「仕事は忙しい人に頼め」と言う。
これは、依頼する側が優秀で力量がある場合には、とても正しいことだ。
仕事というものは、依頼された側だけでやるものではない。
あくまで、クライアントとサービス提供者の共同作業であることを忘れてはならない。
忙しい優秀な仕事人が、良いクライアントと結び付く会社が大発展するのである。

正しい修行をすれば、精神は進歩する。
だが、多くの人は、「修行をする時間がない」と言う。
愚かなことである。
修行とは、暇な時間にやるものではない。
暇な時間が多い者は、決して良い修行はできない。
瞑想のために座る時間もない者こそ、本当の修行ができる。
では、最上の修行とは何か?
何をしていても良いから、自分に対して、「私」と呼びかけると良い。
それは絶え間なく、いついかなる時もだ。
常に内側に向かう心は、眩しい光に溢れた場所を発見するだろう。
問う。
常に「私」と考えながら仕事ができるだろうか?
答える。
最も優れた仕事ができるだろう。
最高の精神科医だったミルトン・エリクソンは、仕事を前にトランス(変性意識)に入り、その後のことは憶えていなかったが、通常の意識に戻った時には、仕事は仕上がっていた。
しかも、仕事の品質は最上だった。
常に「私」と想っていると、意識は私に留まる術を発見するだろう。
それがトランスである。
意識が私に留まっている時、決して、心が痺れたり、興奮したり、いい気持ちになったりするのではない。
心は何も覚えていない。
しかし、心が拡大すれば、印象を残すようになるだろう。
自分があらゆるものになったような感覚である。

伝説にこう言われている。
人間は、欲張りにも、それぞれが1つ1つの魂を欲しがった。
そのために、一であることを失い、分離してしまった。
それで勝手に寂しがり、不安がっているのだ。
名誉や利益を求めず、無になれば、いかなる出来事にも、その場で瞬間的に対応できるようになる。
そのために、いつも自分に対し、「私」と呼びかけるのである。
これは、起きている間中、ずっとでなければならない。
どんなに忙しい人でもできるだけでなく、忙しい人ほどちゃんとやれるのである。









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