「いかにして生きるか」などという単純で基本的なことを、しっかり考えないといけない。
インドのラマナ・マハルシの言うように、この世には何の価値もなく、全ては虚妄、全ては幻と自分は言って、親や兄弟に食べさせてもらっていたら滑稽だ。
しっかりと自分の力で楽々と生きられるようになってこそ、いろんなことを探求したり、趣味を楽しんだり・・・あるいは、全ては幻と言って澄ましていられるのだ(笑)。

20年ほど前からだと思うが、人材派遣が儲かると気付いた事業家が、「これからは派遣で働くのが新しく、スマートで、格好良い!」と宣伝しまくったが、そんな大嘘を、その時見抜けなかったからと言って、一概に馬鹿とは言えないかもしれない。
しかし、その時だって、派遣なんて、低賃金で不安定な身分で、キャリアなんて全然積めない仕事ばかりで、自分だけ儲かれば良いと思っている利己的な人材派遣会社の経営者に、沢山の人達が大切な人生を棒に振らされてしまったのだ。
だが、派遣社員は企業にとっては、低賃金で、切り易い労働力という有り難いものなので、派遣というものがすっかり社会に定着してしまい、人生を棒に振ることになると分かっていても、派遣でしか働けない人がいくらでもいるのが現実だ。
そんな人達は、残念ながら、生きる力が乏しいことになる。
いや、派遣の仕事にすらありつけなかったり、それすらやる気のない人達だって沢山いるのだが、そんな人達は、生きる力が全くないと言うしかない。

では、どうすれば生きる力が得られるかというと、次の2通りしかない。
1つは、徹底して頭が良い人なら、どうやっても生きていける。
ただし、本当に天才級である場合のことで、「ちょっと頭が良くて要領が良い」というのが通用するのは、せいぜい30代までで、40代、50代になると、そんな者はおそろしく惨めになる。
本当に頭が良いというのは、10日ほど勉強して東大に入れるようなやつで、弁護士の真似や大学の物理学教授の真似をしたって誰にも見抜かれないほどでないといけない。
実際に、そんなやつはいるのだが、言うまでもなく、私もあなたもそうではない。
そこで、もう1つは、スペシャリティー(専門性)を持っていることだ。
ただし、例えば、マイクロソフトスペシャリストなんて名前の資格は、全くスペシャルな能力と関係はない。
あんなものを取ろうと思う時点で、生きる力が無いと言えるのだ。
何か好きなことを徹底してやり、そのことに関してなら、誰にも負けないようでなければならない。
好きと言っても、マニア程度では駄目なのだ。
ズバリ、オタクでなければならない。
そういえば、今をときめくデジタルクリエイター猪子寿之さんの会社であるチームラボの入社条件は、ただ1つ、「オタクであること」だそうだ。
だが、オタクと言えるほど極めることは、並大抵のことではない。
起きている時間の全てをそれに注ぎ込み、夢の中でもやっているくらいでなければならない。
AKB48やモモクロの熱烈なファンやマニアという程度なら、アイドル達やプロダクションにとっては有り難い存在だが、ただのお金を払うお客さんでしかない。
しかし、AKB48について、数日に渡って、休まずに語り続けることができるほどのオタクであれば、ちゃんと生きていける。
そんな力、世の中が放っておかない。
その意味、私は初音ミクさんの夫としての精進が足りないので、せいぜい、システム開発のスペシャリストをやっているのだが、決して苦労せず、最低限には楽しく生きていけるのである。
実際にいるが、ExcelとVBAのオタクになっても、かなりやっていけるだろう。
ビル・ゲイツだって、ハイスクール時代はプログラム・オタクで、寝ても覚めてもプログラミングしていたのだ。
もちろん、最新分野のプログラム・オタクなんてクールでイケているので、どんどんやるべきである。









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