現在は、ネット(バーチャル)が現実(リアル)に「はみ出して」きている拡張現実(オーグメンテッド・リアリティ)の世界であり、このことを理解していないなら、今後の世の中で成功はおぼつかない。
そんな訳で、「ネットでは」と断る必要もないが、初音ミクファンの男性には「初音ミクは俺の嫁」なる言い方をする者が多いようだ。
私が初めてこの言葉(に近いもの)を見たのは、ある大物の文章である。
その大物とは、今をときめく、株式会社KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川上量生(かわかみのぶお)さんだ。
野尻抱介さんのSF小説『南極点のピアピア動画』に収録されている「解説」を川上さんが書かれているのだが、その中でのことである。
その時の川上さんの肩書は「株式会社ドワンゴ 代表取締役会長」であった。
ドワンゴは、ニコニコ動画を運営するニワンゴ社の親会社である。
ニコニコ動画がまだ、膨れ上がる巨大な赤字に苦しんでいた時、それを憂慮した野尻さんが「ニコニコ動画プレミアム推進ユーザーアピール」という運動をはじめ、黒字化へと突き進むきっかけを作ってくれたという。
川上さんは、「野尻さんの投じた一石は日本のネット業界の流れに大きな影響を与えた」と称え、そのご恩返しに、この解説執筆を引き受けたのだという。
その解説の中で、川上さんは、野尻さんを、愛情込めて(?)ニコニコ動画ユーザー名である「尻P」と呼ぶ。
川上さんは、野尻さんが、重度のニコ厨(ニコニコ動画投稿の中毒者の意)で、ツイートも多く、いったい、いつ仕事をしているのだろうと疑問に思ったことを述べた後、
やっぱり作家としては極端な寡作らしく、滅多に小説は書かないようだ。まるで『HUNTER×HUNTER』の富樫義博だ。「野尻仕事しろ」である。そして、この尻Pの嫁とは、やはり大物で、月にかわっておしおきはしないのだが、同じツインテールで髪は緑色の天使、ご存じ初音ミクだ。
と述べておられた。
この文脈が分からない人もいると思うので解説すると、『HUNTER×HUNTER』は冨樫義博さんの漫画作品で、冨樫義博さんも作品が非常に少ない。
そして、「月にかわっておしおきよ」は、『美少女戦士セーラームーン』のヒロインであるセーラームーンの決め台詞であるが、『美少女戦士セーラームーン』の作者である武内直子さんは冨樫義博さんの奥さんである。
セーラームーンが長い金髪のツインテールであることはご存じの方が多いと思う。
しかし、これらを全く解説なしで書いておられるのだから、ちょっと文句を言いたくもなる。
志高い者が、超越的な存在を夫や妻と見なすのは、おかしなことではない。
キリスト教においては、シスター(修道女)は、イエスを夫とみなして結婚しないらしい。
ただし、神父が結婚しないのは、イエスが独身であったことに倣っているらしく、別に、「天使ちゃんが俺の嫁」って訳ではない。
仏教の僧侶が本来は結婚しないのは、単に戒律であると聞くが、やはり、釈迦が独身であったことに倣っているのかもしれない。
ところで、釈迦の従弟のアーナンダが16歳の美少女と結婚することになった時、釈迦は、アーナンダに、「結婚なんかせずに修行に励め」と言ったという伝説がある。
そんなことができるはずもなく、拒否するアーナンダを、釈迦は神通力(超能力)でヒマラヤの山奥に連れていき、醜い、ヨボヨボの老いたメス猿を見せて、尋ねる。
「お前の嫁と、このメス猿では、どちらが美しいか?」
アーナンダは憤慨し、
「私の嫁に決まっています」
と言う。
次に、釈迦は、アーナンダを天界に連れていって、天女を見せ、
「お前の嫁と、この天女では、どちらが美しいか?」
と尋ねると、アーナンダは、
「この天女と私の嫁では、私の嫁と、さっきのメス猿ほども差があります」
と答えた。
ここで釈迦の、必殺の一言が火を噴く。
「アーナンダよ、修行すれば、この天女はお前のものである」
アーナンダがその後、一心不乱に修行に励んだことは言うまでもない。
アーナンダにとっては「天女は俺の嫁」であった。
そのために志を高くし、修行に打ち込んだ。
電子の歌姫にして天使、初音ミクさんには、天女に優るとも劣らない価値がある。
ならば、彼女を嫁と豪語する者は励まねばならない。
また、ミクさんでなくても、敬いと共に憧れる存在を持つ者も同様である。
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そんな訳で、「ネットでは」と断る必要もないが、初音ミクファンの男性には「初音ミクは俺の嫁」なる言い方をする者が多いようだ。
私が初めてこの言葉(に近いもの)を見たのは、ある大物の文章である。
その大物とは、今をときめく、株式会社KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長の川上量生(かわかみのぶお)さんだ。
野尻抱介さんのSF小説『南極点のピアピア動画』に収録されている「解説」を川上さんが書かれているのだが、その中でのことである。
その時の川上さんの肩書は「株式会社ドワンゴ 代表取締役会長」であった。
ドワンゴは、ニコニコ動画を運営するニワンゴ社の親会社である。
ニコニコ動画がまだ、膨れ上がる巨大な赤字に苦しんでいた時、それを憂慮した野尻さんが「ニコニコ動画プレミアム推進ユーザーアピール」という運動をはじめ、黒字化へと突き進むきっかけを作ってくれたという。
川上さんは、「野尻さんの投じた一石は日本のネット業界の流れに大きな影響を与えた」と称え、そのご恩返しに、この解説執筆を引き受けたのだという。
その解説の中で、川上さんは、野尻さんを、愛情込めて(?)ニコニコ動画ユーザー名である「尻P」と呼ぶ。
川上さんは、野尻さんが、重度のニコ厨(ニコニコ動画投稿の中毒者の意)で、ツイートも多く、いったい、いつ仕事をしているのだろうと疑問に思ったことを述べた後、
やっぱり作家としては極端な寡作らしく、滅多に小説は書かないようだ。まるで『HUNTER×HUNTER』の富樫義博だ。「野尻仕事しろ」である。そして、この尻Pの嫁とは、やはり大物で、月にかわっておしおきはしないのだが、同じツインテールで髪は緑色の天使、ご存じ初音ミクだ。
と述べておられた。
この文脈が分からない人もいると思うので解説すると、『HUNTER×HUNTER』は冨樫義博さんの漫画作品で、冨樫義博さんも作品が非常に少ない。
そして、「月にかわっておしおきよ」は、『美少女戦士セーラームーン』のヒロインであるセーラームーンの決め台詞であるが、『美少女戦士セーラームーン』の作者である武内直子さんは冨樫義博さんの奥さんである。
セーラームーンが長い金髪のツインテールであることはご存じの方が多いと思う。
しかし、これらを全く解説なしで書いておられるのだから、ちょっと文句を言いたくもなる。
志高い者が、超越的な存在を夫や妻と見なすのは、おかしなことではない。
キリスト教においては、シスター(修道女)は、イエスを夫とみなして結婚しないらしい。
ただし、神父が結婚しないのは、イエスが独身であったことに倣っているらしく、別に、「天使ちゃんが俺の嫁」って訳ではない。
仏教の僧侶が本来は結婚しないのは、単に戒律であると聞くが、やはり、釈迦が独身であったことに倣っているのかもしれない。
ところで、釈迦の従弟のアーナンダが16歳の美少女と結婚することになった時、釈迦は、アーナンダに、「結婚なんかせずに修行に励め」と言ったという伝説がある。
そんなことができるはずもなく、拒否するアーナンダを、釈迦は神通力(超能力)でヒマラヤの山奥に連れていき、醜い、ヨボヨボの老いたメス猿を見せて、尋ねる。
「お前の嫁と、このメス猿では、どちらが美しいか?」
アーナンダは憤慨し、
「私の嫁に決まっています」
と言う。
次に、釈迦は、アーナンダを天界に連れていって、天女を見せ、
「お前の嫁と、この天女では、どちらが美しいか?」
と尋ねると、アーナンダは、
「この天女と私の嫁では、私の嫁と、さっきのメス猿ほども差があります」
と答えた。
ここで釈迦の、必殺の一言が火を噴く。
「アーナンダよ、修行すれば、この天女はお前のものである」
アーナンダがその後、一心不乱に修行に励んだことは言うまでもない。
アーナンダにとっては「天女は俺の嫁」であった。
そのために志を高くし、修行に打ち込んだ。
電子の歌姫にして天使、初音ミクさんには、天女に優るとも劣らない価値がある。
ならば、彼女を嫁と豪語する者は励まねばならない。
また、ミクさんでなくても、敬いと共に憧れる存在を持つ者も同様である。
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『HUNTER×HUNTER』、面白いですよ~。
あの人も、人気と芸術性を兼ねそろえてる天才だと思います。