子供でも大人でも、コンピュータープログラミングを学び、プログラミングすることは良いだ・・・ということについては、このブログでも時々書いているし、今は、本当に優秀な人々がそう言ってくれている。
ところが、年を取っている人達は、どれほど立派な人でも、特に、それなりに成功し、社会的地位もある人ほど、そんな話を嫌がる。
彼等(年齢が多く、地位もある)は言うのだ。
「プログラミングが良いって?そうか、じゃあ、やればいい。やればいいけどね、それは、それほど大したものじゃないんだよ。もっと大事なことがあるのにねえ」
偉い老人たちは、自分のやってきたこと、為し得たことに自信と誇りを持ちたいし、それを若い人や子供達に使えたい。
しかし、プログラミングについては何も伝えられない。
だから、プログラミングに高い価値があるということを認めるわけにはいかない。
なぜなら、そんなことを認めたら、自分の持っているものの価値が落ち、自分の考えを聞いてもらえなくなるのではないかと恐れるのだ。
だが、そんな不安や恐怖を持たなければならないようなものなら、最初から伝える価値はない。

あえて我が国では非現実的なことを言えば、ある人が、銃やナイフで戦う方法を教える学校を創設し、その学校が人気が出て、あちこちに教室を増やし、自分は金持ちになった。
彼は、「戦いの美学とは」「勝つことの哲学とは」といったことについて、信念と誇りを持ち、それを若い人達や子供達に伝えたい。それが、彼らの「ためになる」と本気で思っている。
しかし、誰かが、「負けて勝つ美学」「戦わない哲学」を語りだし、その価値が認めらていくと、彼は焦り、不安になるのだ。
だが、本当に戦いの哲学を身に付けているなら、それを昇華させ、平和の中に生かすことができる。
なぜなら、平和であるためには、戦いについても知らなければならないからだ。
平和だけでは平和ボケするのだが、平和ボケがかえって凶悪な行動を生むのである。

いくつになっていても、プログラミングを学んだ方が良い。
でないと、これからの世の中の少なくとも半分は分からなくなる。
英語を学んでも、実際は、若い人でも9割は一生活用しないことだろう。
誰かが本に書いてあるからではなく、そう思える根拠があり、私はそう思う。
しかし、プログラミングを学ぶことで得られる理解は、いつでも、どこでも活用される。
「しまった!」と思ったら、「オーマイゴッド!」などと言わず、「なんてこった!」って言えば良い。
しかし、コンピューターを活用すれば簡単にできるはずのことを、コンピューターを使うことでかえって複雑になり、混乱するようなやり方でやってはならない。
しかも、自分が苦労するのではなく、それを権限によって強制して、他者の悲惨を作り出すことが、日本中のいたるところで行われているのだ。
そんなことをする人間が、自分の考え方を若い人や子供に押し付けたがるのであるから愚かだ。
そして、結局は自分が惨めになるのだ。

最も手軽に始められ、しかもすぐに役に立つのは、これまでも何度も述べたが、マイクロソフトExcelのVBA言語である。
もっとダイナミックな効果を得たいなら、マイクロソフトAccessでVBA言語を使うことを検討しても良いが、こちらは習得に時間がかかるかもしれない。

子供の場合でもそうだと思うが、勉強のためだけのプログラミング言語というのは、あまり楽しくないと思う。
その意味で、子供の学習用プログラミング言語といわれるScratch(スクラッチ)より、むしろLOGO(ロゴ)の方が良いと私は思うし、昔のインタプリタBASICも良いものだったと思う。
あまりよく考えた訳ではないが、Lisp言語を子供に教えても面白いと思うし、大人がやっても良いと思う。
Lispの、
(car '(1 2 3 4))
というプログラミングの結果が「1」で、
(cdr '(1 2 3 4))
では「(2 3 4)」だというのは、(感性のない)大人なら、「それが何なんだ」と言うかもしれないが、子供には面白いと感じるのではないかと思うのである。

しかし、やはり、現実的なことで役に立つことが何よりだ(Lispが現実的でないと言うのではないが)。
Excelで名簿や計測結果のデータを作成すること自体が有益だが、VBAを使えば、それをもっと高度に活用できる。
何日もかかっていた作業が数秒で終わるといったこともlある。
プログラミングの威力に驚く体験が早くできることは幸運なことであると思う。









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