ワールドカップサッカーで、日本人サポーターが客席のゴミを拾って片付けていった話はネットやテレビでよく見たが、そのゴミ袋をどうしたのかというのは見なかった。
それがマスコミの詰めの甘さだ。
ゴミを拾うことは子供でもできる。
短時間で散らかしたゴミは短時間で拾える。
そもそも、私なら、たかが1時間や2時間でゴミなんか出さない。
たった1試合で、ゴミ拾いという作業まで発生するって、いったい、どんな応援の仕方をしていたのだ?
私には、むしろそこが信じられない。
電車に1時間乗って、誰がゴミを出すだろう?
ところが、電車の中で、出るはずのないゴミを出し、しかも、それをそのままにしている人間がいる。
責める気はないが、そんな人間がいることが信じられない。
サッカー会場でゴミをそのまま放置して帰る人というのは、電車の中にゴミを残す人と同じであるが、やはり、片付けなければならないほどのゴミを出す方がおかしいのだ。

そして、ゴミは拾うより、その後の処理の方が難しい。
ちゃんと出すべき場所に、出すべき形で、出すべき時に出す。
それは正確にやらなければならない場合が多い。
サッカーのサポーター達はちゃんとやれただろうか?
現地の清掃関係の方々に迷惑をかけなかっただろうか?
つまり、詰めが甘くなかっただろうか?
そんな一番肝心なところを全く話題にできないマスコミの報道は、どんなものも推して知るべしであり、つまるところ、見る価値も信用もなく、報道者としての存在理由もないと私は思う。

サラリーマンをやっていても、特技がないって人は、はっきり言って惨めだ。
あくまで、気持ち的にはだが、真面目に仕事なんかしなくていいから、ちゃんと特技を持っておけと言いたいのだ。
いくらがんばっているように見えても、その人にしかできない特技がないなら、真面目に走り回っても滑稽なのだ。
そこで、がんばって特技を身につけようと思ったとする。
私がお薦めするとしたら、ExcelやAccessのVBAくらいしかないが(自分がそのくらいしかできないからだが)、結局のところ、簿記でも、外国語でも、本に書いてある程度のことをマスターする者は多い(ところで、英語は、仕事で役立つのは読み書きの能力だ)。
しかし、最後の詰めが甘いので、特技にならないのだ。

私は営業の仕事もやったことがあるが、営業というのは、見込み客を作り、折衝をするというところまでは誰でもできる。
しかし、詰めが甘いので、受注に至らない営業マンがほとんどだ。
受験でも、一生懸命勉強するだけなら誰でもできる。
しかし、詰めが甘ければ合格しない。
私は、受験自体は下らないことだと思っているが、せめて、受験を通して、「詰め」の仕方を習得して欲しいものだ。
そうしたら、受験にも意味が出てくる。

推理小説、探偵小説も、乱暴に言えば、誰でも書ける。
しかし、詰めが書けないから傑作にならない。
江戸川乱歩の探偵小説は、そこらが抜群だ。
だから乱歩は名作家なのだ。
『木枯し紋次郎』のヒーロー木枯し紋次郎は、剣の腕が立ち、旅慣れていて、賭博場での振舞いも心得ている。
しかし、そんな渡世人は多いが、ほとんどの渡世人は殺されるか、そうでなければ、悲惨な状態になる。
どこが違うかというと、木枯し紋次郎は、それらの詰めが抜群なのだ。
だから、著者の笹沢左保さんは超一流の作家なのだ。
笹沢さんは、人間や世の中をよく知っているから名作が書けるのだ。
私は他に知らないから言うのだが、江戸川乱歩の探偵小説や、笹沢左保さんの『木枯し紋次郎』を読んで、詰めを学んでいただきたい。

そういえば、将棋や囲碁、チェスの上手い人は、根性が曲がっていない限り、仕事も生活もうまくこなせる人が多い。
将棋などは、一般的な部分は誰でも、勉強し、経験を積めば、ある程度うまくなるが、詰めのできない人は勝てない。
自己啓発書のほとんどは、人生論、根性論、一般論は書かれていても、「詰め」について書かれていないので、何百冊読んでも無能なままだ。
著者達自体が詰めが甘いのか、自分がやっている高額セミナーに誘おうという意図があるのだろう。

ただ、詰めができる根性の曲がった人ほど災厄はない。
そこらも、明智小五郎や木枯し紋次郎に学んでいただきたい。
彼らは、性格は悪くても、根性は曲がっていないからだ。
サッカー会場や電車の中にゴミを残したり、歩きながらスマートフォンを見ているような人間は、そもそも根性が曲がっているのだから、根本的に何の見込みもない。
そんな人間達が、人様にわずかでも尊敬される人間になることは絶対にないだろう。
憐れである。









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