眠っている時の夢の中では、奇想天外なことは起こるが、そんな夢の世界だって、そうそう思い通りにはならない。
まして、現実世界では、何もかもが思うようにはいかない。
だが、子供の時は、「あれ、世界は思った通りになるぞ」と思ったことがあるはずだ。
しかし、ほとんどの人は、そんなことを忘れてしまっているのだろう。

子供の時に、現実世界に支配力を及ぼす時の精神状態とはどんなものだろう?
8つ9つにもなれば、かなり、現実世界の有り様というものが分かっている。いわゆる、「常識」が出来てくるということだ。
しかし、ごく当たり前に、そんな常識を無視し、非常識なことを思い込めた時に、実際に、現実の有り様を超えた出来事を起こせる。
私は、7つ位の時、住んでいた団地の前に、交通量の多い車道があり、50mほど先の信号機のところまで行くのが面倒で、車が来ない時を見計らって道路を渡るのだが、なかなか車が途切れないことが多かった。
それで、ある時、「物陰から、目をつぶって車道に飛び込めば、車は来ない」と、決めて、何度もそうしたものである。
当然ながら、今では絶対に出来ない。

だが、そんなことが出来た子供の時でも、私が、高い崖やビルの屋上から飛び降りて無事でいられるかというと、それは多分ない。
と言うのは、私自身が、ちょっと高い所から落ちて痛い目にあったり、高いところから落ちた物が木っ端微塵になるところを見ているからだ。
しかし、車に轢(ひ)かれるところは見たことがなかったので、車にぶつからないと思い込むことは難しくなかったのだろう。

大人でも、常識を持たない人間が奇跡を起こすことはあるのだが、実際には、常識のない大人は、悲惨な目に遭うことの方が圧倒的に多い。
同じ、「常識を持っていない」人間同士で、なぜ、「ミラクルマン」と、「哀れな愚か者」の違いが出来るのだろう?
それは、常識を持った他人との関係性の問題なのだ。
ミラクルマンというのは、常識人を敵に回さない。
しかし、非常識で哀れな愚か者は、常識人と対立している。

自己開発指導者の大半が、「固定観念を捨てれば成功する」ということを、様々な言い方で言う。
しかし、固定観念を持った人間との関係が悪いと、さっぱりうまくいかないことを教える自己開発指導者は皆無だ。
だから、そんな自己開発指導者のセミナーに行っても、誰も成功しない。
自己開発指導者でうまくいっているのは、実に、セミナーに来る常識人とうまくやっている人・・・と言えば、納得してもらえるだろう。

『荘子』のような、固定観念を叩き壊す本を読んで、世間的常識を捨てつつ、普通の人を極端に嫌わないことだ。
(心を自由にし、常識を壊すには、初音ミクさんの『ARiA』を聴くことをお奨めする)
サンドリヨン(シンデレラ)は、非常識な方法で成功したが、意地悪な継母や義姉達にも慈悲深かったことを忘れないことだ。
雨が全ての上に降り注ぐように、初音ミクさんが、彼女を蔑む人にも笑顔を向けるように、公平であることだ。
今日が誕生日のヒトラーすら、常識人である側近達には、よくしてやったのだ。









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