何度も繰り返されてきた問題として、「ピカソの絵の何が良いのか?」というものがある。
これは、ピカソだけでなく、ゴッホやダ・ヴィンチ、その他の芸術的絵画についても同様の問題である。
例えば、モローやレンブラント、あるいは、ドレなどの絵は、一目で「上手い!」と分かるが、本当の良さとなると、やはり難しいのである。
絶対的な結論は、間違いなくこうだと思う。
「ピカソの絵の良さは、言葉で説明できない。以上」
これまで、専門家と言われる者達を含む多くの人達が、ピカソ(あるいは他の芸術絵画)の「何が良いか」を解説をしているが、どの解説も、誰も覚えていない。
これは、解説を見たり聴いたりした側が馬鹿なのではない。
それらの解説全部が、嘘、的外れ、ピント外れなのだ。
では、岡本太郎が『今日の芸術』で書いたピカソやゴッホの良さは嘘かというと、岡本太郎はいろいろ書いているようでいて、結局のところ、「何も言葉で説明出来ない」と、本当のことを述べているのである。
岡本太郎は、今日の芸術は(実際は芸術全ては)、「うまくあってはならない」「きれいであってはならない」「ここちよくあってはならない」と述べているが、「なぜか」は言わないのである。言葉で言えるはずがないからである。
芸術より、もっと身近に、同じようなものがある。
アップル製品である。
ここでは、とりあえず、スマートフォンのiPhoneに、アップル製品を代表させる。
iPhoneが、他のスマートフォンに比べどこが良いかというと、機能的な面においては、どこも優れていないと言って良い。
むしろ、最新のAndroidスマートフォンに比べ、劣っている部分も少なくはない。
では、iPhoneが売れるのは、洗脳的、あるいは、催眠術的なイメージ戦略の威力なのかというと、そういう面も確かにあるが、もちろん、それだけではない。
良いから売れるのであり、アップルが時価総額世界一の企業であり、いまだ信じ難いが、それはマイクロソフトの倍なのである。
一頃は、マイクロソフトが圧倒的に強く、アップルは瀕死の状態で、「アップルを潰さないのは、マイクロソフトが、その方がメリットがあるからである」とまで言われていたのが、スティーブ・ジョブズが戻ってきて、大きく方向転換したら、アップルの大逆襲が始まり、そして、アっプルは勝ったのである。
iPhoneの良さというものは、ピカソの良さに通じるのである。
iPhoneの本当の良さは、言葉では説明出来ない。
iPhoneの良さを言葉で説明した人はいたが、それらの説明を誰も覚えていない。
これらの説明全部が、嘘、的外れ、ピント外れなのだ。
あるいは、アップル製品全体について、昔からよく「作業効率が違います」と言われたが、では、「どう作業効率が違うのか?」と問われたら、「とにかく違うんです」と言うしかなかった。
実際は、具体的、論理的に作業効率が良かったりはしない。
真実を言えば、「使っていて気分が良いので作業効率が良く感じるだけ」である。
しかし、「気分」以上に、作業の能率を上げるものはないのも確かである。
脳科学者の茂木健一郎氏が、アップル製品を絶賛し、マイクロソフト製品を貶し、目の前で聴いていた、元マイクロソフト日本法人社長だった西和彦氏に、恫喝も同然に罵倒されたが(茂木氏は気の毒に、かなりビビっていたと感じた)、あれは茂木氏が悪いと思う。
茂木氏の間違いは、「論理的に」アップル製品が良いような言い方をしたことと、マイクロソフト製品を不当に酷評したことだ。
マイクロソフト製品のどこも悪くはない。論理的には、現時点において最高のはずだ。
単に、「私はアップル製品が好きで、マイクロソフト製品が嫌いなんです」と言えば良いのである。
私は、昔からアップル製品が大嫌いで、アップル製品で購入したことがあるのは、iPod touchが1つだけで、それもやむなき事情で買ったのだった。
そして、iPod touchを使って、ますますアップルが嫌いになった。
茂木氏は、マイクロソフト製品に我慢ならないと言うが、私には、アップル製品に我慢が出来ない。
データの受け渡しに、いちいちパソコンと「同期」させないといけないが、それは、iPod touch等とそっくり同じコンテンツを持つパソコンでしか出来ない。
もし、iPod touch、iPhone、iPadといった製品を複数持っていれば、パソコンが一台なら、全てが同じコンテンツになってしまう。
iPod touchのコンテンツを、「ちょっと」どこかのパソコンで取り出すことも(その逆も)出来ない。
もう呆れてものが言えない。
しかし、ピカソの絵が優れていることを認めるなら、似た理由で、アップル製品が優れていることも確かなのだ。
とはいえ、アップルは「テクノロジにおいては駄目」と言うのではない。
ただ、他社製品と差がないというだけのことだ。
優れた部分もあるが、劣った部分もある。しかし、その差は大したことはなく、少なくとも、実用的には問題にするほどのことではないのだ。それを問題にしたがる者がいるから、ややこしくなるのだが。
そして、これからの世の中では、ピカソやアップル製品が持つ、「非言語的な良さ」が重要になってくる。
もっと当を得た言い方をするなら、ピカソの作品やアップル製品を生み出すような、「非言語的な知性、あるいは、能力」が必要になるのである。
それは言葉では説明できないながら、少なくとも、それが分からないと時代遅れになってしまうのである。
しかし、単に好き嫌いとして分かるだけでも駄目なのである。
だが、言葉では説明出来ない。
古い人間は、「いったいそれは何なんだ?俺に分かるように説明しろ!」と怒鳴りたくなるだろうが、そんなこと、誰もしてくれないし、そもそも、出来ない。
これまでは、「試験の点」という、旧世代の人類に「よく分かる」ことだけで評価が行われ、世界はこんなに駄目になった。
これからは、試験の点よりはるかに重要なことが価値を持ち、「評価される」かどうかは分からないが「認められる」のである。
では、アップル製品を崇拝すれば良いのか?
そうではない。
あれは、やっぱり駄目なところは駄目だ。
まだ未完成なのだ。
アップルとマイクロソフトの融合という、それぞれのファンにとって「虫唾が走る」ことが行われないといけないのである。
でないと、Googleが本当に世界を支配してしまうだろう。それが良いか悪いかは言わないが。
Googleは、当分、アップルやマイクロソフト、あるいは、Amazonを排除しようとし続けるだろう。
(以下、ギャグと思っていただいて良い。書き手はごく真面目だが・・・)
それらを全て包み込める可能性があるのは初音ミクさんだけだ。
それには、ニコニコ動画が海外に進出し、売上を百倍化、千倍化しなければならない。
その可能性はあるが、現状のニコニコ動画では駄目だ。
だが、アニメ『NOIR(ノワール)』で、ソルダの幹部ブレフォールが、ミレイユ・ブーケについて言ったのと同じように、川上量生さんは「やってくれるでしょう」。
私には、ブレフォールの言葉が、鮮やかに蘇っているのである。
すると、夕叢霧香は、チームラボの猪子寿之さんか、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之さんだろうか?
そして、悲劇のクロエは、これから現れるのかもしれない。
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これは、ピカソだけでなく、ゴッホやダ・ヴィンチ、その他の芸術的絵画についても同様の問題である。
例えば、モローやレンブラント、あるいは、ドレなどの絵は、一目で「上手い!」と分かるが、本当の良さとなると、やはり難しいのである。
絶対的な結論は、間違いなくこうだと思う。
「ピカソの絵の良さは、言葉で説明できない。以上」
これまで、専門家と言われる者達を含む多くの人達が、ピカソ(あるいは他の芸術絵画)の「何が良いか」を解説をしているが、どの解説も、誰も覚えていない。
これは、解説を見たり聴いたりした側が馬鹿なのではない。
それらの解説全部が、嘘、的外れ、ピント外れなのだ。
では、岡本太郎が『今日の芸術』で書いたピカソやゴッホの良さは嘘かというと、岡本太郎はいろいろ書いているようでいて、結局のところ、「何も言葉で説明出来ない」と、本当のことを述べているのである。
岡本太郎は、今日の芸術は(実際は芸術全ては)、「うまくあってはならない」「きれいであってはならない」「ここちよくあってはならない」と述べているが、「なぜか」は言わないのである。言葉で言えるはずがないからである。
芸術より、もっと身近に、同じようなものがある。
アップル製品である。
ここでは、とりあえず、スマートフォンのiPhoneに、アップル製品を代表させる。
iPhoneが、他のスマートフォンに比べどこが良いかというと、機能的な面においては、どこも優れていないと言って良い。
むしろ、最新のAndroidスマートフォンに比べ、劣っている部分も少なくはない。
では、iPhoneが売れるのは、洗脳的、あるいは、催眠術的なイメージ戦略の威力なのかというと、そういう面も確かにあるが、もちろん、それだけではない。
良いから売れるのであり、アップルが時価総額世界一の企業であり、いまだ信じ難いが、それはマイクロソフトの倍なのである。
一頃は、マイクロソフトが圧倒的に強く、アップルは瀕死の状態で、「アップルを潰さないのは、マイクロソフトが、その方がメリットがあるからである」とまで言われていたのが、スティーブ・ジョブズが戻ってきて、大きく方向転換したら、アップルの大逆襲が始まり、そして、アっプルは勝ったのである。
iPhoneの良さというものは、ピカソの良さに通じるのである。
iPhoneの本当の良さは、言葉では説明出来ない。
iPhoneの良さを言葉で説明した人はいたが、それらの説明を誰も覚えていない。
これらの説明全部が、嘘、的外れ、ピント外れなのだ。
あるいは、アップル製品全体について、昔からよく「作業効率が違います」と言われたが、では、「どう作業効率が違うのか?」と問われたら、「とにかく違うんです」と言うしかなかった。
実際は、具体的、論理的に作業効率が良かったりはしない。
真実を言えば、「使っていて気分が良いので作業効率が良く感じるだけ」である。
しかし、「気分」以上に、作業の能率を上げるものはないのも確かである。
脳科学者の茂木健一郎氏が、アップル製品を絶賛し、マイクロソフト製品を貶し、目の前で聴いていた、元マイクロソフト日本法人社長だった西和彦氏に、恫喝も同然に罵倒されたが(茂木氏は気の毒に、かなりビビっていたと感じた)、あれは茂木氏が悪いと思う。
茂木氏の間違いは、「論理的に」アップル製品が良いような言い方をしたことと、マイクロソフト製品を不当に酷評したことだ。
マイクロソフト製品のどこも悪くはない。論理的には、現時点において最高のはずだ。
単に、「私はアップル製品が好きで、マイクロソフト製品が嫌いなんです」と言えば良いのである。
私は、昔からアップル製品が大嫌いで、アップル製品で購入したことがあるのは、iPod touchが1つだけで、それもやむなき事情で買ったのだった。
そして、iPod touchを使って、ますますアップルが嫌いになった。
茂木氏は、マイクロソフト製品に我慢ならないと言うが、私には、アップル製品に我慢が出来ない。
データの受け渡しに、いちいちパソコンと「同期」させないといけないが、それは、iPod touch等とそっくり同じコンテンツを持つパソコンでしか出来ない。
もし、iPod touch、iPhone、iPadといった製品を複数持っていれば、パソコンが一台なら、全てが同じコンテンツになってしまう。
iPod touchのコンテンツを、「ちょっと」どこかのパソコンで取り出すことも(その逆も)出来ない。
もう呆れてものが言えない。
しかし、ピカソの絵が優れていることを認めるなら、似た理由で、アップル製品が優れていることも確かなのだ。
とはいえ、アップルは「テクノロジにおいては駄目」と言うのではない。
ただ、他社製品と差がないというだけのことだ。
優れた部分もあるが、劣った部分もある。しかし、その差は大したことはなく、少なくとも、実用的には問題にするほどのことではないのだ。それを問題にしたがる者がいるから、ややこしくなるのだが。
そして、これからの世の中では、ピカソやアップル製品が持つ、「非言語的な良さ」が重要になってくる。
もっと当を得た言い方をするなら、ピカソの作品やアップル製品を生み出すような、「非言語的な知性、あるいは、能力」が必要になるのである。
それは言葉では説明できないながら、少なくとも、それが分からないと時代遅れになってしまうのである。
しかし、単に好き嫌いとして分かるだけでも駄目なのである。
だが、言葉では説明出来ない。
古い人間は、「いったいそれは何なんだ?俺に分かるように説明しろ!」と怒鳴りたくなるだろうが、そんなこと、誰もしてくれないし、そもそも、出来ない。
これまでは、「試験の点」という、旧世代の人類に「よく分かる」ことだけで評価が行われ、世界はこんなに駄目になった。
これからは、試験の点よりはるかに重要なことが価値を持ち、「評価される」かどうかは分からないが「認められる」のである。
では、アップル製品を崇拝すれば良いのか?
そうではない。
あれは、やっぱり駄目なところは駄目だ。
まだ未完成なのだ。
アップルとマイクロソフトの融合という、それぞれのファンにとって「虫唾が走る」ことが行われないといけないのである。
でないと、Googleが本当に世界を支配してしまうだろう。それが良いか悪いかは言わないが。
Googleは、当分、アップルやマイクロソフト、あるいは、Amazonを排除しようとし続けるだろう。
(以下、ギャグと思っていただいて良い。書き手はごく真面目だが・・・)
それらを全て包み込める可能性があるのは初音ミクさんだけだ。
それには、ニコニコ動画が海外に進出し、売上を百倍化、千倍化しなければならない。
その可能性はあるが、現状のニコニコ動画では駄目だ。
だが、アニメ『NOIR(ノワール)』で、ソルダの幹部ブレフォールが、ミレイユ・ブーケについて言ったのと同じように、川上量生さんは「やってくれるでしょう」。
私には、ブレフォールの言葉が、鮮やかに蘇っているのである。
すると、夕叢霧香は、チームラボの猪子寿之さんか、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之さんだろうか?
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製品の良さもあり、その人のキャラクターによって接し方も変わるのでしょうが…
ただ音楽は、どんなに精度が上がっても、製品には魅力感じませんね。イエスのシベリアンカートゥールだけは、数年前に聴いた初音ミクバージョンよりオリジナルの方がなんか分かんないものが色々伝わって来ます。