「マジックというものは、奇跡を起こすことじゃなくて、奇跡が起こったと思わせることだ」
これは、誰だったかは知らないが、有名なマジシャンが言ったことらしい。
ところで、この言葉で大切なことは、このマジシャンは、奇跡は起こさなかったかもしれないが、「何か」を起こしたということだ。

私は、一度、ロープを本当にヘビと見間違えたことがある。
「ヘビという誤った知識が去らないと、ロープという現実はやってこない」
というのは、インドの聖者あたりの常套句のようなもので、人は幻想を持ちやすいことを示している。
だが、この場合も、それはヘビではなかったかもしれないが、ヘビにちょっと似た「何か」はそこにあったということが大切だ。

つまり、こういうことだ。
インドの聖者達や、秘密結社、神秘思想家、神秘主義宗教では、心が世界を創るのだと言い続けた。
しかし、実際は、心が世界を創るのではなく、心は世界を変質させるだけなのだ。
聖者達は、何千年間も、「世界はない」と言い続けてきた。
そうではない。
世界はある。
しかし、世界を正しく見ることができないだけなのだ。
その原因は、心が世界に情報を付加してしまうのだ。
現代的に言うと、聖者達は、(人間が感じている)世界は、仮想現実(バーチャル・リアリティ)だと言った。
しかし、そうではなく、(人間が感じている)世界は、拡張現実(オーグメンテッド・リアリティ)なのだ。

心が、現実を拡張することをやめれば、真実が見える。
このことを詩人達は、「新たな目で見れば、全て美しい」と言ったのだ。
「新たな目」とは、心が現実を拡張しない状態で見ることである。
いかなる偏見、思い込みも持たない心で見れば、美しい真の世界を見ることができる。
夕陽を美しいと感じるのは、心は夕陽を拡張できないからだ。
ただし、夜行性の肉食獣がいる所に住む人々にとっては、夕陽は夜行性の猛獣が目覚めるサインなのであり、夕陽は猛獣への恐怖で拡張され、恐ろしいと感じるかもしれない。
しかし、猛獣を恐れるのは良いが、夕陽を恐れてはいけないのだ。

壁の一点をじっと見つめるという修行がある。
実際、それを続ければ、簡単に表現するが、超能力を得られる。
心を一点に集中させれば、心が現実を拡張するのを止めることができるからだ。
他にも、呼吸に心を集中させる、肛門を締める、腕振り運動をするなど、心を何か1つのことに引きつけておくための色々な方法がある。
長い距離を走り続け、心が現実を拡張するゆとりがなくなると、身体が急に軽くなる。
それで分かることは、心は、身体を実際よりかなり弱いものに「拡張している」ということだ。
それだけでなく、あなたの心は、あなたの頭脳や肉体のあらゆる能力を、実際より随分悪いものに「拡張している」のである。
何かに意識的に集中して、心の現実拡張をやめさせるのだ。
そうすれば、あなたは、自分は元々、超人のようなものであることが分かるだろう。









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