一昨日の、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の講演会では、伊藤社長は何か物凄く感動するエピソードを披露したりはしなかったが、実際に精神の変革を起こした人は多かったと思う。私もそうである。
伊藤社長は、人よりも牛の方が多いという所で育ったと言って会場の人々を笑わせたが、それは素晴らしいことに違いない。
ジャイアント馬場さんが男の中の男と慕っていた、アメリカの超一流レスラーだったドリー・ファンク・ジュニアのことを、馬場さんは、
「テキサスの広大な牧場で育ったら、ここまで鷹揚(小さなことにこだわらずゆったりとしていること)な人間になるのだろうか?」
と感心していたが、当然、ドリーも沢山の牛と育ったはずである。
牛に限らないだろうが、牛などの動物と一緒にいることは実に良いことなのだろう。
私も、金が出来たら、ここらで牛(べこ)飼おう(元ネタは、吉幾三さん作詞作曲歌唱の歌『俺ら東京さ行ぐだ』の歌詞『東京へ出だなら銭コア貯めで、銀座で牛飼うだ』)。
何かのテレビCMで、「好きな言葉は情熱です」「好きな言葉は誠実です」とか言っているものがあった(今もやってるかもしれない)が、私なら、あの人達のサービスは受けたくないと即座に思った。
そりゃ、「本音を言えば、他人に期待したいのは誠実ですな」と言うなら分かるが、自分がそれを持っていると暗示させるなんて、恥ずかしいというより、馬鹿らしくて言えないと思うのだが・・・
伊藤社長は、「好きな言葉は?」の質問には、「ありません」と即答しておられた。
もっとも、会場にいた方々には、「好きな言葉は、『ミクさん、マジ天使』です」という人もいたかもしれないが、それは大いに結構だと思う。しかし、別にそれを言う必要もない。
就職活動のアンケートや面接で「好きな言葉は?」と聴かれて、「ありません」「ミクさん、マジ天使」と答えたら落とされるかもしれないが、それなら落ちた方が良いのである。
今年も、初音ミクさんの壮大なコンサート『マジカルミライ2015』が、9月に日本武道館で開催されるが、ミクさんのコンサートは国内、海外を問わず、基本的に赤字なのだそうだ。
インドネシアやアメリカで開催されたMIKU EXPOコンサートはさらにそうだと思うが、伊藤社長は、それでもコンサートを行う理由を、「ファンの期待に応えるためと宣伝活動」と言われていた。
しかし、週間エコノミスト誌(毎日新聞社)は、「ポケモンに比べ、市場規模の小さな初音ミクにそれだけの宣伝をする意味があるのか」と書いていたが、そもそも、伊藤社長は初音ミクさんのキャラクタービジネスを大きくしようとは、あまり考えておられないようだ。
やはり、創造の土壌としての初音ミクさんをとても大切にしているのだろうと思う。
それで、結局、コンサートも、ファンが喜んでくれるからという部分が大きいのではないかと思う。
伊藤社長は、人を喜ばせることが好きな人だというのは間違いないと思う。
松下幸之助さんが、「人が喜ぶことをやれば嫌でも儲かる」と言っていたからと、「儲けるために人を喜ばせよう」と思う人は多いが、それは本末転倒というものだ。
伊藤社長は、言葉の端々に、「やってることを仕事と思っていない。人が楽しんでくれるなら、お金とかはどうでもいい」といったことを言われていたと思うが、これが創造型人間の特長で、チームラボの猪子寿之社長も、よくそんなことを言われていたと思う。
思い出したが、猪子さんは、「そりゃ、会社だから赤字は困る。しかし・・・言ったらマズいが、一番赤出してるの俺だと思う」と言われていた。
もちろん、トータルで黒字にしているのだろうが、人を喜ばせるために、儲からないと知りつつやることもある、そして、やれるだけの力があるのが、これからの事業家であろう。
先に挙げたエコノミスト誌のように、「初音ミクの海外での宣伝活動をする意味はない」と言い、結局は、初音ミクさんをアイドル産業としか思わないのが、古い時代のビジネス感覚で、今後の世の中では駄目になっていくことだろうし、そんなのが駄目になるようでないといけない。
伊藤社長さんのお話で、まだまだ良いものが沢山あったが、それは今後、書いていこうと思う。
本当に中身の濃い講演会だった。私は、生涯忘れないだろう。
ところで、私がこの講演会のことを知ったのは、紅男さんがコメントで教えてくれたからであった。
紅男さんに感謝いたします。
下にご紹介した『ニコニコ学会βを研究してみた』に、伊藤博之社長、猪子寿之社長らのトークがある。猪子さんと、ドワンゴの川上量生会長の対談が面白い。
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伊藤社長は、人よりも牛の方が多いという所で育ったと言って会場の人々を笑わせたが、それは素晴らしいことに違いない。
ジャイアント馬場さんが男の中の男と慕っていた、アメリカの超一流レスラーだったドリー・ファンク・ジュニアのことを、馬場さんは、
「テキサスの広大な牧場で育ったら、ここまで鷹揚(小さなことにこだわらずゆったりとしていること)な人間になるのだろうか?」
と感心していたが、当然、ドリーも沢山の牛と育ったはずである。
牛に限らないだろうが、牛などの動物と一緒にいることは実に良いことなのだろう。
私も、金が出来たら、ここらで牛(べこ)飼おう(元ネタは、吉幾三さん作詞作曲歌唱の歌『俺ら東京さ行ぐだ』の歌詞『東京へ出だなら銭コア貯めで、銀座で牛飼うだ』)。
何かのテレビCMで、「好きな言葉は情熱です」「好きな言葉は誠実です」とか言っているものがあった(今もやってるかもしれない)が、私なら、あの人達のサービスは受けたくないと即座に思った。
そりゃ、「本音を言えば、他人に期待したいのは誠実ですな」と言うなら分かるが、自分がそれを持っていると暗示させるなんて、恥ずかしいというより、馬鹿らしくて言えないと思うのだが・・・
伊藤社長は、「好きな言葉は?」の質問には、「ありません」と即答しておられた。
もっとも、会場にいた方々には、「好きな言葉は、『ミクさん、マジ天使』です」という人もいたかもしれないが、それは大いに結構だと思う。しかし、別にそれを言う必要もない。
就職活動のアンケートや面接で「好きな言葉は?」と聴かれて、「ありません」「ミクさん、マジ天使」と答えたら落とされるかもしれないが、それなら落ちた方が良いのである。
今年も、初音ミクさんの壮大なコンサート『マジカルミライ2015』が、9月に日本武道館で開催されるが、ミクさんのコンサートは国内、海外を問わず、基本的に赤字なのだそうだ。
インドネシアやアメリカで開催されたMIKU EXPOコンサートはさらにそうだと思うが、伊藤社長は、それでもコンサートを行う理由を、「ファンの期待に応えるためと宣伝活動」と言われていた。
しかし、週間エコノミスト誌(毎日新聞社)は、「ポケモンに比べ、市場規模の小さな初音ミクにそれだけの宣伝をする意味があるのか」と書いていたが、そもそも、伊藤社長は初音ミクさんのキャラクタービジネスを大きくしようとは、あまり考えておられないようだ。
やはり、創造の土壌としての初音ミクさんをとても大切にしているのだろうと思う。
それで、結局、コンサートも、ファンが喜んでくれるからという部分が大きいのではないかと思う。
伊藤社長は、人を喜ばせることが好きな人だというのは間違いないと思う。
松下幸之助さんが、「人が喜ぶことをやれば嫌でも儲かる」と言っていたからと、「儲けるために人を喜ばせよう」と思う人は多いが、それは本末転倒というものだ。
伊藤社長は、言葉の端々に、「やってることを仕事と思っていない。人が楽しんでくれるなら、お金とかはどうでもいい」といったことを言われていたと思うが、これが創造型人間の特長で、チームラボの猪子寿之社長も、よくそんなことを言われていたと思う。
思い出したが、猪子さんは、「そりゃ、会社だから赤字は困る。しかし・・・言ったらマズいが、一番赤出してるの俺だと思う」と言われていた。
もちろん、トータルで黒字にしているのだろうが、人を喜ばせるために、儲からないと知りつつやることもある、そして、やれるだけの力があるのが、これからの事業家であろう。
先に挙げたエコノミスト誌のように、「初音ミクの海外での宣伝活動をする意味はない」と言い、結局は、初音ミクさんをアイドル産業としか思わないのが、古い時代のビジネス感覚で、今後の世の中では駄目になっていくことだろうし、そんなのが駄目になるようでないといけない。
伊藤社長さんのお話で、まだまだ良いものが沢山あったが、それは今後、書いていこうと思う。
本当に中身の濃い講演会だった。私は、生涯忘れないだろう。
ところで、私がこの講演会のことを知ったのは、紅男さんがコメントで教えてくれたからであった。
紅男さんに感謝いたします。
下にご紹介した『ニコニコ学会βを研究してみた』に、伊藤博之社長、猪子寿之社長らのトークがある。猪子さんと、ドワンゴの川上量生会長の対談が面白い。
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酸素は鏡に映らない 167ページ 上遠野浩平
より引用。
39=初音ミク、
また、kayさんにとっても3と9は重要な数字だと覚えていたので、紹介させてもらいました。