小学生の時、あなたを特に成長させた出来事とは何だろうか?
参考に私のを挙げておくが、それであなたのものも分かり易くなるかもしれない。

私は、小学5年生の時、新しい自転車を買ってもらい、非常に嬉しくて、早速友達と遠乗りに行った。
友達の案内するままに従ったのだが、そこはひどく遠く、しかも、友達は、自転車を置いて、そこからもかなり離れた場所に遊びに誘う。
そして、かなり遅くなって自転車を置いたところに戻ったら、私の新品の自転車のタイヤが、明らかに故意にパンクさせられていた。
新しい私の自転車の方が狙われたようである。

その時は、いくつかの不運があったようだった。
一緒だった友人は、家がお金持ちだったが、放任されていて、小学生に不似合いな金を持ち、何でも好き放題にするような子だった。
それで、気の向くままにひどく遠いところまで私を連れて行き、さらに、自転車をほっぽって、いつまでも遊びまわり、自転車に戻った時は、普通の子供なら、もう家に帰っていないといけないような時間だった。
自転車が被害を受けた原因には、そんなに遅くまで自転車を放置していたこともあるし、後で分かったが、そのあたりは、あまりガラの良い場所ではなかった。
これも後で分かったが、その友達は、好んで、ロクでもない場所に行きたがるのだった。きっと、心の暗い部分が、そんな場所に彼を誘うのだ。
そんな友達しかいなかった私の心も、相当濁って淀んでいたのだろう。

この苦しい経験が、後で考えれば、明らかに私を向上させた。
それは、明らかに今にも影響している。
あの出来事がなかったら、今でも大したことのない私の精神性は、もっと低いままであっただろう。

つまり、人間を成長させるのは、苦しみや痛みだということだ。
小学生の時から、良い塾に通い、良い高校、大学を出て、一流の会社に入ったら、苦しいことは少ない。
親も、子供に辛い思いをさせまいと、学校で良い成績を取り、良い学校を出られるよう、エゴイズムの限りを尽くすのであるが、その結果、子供は成長しない。
家が金持ちで、物凄く良い学校を出たような子は、私が知る限りは、大半がニートである。本人の責任ではないことがやるせない。

昨夜、「イニシエーションとは、痛みを乗り越えることだ」と書いたが、改めてその通りだと思う。
また、やはり昨夜ご紹介した、超一流の電子音楽アーチストの渋谷慶一郎さんと、学術博士でもある作家の東浩紀さんが共同制作した『イニシエーション』の映像では、初音ミクが、何度も何度も、ひどい痛みや苦しみを受け、何度も何度も敗北しながら成長する姿を見せる。
我々もまた、運命が用意した苦難を受けることで、大きく静かな源に帰っていくのだ。
そして、その時は苦しくても、後で思い返せば、実は、喩えようもないほど楽しかったと思うのである。
良い学校や良い会社とは全く縁のなかった私は、最低の職場からスタートしたが、それは、甘やかされて育った私にはひどく辛いことだった。しかし、やはり、思い返せば、掛け値なしに、本当に楽しかったと思えて懐かしいのである。
また、上に述べた、小学生の時の経験も同様だ。
今は、あの歪んだ性格の友達や、自転車を壊してくれた者達に、本当に感謝しているのである。

岡本太郎は、小学生の時、教師やクラスメイトにひどくいじめられたそうだ。
だが、大人になってから参加したクラス会では、いじめられた相手に、「君にはよく殴られたなあ」と言いながら、一緒に酒を飲んだのだそうだ。
太郎も、そのクラスメイトが、本当に懐かしく、かけがえのないものだと思ったに違いない。

また、『アルケミスト』という、何度も予期せぬような苦難が遅いかかり、絶望しながらも、それを乗り越えていく少年の話が、大いに役立つと思うので、下にご紹介しておく。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
  
このエントリーをはてなブックマークに追加   
人気ランキング参加中です 人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ