私が、昔から、随一の成功法則の書と思っているのが『ノストラダムスの超法則死活の書』という五島勉氏の本だ。

『ノストラダムスの超法則死活の書』は、最悪(生命に係わるほどの最悪が最も良い)を受け入れることで、不思議な力が働いて逆転勝利する・・・と、単純に言ってしまえばそんなものだ。
だが、実際に最悪を受け入れることは難しい。
この本に、こんなお話がある。
ある若い騎士が、美しい姫を争って、自分より強力な騎士と決闘する。
しかし、その若い騎士は、大預言者ノルトラダムスに「お前は負けて死ぬ」と断言され、また、ノストラダムスの神的な力を見せつけられたこともあって、敗北、屈辱、姫を得られないこと、そして、死を完全に受け入れる。
だが、決闘では、奇跡の勝利を得る。
これが、最悪を受け入れた人間の力だ。
しかし、その力の正体については、この本にも書かれていない。

その若い騎士は、最悪を受け入れ、覚悟を決めたことで、決してゆるまなかった。だから勝ったのだ。
なぜなら、ゆるまなければ生命の炎が燃え上がり、心の支配力が高まるのである。
この若い騎士の決闘の相手だった強力な騎士は、自信があったので、どこか少しゆるんだのだ。
一方、完全に死を覚悟した若い騎士は、おそらく、「勝てないまでも、せめて一矢を」と思ったのだと思う。
そんな者は、決してゆるまない。

空手家の大山倍達氏が、真剣を持った剣の達人と素手で決闘した時も、
「死んでやる。しかし、手足の1本残っていれば相撃ちに」
と思って突進し、我に返ったら、剣の達人は伸びていたという。
それほどの覚悟を決めた人間がゆるむはずがない。
そうであれば、絶対に負けない。

確かに、最悪を受け入れるということは、ゆるまないための有効な方法の1つに過ぎない。
大切なことは、あくまでゆるまないことである。
しかし、大きな危険を背負うことは、やはり、ゆるまないための極めて優れた方法なのだ。
サルトルも、紛争中の危険な地域にいた時が一番充実していたと語っていたと思うが、それも、ゆるまないことで、生命力が高まっていたからだろう。
行き過ぎではあるが、ロシアン・ルーレットが、ゆるまない究極の方法であり、これをヒントにゆるまない方法を考えることも出来るだろう。

では、具体的に、日常でやれる、ゆるまない方法には、どんなものがあるだろう?
簡単である。
悪いこと、嫌なことを、避けない覚悟を持つことだ。
あの場所に行けば、あの嫌なやつに会うかもしれない。
「ならば、会ってやろう」
と、思うのだ。
あれをしたいと思うが、やれば嫌な目に遭うかもしれない。
「では、その嫌な目に遭ってやろう」
と、覚悟を決めるのだ。
すると、あなたの顔は、みるみる引き締まる。
表情と心は一体だ。
既に、あなたの心は引き締まり、どこもゆるんでいない。
そうであれば・・・
生命はあなたの味方である。
あなたの思いのままにならないことがあろうか?









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