし、人殺しの真似をすれば人殺しだといったことが書かれていると思う。
これを洒落て、ひろさちやさんが昔、「狂人の真似をすれば狂人、悪人の真似をすれば悪人、仏陀の真似をすれば仏陀」と言って、空海の真言密教の教えというのは、仏陀の真似をして生きるということなんですよと『空海入門』に書かれていたが、なるほど、若い頃のひろさんは冴えていた(笑)。

どんなことでも、真剣に真似れば、多少は本物に近付く。
そして、本質が分かっていれば、善良であることを真似れば、すぐにそれ(善良な人)に近付ける。
だが、善良であることを教える道徳というものを毛嫌いしている人は多いだろう。私もだ(だから私はIQが高くならない)。
その理由は、学校でもそうだったろうが、不道徳な人間が道徳を説いていたからである。
品格を声高に訴える人が、最も品格がないようなものだ。
だが、そんな悪いイメージは捨てなければならない。
でないと、いつまでもたってもIQが高くならず、金持ちにもなれないと思う。
道徳については、聖書や仏典に最大漏らさず書かれてる。
ただし、権威者や学術的なだけの解説者を通すと、それらは、途端に邪悪になるのである。
ここらは、多くの人が混乱している。
だが、なんとか折り合いをつけるしかない。
それには、時間もかかるかもしれない。
今回は、こんなところにしておく。









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