アインシュタインは、一般の人に相対性理論の時間の伸縮について説明する時、
「熱いストーブの上に座っている10分は長いが、美女と一緒にいる1時間は短いようなもの」
と言ったらしいが、彼はそう言った後、自分の不誠実さに自己嫌悪に陥ったのではないかと思うのだ。
ただ、現代ですら、相対性理論を本当に理解する者などほとんどいないのに、人類が初めて、時間が相対的なものだと聞かされた時代の人にとって、理解以前にどんなイメージも湧かなかったはずで、本当のことを言えば、アインシュタインがそんな人達に説明するという状況そのものがおかしかったのではあるがね。
国産OSのTRONを開発したことで有名な偉大な科学者である坂村健さんが著書で、社会的地位のある人が、何かの科学理論について、
「俺は知識ゼロだ。それを前提に俺に分かるように言え」
という人間の傲慢さを批判されていたように思うが、確かにそんな人間は多いだろう。
自分は、そのように知識ゼロで、それを改善する気もないのに、自分はそれを知る権利があるとか、専門家は自分に分かるように説明する義務があると思っているような、高慢で、実に迷惑な人達だ。
だが、坂村教授も真面目な人なのだろう。
アイシュンタインのように、適当に相手を煙に巻くことを言っておけば良いのにと思うが、彼の立場でそうもいかない状況だったのかもしれないし、やっぱり、科学的に重要なことに関し、いい加減なことを言えない性格なのかもしれない。
以前、私が、少しビッグデータについて話していた時、その相手の中の、私のことを犬かネズミと見なしている偉い人が、
「ビッグデータって、いったん何なんだ!俺に分かるように言え」
と言ったものだった。
私が何か説明する度に、
「それのどこに良いところがあるんだ」
「デタラメなデータなんか集めたら駄目に決まっとるだろ」
と難癖を付けて来る。
それで、私は、
「申し訳ありません。ビッグデータの話は不適切でした。私が間違っておりました」
と言って、思いっきり見下されながら、さっさと引き上げた。
私は、アイシュンタインのようにウィット(機知)がないので、そういう言い方しかできないのだが、もし、うまいことを言って誤魔化すことができたとしても、やはり、私は自分の不誠実さが嫌になるだろう。
とは言え、私の言い方も不誠実なのだろう。
いや、私は、不誠実というより、冷たいのかもしれない。
木枯し紋次郎がよく言っていた、「あっしには関わり合いのねえことでござんす」というのと同じようなものだろう。
私は、年長の人に、
「あんたは愛がないよ」
とよく言われるのだが、それは全くそうである。
尚、下にご紹介した『アインシュタイン物語』は、短くて読みやすいから選んだが、最初に述べたエピソードは載っていない。
また、ビッグデータの入門としては、一貫して下にご紹介したものをお奨めする。
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「熱いストーブの上に座っている10分は長いが、美女と一緒にいる1時間は短いようなもの」
と言ったらしいが、彼はそう言った後、自分の不誠実さに自己嫌悪に陥ったのではないかと思うのだ。
ただ、現代ですら、相対性理論を本当に理解する者などほとんどいないのに、人類が初めて、時間が相対的なものだと聞かされた時代の人にとって、理解以前にどんなイメージも湧かなかったはずで、本当のことを言えば、アインシュタインがそんな人達に説明するという状況そのものがおかしかったのではあるがね。
国産OSのTRONを開発したことで有名な偉大な科学者である坂村健さんが著書で、社会的地位のある人が、何かの科学理論について、
「俺は知識ゼロだ。それを前提に俺に分かるように言え」
という人間の傲慢さを批判されていたように思うが、確かにそんな人間は多いだろう。
自分は、そのように知識ゼロで、それを改善する気もないのに、自分はそれを知る権利があるとか、専門家は自分に分かるように説明する義務があると思っているような、高慢で、実に迷惑な人達だ。
だが、坂村教授も真面目な人なのだろう。
アイシュンタインのように、適当に相手を煙に巻くことを言っておけば良いのにと思うが、彼の立場でそうもいかない状況だったのかもしれないし、やっぱり、科学的に重要なことに関し、いい加減なことを言えない性格なのかもしれない。
以前、私が、少しビッグデータについて話していた時、その相手の中の、私のことを犬かネズミと見なしている偉い人が、
「ビッグデータって、いったん何なんだ!俺に分かるように言え」
と言ったものだった。
私が何か説明する度に、
「それのどこに良いところがあるんだ」
「デタラメなデータなんか集めたら駄目に決まっとるだろ」
と難癖を付けて来る。
それで、私は、
「申し訳ありません。ビッグデータの話は不適切でした。私が間違っておりました」
と言って、思いっきり見下されながら、さっさと引き上げた。
私は、アイシュンタインのようにウィット(機知)がないので、そういう言い方しかできないのだが、もし、うまいことを言って誤魔化すことができたとしても、やはり、私は自分の不誠実さが嫌になるだろう。
とは言え、私の言い方も不誠実なのだろう。
いや、私は、不誠実というより、冷たいのかもしれない。
木枯し紋次郎がよく言っていた、「あっしには関わり合いのねえことでござんす」というのと同じようなものだろう。
私は、年長の人に、
「あんたは愛がないよ」
とよく言われるのだが、それは全くそうである。
尚、下にご紹介した『アインシュタイン物語』は、短くて読みやすいから選んだが、最初に述べたエピソードは載っていない。
また、ビッグデータの入門としては、一貫して下にご紹介したものをお奨めする。
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