表計算ソフトのExcelやデスクトップデータベースソフトであるAccessを使うと、なぜシステムの開発効率が良いのかというと、開発者自身がExcelやAccessを自分の業務として使っているからだということがある。
JavaやPHPやC++言語でシステム開発する人が、自分の業務で必要なデータ処理をそれらのプログラミング言語でやるなんてことはない。
つまり、ExcelやAccessで開発するのはユーザーに近い関係にあり、Java等での開発はユーザーから遠い。

Amazonや楽天等で、お客さんに買い物をしていただくためのシステムはWebにせざるを得ないが、社内で使う管理システムまでWebにする必要はない。
まあ、Amazonのように大きいな会社だと、管理システムを使うPCも数多く、それを使う社員も、システム的な意味ではお客さんと見なした方が良いので、Webにした方が効率が良いのも確かかもしれないが、営業所が数十箇所といった会社であれば、社内の人が使う業務システムまでWebにする必要なんて何もない。
そして、WebでないシステムをJavaやC++などで作るよりもExcelやAccessで作る方がはるかに効率が高い。

よく、「Excelで作ったマクロが沢山あるが、その管理ができなくなって困っている会社がある」という話を目にするが、「JavaやC++で作ったプログラムが沢山あって管理できない」よりははるかにマシである。
ExcelやAccessで作ったものは、何をやっているのかは職場の人が見れば分かるし、そのプログラムが問題なら、捨てて新しいのを作ればいい。

ExcelやAccessでシステムを作る開発者は、元々、あるいは、現在も、事務や営業の仕事をしていた、あるいは、している人がほとんどと思う。
そんな人が、他のユーザーや、他社のお客さんのシステムを作る時、事務業務の経験を生かしてユーザー視点になれたら、開発効率はとても高い。
私も、営業や総務の仕事を何年かやった後、昔のことだから業務システムをBASICやC言語で作ったが、それでも、専門の開発者が作るよりもはるかに的確なものが短時間で作れた。これを、ExcelやAccessを使っていたら、もっと簡単だったはずである。
ある会社で、業務の一部をシステム化する際、大手の開発会社に見積もりを取ったら、どこも4千万円とか5千万円という見積もりを平気で持ってきた。しかし、かなりAccessに通じた人だったが、社内の人が一月もかからずに作ってしまった。
しかも、大手開発会社に頼んでいたら、毎月の保守料や、改造の際にも費用がかかるし、費用そのものより、その度に、打ち合わせ会議、見積もり、社内稟議、契約などといった面倒な手順で、導入は何ヶ月先になるか分からないことも多いが(数年待たされることもある)、その社内で作ったものなら、開発者がユーザーのところに言って30分ほど話し合い、後は数回メールのやり取りをした後で数週間で稼動してしまう。

ExcelやAccessでシステムを作る際には、VBAというプログラミング言語を使う。
VBAは、2002年頃まで販売されていたVisualBasic6.0とほぼ同等の機能を持ち、2002年以降のVisualBasicは、VisualBasic.NETという大幅に機能拡張されたものだ。
(現在はVisualBasic.NETという言い方ではなく、VisualBasic2008とかVisualBasic2012などと言う)
だから、VBAはもう古く、すぐになくなるなどと言う人もいるが、それはないだろう。
VisualBasic.NETは大規模システムや、非常に厳格なシステムを作る時には必要だが、そうでないシステムを作るなら、ExcelやAccessでVBAを使う方がはるかに効率が良く、しかも、普通のユーザーが関わるシステムの95%以上はVBAの機能範囲に余裕で収まる。
つまり、ExcelやAccessで作る方が早く安くできる。
ExcelやAccessを含め、マイクロソフトOfficeのアプリケーションをVisualStudio(VisualBasic.NETもそれに含まれる)で作らせるようにする働きかけもあり、マイクロソフトも宣伝しているが、上でも述べた、自分で業務をしながらExcelやAccessで作る人が、そんな面倒なものを使うことはないし、使う必要は何もない。
これも、大規模、厳格なシステムを作る場合には必要なのかもしれないが、一般のユーザーが使うシステムの95%以上には、そんな必要はない。
専門の開発者だって、ユーザーと近い関係で、効率よく楽しく開発したければ、VBAを使うメリットは多い。
ただ、開発会社としては、膨大な費用を取れる開発にはならない。

マイクロソフトがVisualFoxProの販売を2007年にやめたのは衝撃的だったが、VBAはそれとは規模も意味もまるで違い、VBAがなくなることはない。
しかも、VisualFoxProは2015年までサポートされることになり、さらに、オープンソース化を求められている。
VBAは、少なくとも後20年は廃止できないし、廃止後10年はサポートする必要があるだろう。
そうでなければ、ユーザーは本当にマイクロソフトを見放す十分な理由になる。
Windows8のタブレットPCの販売が好調で、ビジネス用途ではiPadやAndroidを抜くと考えるのは、不自然でも何でもない。仕事に使うにはWindowsであることが効率的である。その理由は、WindowsでExcelなどのOfficeソフトが使えるからだ。
そして、いくらOfficeクローンが出ても、相変わらずOfficeが売れるのは、VBAがあるからである。
VBAが使えるメリットは限りなく多いのであり、私は、全ての人がこれを修得することを勧めるのである。
仕事を楽にし、仕事の範囲を広げ、長い目で見て給料を多目にしたい場合にもお薦めできると思う。









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