馬鹿な男の話をするから、ちょっと味わっていただきたい。
ある会社の、社員旅行での話である。
長旅の末、ようやく旅館に到着した。宴会までには少し時間があった。
1人の30代の社員が、部屋に用意されていた急須に緑茶のパックを入れ、ポットのお湯を注ぎ始めた。
確かに、こんな時は、下の立場の者が皆にお茶を入れ、旅の労をねぎらうのが礼儀で、この男は、そんなことをわきまえているようであった。
だが、急須の蓋も出来ないくらい、一杯にお湯を入れるのを見て、近くにいた社員は、「こいつ、ちょっと馬鹿だな」と思ったが、まあ、皆のために率先してサービスをしているのだから、その程度は放っていた。
すると、その男は、裏返っていた一番大きな湯飲みを1つひっくり返すと、それに急須のお茶を注ぎ始めたが、湯のみになみなみと・・・こぼれそうになるまでお茶を流し込む。
見ていた者は呆れると同時に、「こんなもの、いったい誰に飲ませるつもりだ」とも思い、少々混乱してきたはずだ。
すると、男は、その湯飲みを悠然とつかむと・・・自分で飲み始めた。
大きな湯飲みに大量に入ったお茶を、ずず、ずずっと、飲んでいき、どこまでも飲み、そして、飲み干した。
そして、急須に残っている分をさらに湯飲みに注ぎ、それも自分で飲み干した。
それが終ってから、再度、急須にポットのお湯を注いでいった。
「まずは自分からかい。しかも、そんなに大量に!」と言われるかもしれないが、まあ、人には、反社会的でない限り、自由な行動をする権利があると思えば、目くじら立てるほどでもない・・・か?
二度目もまた、急須に限度までお湯を入れる。そして、そのお茶を、なんと、今自分が使った湯飲みに、また、溢れんばかりに注ぐ。
もう予想する必要もなく、男の意図は明らかだ。その2杯目も自分で飲み始めた。
男はここで、ようやく側らにいる社員に気付いたが、「悪いですね」などとは言わず、満足そうに笑いながら、「僕、お茶、大好きなんです」と言った。
本物の馬鹿っているのである。
宴会が終って帰ってきた時も、その男はまた、同じことをやった。
この30代の男は、業務管理主任だった。
彼は、その後、近くにいた年配(40代後半)の課長に、仕事の相談を始めた。
この業務管理主任の男は、学習塾の夏休み講座の教室管理をしていたのだが、突然、エアコンが故障し、子供達が騒ぎ出した。暑くて勉強ができないと盛んに文句を言い、講師は慌てて、その業務管理主任の男に、すぐに修理をするよう訴えた。
大型のエアコン設備なので、修理には結構な金がかかり、そんな時は、業務マニュアル上は決まった手続きが必要だった。しかし、子供達のご機嫌は悪くなる一方だ。学習塾では子供達は自分が客であると心得ている部分があり、「ママに言うぞ」というのが、塾側ではかなり恐い。
しかし、運の悪いことに、その時は、この業務管理主任の男の上司もいなかったので、口頭での許可も得られなかった。
そこで、業務管理主任の男、別名、茶飲み男は、やむなく、誰の許可も得ないまま、設備管理会社に電話し、至急修理を依頼した。
その後、予想通り、かなりの額の修理代金が請求され、業務管理主任の男は上司に事情を聴かれ、状況を話したが、相当怒られた。
この業務管理主任の男は、「僕はやるべきことをやっただけです。それで怒られるなら、どうすれば良かったのですか?」と、その年配の課長に尋ねた。
すると、相談を受けた課長は、「お前は、きちんとした手続きを取るべきだった」と言う。それが会社のルールであると。
業務管理主任の男は納得がいかず、「しかし・・・」と言うが、課長の男は、「それが常識」、「お前の独断は通用しない」、「規則を守れ」の一点張りで譲らない。しまいには、業務管理主任の男は不承不承「分かりました」と言って終った。
さて、この問題は、何が悪く、どう解決すべきだろう?
簡単に言うと、諸悪の根源は、この業務管理主任の男の、あまりに残念な考え方や感性・・・つまり、一言でいえば、馬鹿であるということだ。
自分がお茶が好きだからと、1人でとことん茶を飲むという、逸脱した行動を起こさせる思考力の貧弱さ。
そして、こんな馬鹿な課長に相談をする愚かさ。
もう救いようがない。
まあ、本来であれば、子供達に身を慎むような躾が必要であり、講師も、世の中にはトラブルはつきものだということを、ユーモア交じりに話して、少々のことは我慢するよう子供達を導くのが正しいのであろうが、そのことは今はおいて置く。
まず、エアコンの修理について、上司は、請求書を見て知ったというのが問題だろう。
確かに、業務管理主任の男が、すぐに設備管理会社に依頼したのは、やむを得なかったかもしれない。
しかし、まずは、数分でもいいから、上司に連絡をするよう努力し、連絡が付かなかった場合でも、なるべく早く報告すべきだった。このことだけでも失格なのだが、それと共に、おそらく、業務管理主任の男は、上司に聴かれた際も、やむを得ず仕方がなかったことだと、当たり前のように言ったと推測できるのである。それでは子供の言い分だ。上司の立場や気持ちをできる範囲でも配慮しなければならないが、この男がそんなことをするはずがないことは、あの、お茶の件でお分かりと思う。
社会でうまくやっていくために必要なことについて考えさせられる出来事である。
職場等で、なぜかいつも不遇な目にあい、辛い思いをすることが多い人達は、無論、全員ではないが、この業務管理主任の男のような者は少なくないのである。
ニートの人達の問題も、こんなところにあるのだ。それを無視して、無理に働かせても、うまくいくはずがない。
知恵もないのに、ニートの問題を解決しようとする者達は傲慢であり、何の役にも立たないばかりか、害であるだけである。
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ある会社の、社員旅行での話である。
長旅の末、ようやく旅館に到着した。宴会までには少し時間があった。
1人の30代の社員が、部屋に用意されていた急須に緑茶のパックを入れ、ポットのお湯を注ぎ始めた。
確かに、こんな時は、下の立場の者が皆にお茶を入れ、旅の労をねぎらうのが礼儀で、この男は、そんなことをわきまえているようであった。
だが、急須の蓋も出来ないくらい、一杯にお湯を入れるのを見て、近くにいた社員は、「こいつ、ちょっと馬鹿だな」と思ったが、まあ、皆のために率先してサービスをしているのだから、その程度は放っていた。
すると、その男は、裏返っていた一番大きな湯飲みを1つひっくり返すと、それに急須のお茶を注ぎ始めたが、湯のみになみなみと・・・こぼれそうになるまでお茶を流し込む。
見ていた者は呆れると同時に、「こんなもの、いったい誰に飲ませるつもりだ」とも思い、少々混乱してきたはずだ。
すると、男は、その湯飲みを悠然とつかむと・・・自分で飲み始めた。
大きな湯飲みに大量に入ったお茶を、ずず、ずずっと、飲んでいき、どこまでも飲み、そして、飲み干した。
そして、急須に残っている分をさらに湯飲みに注ぎ、それも自分で飲み干した。
それが終ってから、再度、急須にポットのお湯を注いでいった。
「まずは自分からかい。しかも、そんなに大量に!」と言われるかもしれないが、まあ、人には、反社会的でない限り、自由な行動をする権利があると思えば、目くじら立てるほどでもない・・・か?
二度目もまた、急須に限度までお湯を入れる。そして、そのお茶を、なんと、今自分が使った湯飲みに、また、溢れんばかりに注ぐ。
もう予想する必要もなく、男の意図は明らかだ。その2杯目も自分で飲み始めた。
男はここで、ようやく側らにいる社員に気付いたが、「悪いですね」などとは言わず、満足そうに笑いながら、「僕、お茶、大好きなんです」と言った。
本物の馬鹿っているのである。
宴会が終って帰ってきた時も、その男はまた、同じことをやった。
この30代の男は、業務管理主任だった。
彼は、その後、近くにいた年配(40代後半)の課長に、仕事の相談を始めた。
この業務管理主任の男は、学習塾の夏休み講座の教室管理をしていたのだが、突然、エアコンが故障し、子供達が騒ぎ出した。暑くて勉強ができないと盛んに文句を言い、講師は慌てて、その業務管理主任の男に、すぐに修理をするよう訴えた。
大型のエアコン設備なので、修理には結構な金がかかり、そんな時は、業務マニュアル上は決まった手続きが必要だった。しかし、子供達のご機嫌は悪くなる一方だ。学習塾では子供達は自分が客であると心得ている部分があり、「ママに言うぞ」というのが、塾側ではかなり恐い。
しかし、運の悪いことに、その時は、この業務管理主任の男の上司もいなかったので、口頭での許可も得られなかった。
そこで、業務管理主任の男、別名、茶飲み男は、やむなく、誰の許可も得ないまま、設備管理会社に電話し、至急修理を依頼した。
その後、予想通り、かなりの額の修理代金が請求され、業務管理主任の男は上司に事情を聴かれ、状況を話したが、相当怒られた。
この業務管理主任の男は、「僕はやるべきことをやっただけです。それで怒られるなら、どうすれば良かったのですか?」と、その年配の課長に尋ねた。
すると、相談を受けた課長は、「お前は、きちんとした手続きを取るべきだった」と言う。それが会社のルールであると。
業務管理主任の男は納得がいかず、「しかし・・・」と言うが、課長の男は、「それが常識」、「お前の独断は通用しない」、「規則を守れ」の一点張りで譲らない。しまいには、業務管理主任の男は不承不承「分かりました」と言って終った。
さて、この問題は、何が悪く、どう解決すべきだろう?
簡単に言うと、諸悪の根源は、この業務管理主任の男の、あまりに残念な考え方や感性・・・つまり、一言でいえば、馬鹿であるということだ。
自分がお茶が好きだからと、1人でとことん茶を飲むという、逸脱した行動を起こさせる思考力の貧弱さ。
そして、こんな馬鹿な課長に相談をする愚かさ。
もう救いようがない。
まあ、本来であれば、子供達に身を慎むような躾が必要であり、講師も、世の中にはトラブルはつきものだということを、ユーモア交じりに話して、少々のことは我慢するよう子供達を導くのが正しいのであろうが、そのことは今はおいて置く。
まず、エアコンの修理について、上司は、請求書を見て知ったというのが問題だろう。
確かに、業務管理主任の男が、すぐに設備管理会社に依頼したのは、やむを得なかったかもしれない。
しかし、まずは、数分でもいいから、上司に連絡をするよう努力し、連絡が付かなかった場合でも、なるべく早く報告すべきだった。このことだけでも失格なのだが、それと共に、おそらく、業務管理主任の男は、上司に聴かれた際も、やむを得ず仕方がなかったことだと、当たり前のように言ったと推測できるのである。それでは子供の言い分だ。上司の立場や気持ちをできる範囲でも配慮しなければならないが、この男がそんなことをするはずがないことは、あの、お茶の件でお分かりと思う。
社会でうまくやっていくために必要なことについて考えさせられる出来事である。
職場等で、なぜかいつも不遇な目にあい、辛い思いをすることが多い人達は、無論、全員ではないが、この業務管理主任の男のような者は少なくないのである。
ニートの人達の問題も、こんなところにあるのだ。それを無視して、無理に働かせても、うまくいくはずがない。
知恵もないのに、ニートの問題を解決しようとする者達は傲慢であり、何の役にも立たないばかりか、害であるだけである。
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今日のお話は本当に面白かったです(笑)
こういう人は、必ずいます。ニートの問題・・っていうのも確かにあるかもしれませんね。もちろん、すべてではないでしょうが。
と、言うものの、私も協調性や、人への気遣いのようなものがあまりない人間のため、若い頃には、ここまでではありませんが?似たような、先輩方を「?!」と思わせる行動をしたことがあるように思います。
そんな中で、自分をフォローしてくれた、心の広い同僚もたくさんいて、今でも感謝しています。
思うに、そんな事をしてしまうのも運命。。そしてそれをフォローしてくれる人がいる、いないというのも運命。
それに気が付き、直していけるのも、気付かずに嫌われるのも運命・・ということになるのでしょうね。