人間は、2歳頃までに、活発に動き回りながら、見て、触って、舐めてを繰り返し、膨大なデータを収集して、原始的概念を形成する。
その後、原始的概念と結び付いた言葉によって、原子的概念の上位の概念層を作る。
その後、さらに上の概念層を作る・・・というように、5~10の概念層を作って完成する。

ところが、アインシュタインのように、言葉を話すのがかなり遅れると、原始的概念層を大きくし過ぎてしまう。
それは無意識の中にあって、意識できない概念だが、アインシュタインは、成長しても、無意識の中からアイデアがどんどん出てきた。
それらの概念は、直接経験による事実ののデータ・・・つまり、思考で歪められていないデータからできているので、真理の概念である。
その概念層からアイデアが浮かんでも、アインシュタインには意味が分からなかったが、魅力的なアイデアだったので、10年も20年もかけて考え、ある程度解明し、天才的理論として発表できたのだ。
だが、弊害もあり、彼は、偏屈で怒りっぽかったと言われているが、それはおそらく本当だ。
そして、原始的概念が大きい分、上位概念を普通の人より多く作って、原始的概念を抑え込み、42歳以降は天才ではなかった。

一方、三島由紀夫や芥川龍之介は、原始的概念の構築に失敗している。
赤ん坊の時、必要な経験ができず、原子的概念を構築するためのデータが足りなかったのだ。
そこで、彼らは、成長してから、作り物の経験で原始的概念を構築した。
それは、空虚なものであったが、それが、透明で超越的な性質を持った、芸術的な概念となり、彼らは特異な才能を発揮した。
しかし、不自然なものであったので、社会に適応できず、結局、自殺する。
今は、三島的、芥川的な人間が多い。
不自然な原始的概念を抱え、社会や他人に適応できない、辛い人生を送っている。
それでいて、彼らのようjな天才でないので、惨めでもある。
では、どうすれば良いか?
沈黙することだ。
あまり話さず、頭の中の独り言もやめ、沈黙するのだ。
そして、あらゆるものを、あるがままに自然に見て、清らかな原始的概念を再構築するのだ。
荘子も、そこまでは気付いていなかったが、思慮分別を離れ、是非好悪の判断をせず、あるがままに見ろと、直感的に正しいことを教えたのだ。
そうすると、奇跡のようなことが起こる。
天才になるどころではない。
是非、やってみるべきだ。
沈黙するか、頭の中のおしゃべりの代わりに呪文を唱えるのだ。
それで、あなたは魔法使いになることだろう。









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