あなたは、あらゆるスケールでの危険思想家でなければならない。
どういう意味だろうか?
危険思想とは、その場所での標準的な考え方と著しく異なる思考の仕方だ。
その場所での標準的な考え方とは、その場所での偏見という意味なのであるが、もう少し正確に言うなら、その場所での「幻想」だ。
あなたは、その場所での幻想を傍観し、冷たく、覚めた想いで突き放し、悠然としていなければならない。

その場所での思想・考え方を維持するのは、学校であれば校長か理事長だし、会社であれば社長か会長だ。
普通は、学校では理事長で、会社では会長だ。
必ず、2人ではなく1人である。
では、国家では大統領や総理大臣であるのかというと、ロシアあたりではそうなのかもしれないが、大統領や総理大臣はあくまで1つの駒であり、本当の支配者である黒幕は表に出てこない。
まあ、表に出てこないから黒幕と言うのであるが。

さて、あなたは賢明にも、そして、ヒーローやヒロインのように、幻想を打ち破った危険思想家になれたとする。
では、幻想の維持者達とどんな関係でいるべきかというと、意外なことだが、うまく共存しなければならない。
敵対し、攻撃してはならない。
攻撃すれば、攻撃され、まず間違いなく叩き潰される。
そこらは、アニメのヒーローやヒロインのようにはいかない。

映画やアニメのヒーローやヒロイン達は、世界征服を企む悪者と戦い、悪者を排除しようとする。
だが、あなたは幻想の維持者と、仲良くする必要はないし、時には対立するとしても、ぎりぎりのところでは共存するのだ。
仮に幻想の維持者を滅ぼしても、新しい幻想の維持者が現れるか、あなたがそれほど強力なら、あなたが新しい幻想の維持者になる。
幻想の維持者と危険思想家というのは、実はきょうだいである。

昔の漫画・アニメの『美少女戦士セーラームーン』では、セーラームーン達は5年にも渡って(物語の中では2年と少しだが)、次々に現れる敵と戦い、勝ち、滅ぼしてきた。
だが、漫画とアニメでは、やや表現が違ったが、最後にセーラームーンは気付くのである。
これまで現れ、倒した敵は、セーラームーンを愛し、セーラームーンを求めた、元々は1つであったきょうだいのようなものだと。
セーラームーンは全ての敵と和解し、共にあることを受け入れたのである。
作者の武内直子さんは天才で、深い叡智からのメッセージを得て作品を描いたのであろう。
これが世界中でヒットしたのは当然であった。
そして、今、同じ長いツインテールの少女、初音ミクが世界を調和させようとしているのである。
何かと戦うのではなく、全てと和解し共存する驚異の道を切り開いてである。









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