世界一の大富豪ビル・ゲイツは、高校生の時に、「25歳までにミリオネア(100万ドル長者)になる」という目標を持ったが、それよりもずっと早く、はるかに多くの富を得た。その後も資産を増やし続け、36歳でアメリカ一、そして、やがて世界一になった。
しかし、彼が何のためにお金持ちになろうとしたかは謎かもしれない。
既に大金持ちだった20代の頃、昼食は食べなかったし、飛行機はエコノミーにしか乗らなかった。服も時計も、ごく普通のものを身に付け、靴は、歩くのに都合がいいからとスニーカーを履いていたが、高いものではなく、履き心地が良ければそれで良かったようだ。車はポルシェに乗っていたが、単にスピードが好きなのと、空港に早く着きたいという理由だけで乗っていたし、36歳で全米一のお金持ちになった時は、日本車に乗っていて、それも自分で運転していた。17歳の時から仕事ばかりで、彼女もいないのでデートもせず、グルメにも一切関心がなく、食事は大衆食堂か持ち帰りピザだった。
ポルシェはともかく、我々ですら、彼と同じ生活ができるのである。
ゲイツが20代も前半の頃、こんなことがあった。
子育ても終ったので、働きたいと思っていた女性が、たまたま、まだ小さかったマイクロソフトの事務員募集の広告を見て応募したが、面接に行き、辞める予定の事務員の女性を見て、彼女は、来るところを間違えたと思った。若いブロンドの美女だったのだ。そして、ゲイツは繊細な感じはするが、エネルギッシュでハンサムな青年だった。しかも、社長で大金持ちだ。
ところが、面接をしたゲイツが言ったのは、ただ、「いつから来れますか?」で、「明日からでも」と答えると、「じゃあ・・・」で決まってしまった。
ゲイツは若いのに昼食を食べなかったが、彼女が昼食に行った帰りにハンバーガーを買って持っていくと、それは食べることに気付いた。実は、ゲイツのハンバーガー好きは有名で、これには結構こだわりもあるようだった。親しい人達とレストランに行っても、グルメに興味が無いので料理のことを知らないからということもあるが、ゲイツはハンバーガーを注文するのだった。
私は、案外、ゲイツは、好きなハンバーガーを食べられるように金を稼いでいたという気がするのだ。
というのは、日本のある大金持ちの事業家は、なぜそんなに稼ぐのか聞かれた時に、「煙草くらいは吸いたいと思ったからだ」と言ったが、それが妙にリアルに感じられて印象に残っているからである。
また、プロレスのジャイアント馬場さんは、一応は、家も車も服も超高級品で固め、1本2万円の葉巻を吸っていたが、それは本意でなかったのではないかなと思う。と言うのは、馬場さんは元々、平凡な家に住んでいたが、何度か空き巣に入られたこともあり、周囲の人達に、「立場に相応しい家を」と言われて高級マンションを購入したという話があったからだ。
ある人が、馬場さんがハワイで朝食を食べている様子が妙にサマになっているのに気がついたが、馬場さんは、「僕は、こうやってのんびり朝御飯を食べている時が一番幸せなんだ」と言ったらしい。馬場さんも、平和な朝食のために稼いでいたのではないだろうか?
普通の人の方が、大金持ちである彼らより、あらゆることでずっと欲が大きく、ハンバーガーや煙草や朝食をつまらないものだと感じている。
しかし、彼らは、それだけで満足なのだ。
私は少しも金持ちでないが、私も、毎朝、1日1度の食事である、ナッツとビスケットが食べられればそれで天国なのであり、他に何か欲しいとは思っていない。そして、その程度の金は、何の心配もなく得られるのである。ならば、個人的なことに関する限り、私もゲイツや馬場さんと何の違いもないのである。
『エル・カザド』という、私の好きなアニメの話だが、強大なマフィアのナンバー2であるサンチェスは、実は元々は浮浪児で、大ボスであるエンリケの車から金を盗もうとしていたところを、子分共に捕らえられ、まさに頭を銃で撃ち抜かれようとしていたところをエンリケが通りかかった。そして、なぜか、エンリケはサンチェスを引き取った。
サンチェスはエンリケに優しくされることもなかったが、「毎日3食食べられれば天国」と、マフィアの仕事に励み、気が付けばナンバー2にまでのし上がっていたという訳だ。
まさに、成功の秘訣をよく表したお話だ。
尚、エンリケが死んだ時、その懐に骸骨のキーホルダーが入っているのを見て、サンチェスは本当に驚く。それは、彼がまだ子供だった頃、一度だけ、エンリケの誕生日にプレゼントしたものだった。もらったエンリケは少しも嬉しそうでなかったので、てっきり捨ててしまったものと思い、以後、そんなことをしたことは無かったが、エンリケは常に、肌身離さずそれを持っていたのだった。態度では示さなかったが、エンリケは心からサンチェスを本当の息子のように愛していたのであり、それは、サンチェスも同じだった。
きっと、エンリケも、本当は、サンチェスのように、「食べられたら満足」という欲のない人間だったのだ。
こんなとところにも、私が普段から言う、老子の最強の言葉「曲則全」(屈伸できれば自由自在)を想うのである。
どのくらい成功するかは、星の巡り合わせ、つまり、運命であるが、成功など簡単なことに違いない。ただ、屈伸すれば良いのである。
尚、上に挙げた『エル・カザド』の第8話「嘘つく女」を収録した第4巻の新品が、Amazonで、破格の1300円で売られている。私は正価の6,090円で買ったような気がする。個人的には、正価でも絶対損のないものであると思う。
嘘をつくのは、素な美少女エリスで、それは世界一美しい嘘だった。また、ナディの魔法の力も、老子の屈伸から生まれたものだと私は思っている。
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しかし、彼が何のためにお金持ちになろうとしたかは謎かもしれない。
既に大金持ちだった20代の頃、昼食は食べなかったし、飛行機はエコノミーにしか乗らなかった。服も時計も、ごく普通のものを身に付け、靴は、歩くのに都合がいいからとスニーカーを履いていたが、高いものではなく、履き心地が良ければそれで良かったようだ。車はポルシェに乗っていたが、単にスピードが好きなのと、空港に早く着きたいという理由だけで乗っていたし、36歳で全米一のお金持ちになった時は、日本車に乗っていて、それも自分で運転していた。17歳の時から仕事ばかりで、彼女もいないのでデートもせず、グルメにも一切関心がなく、食事は大衆食堂か持ち帰りピザだった。
ポルシェはともかく、我々ですら、彼と同じ生活ができるのである。
ゲイツが20代も前半の頃、こんなことがあった。
子育ても終ったので、働きたいと思っていた女性が、たまたま、まだ小さかったマイクロソフトの事務員募集の広告を見て応募したが、面接に行き、辞める予定の事務員の女性を見て、彼女は、来るところを間違えたと思った。若いブロンドの美女だったのだ。そして、ゲイツは繊細な感じはするが、エネルギッシュでハンサムな青年だった。しかも、社長で大金持ちだ。
ところが、面接をしたゲイツが言ったのは、ただ、「いつから来れますか?」で、「明日からでも」と答えると、「じゃあ・・・」で決まってしまった。
ゲイツは若いのに昼食を食べなかったが、彼女が昼食に行った帰りにハンバーガーを買って持っていくと、それは食べることに気付いた。実は、ゲイツのハンバーガー好きは有名で、これには結構こだわりもあるようだった。親しい人達とレストランに行っても、グルメに興味が無いので料理のことを知らないからということもあるが、ゲイツはハンバーガーを注文するのだった。
私は、案外、ゲイツは、好きなハンバーガーを食べられるように金を稼いでいたという気がするのだ。
というのは、日本のある大金持ちの事業家は、なぜそんなに稼ぐのか聞かれた時に、「煙草くらいは吸いたいと思ったからだ」と言ったが、それが妙にリアルに感じられて印象に残っているからである。
また、プロレスのジャイアント馬場さんは、一応は、家も車も服も超高級品で固め、1本2万円の葉巻を吸っていたが、それは本意でなかったのではないかなと思う。と言うのは、馬場さんは元々、平凡な家に住んでいたが、何度か空き巣に入られたこともあり、周囲の人達に、「立場に相応しい家を」と言われて高級マンションを購入したという話があったからだ。
ある人が、馬場さんがハワイで朝食を食べている様子が妙にサマになっているのに気がついたが、馬場さんは、「僕は、こうやってのんびり朝御飯を食べている時が一番幸せなんだ」と言ったらしい。馬場さんも、平和な朝食のために稼いでいたのではないだろうか?
普通の人の方が、大金持ちである彼らより、あらゆることでずっと欲が大きく、ハンバーガーや煙草や朝食をつまらないものだと感じている。
しかし、彼らは、それだけで満足なのだ。
私は少しも金持ちでないが、私も、毎朝、1日1度の食事である、ナッツとビスケットが食べられればそれで天国なのであり、他に何か欲しいとは思っていない。そして、その程度の金は、何の心配もなく得られるのである。ならば、個人的なことに関する限り、私もゲイツや馬場さんと何の違いもないのである。
『エル・カザド』という、私の好きなアニメの話だが、強大なマフィアのナンバー2であるサンチェスは、実は元々は浮浪児で、大ボスであるエンリケの車から金を盗もうとしていたところを、子分共に捕らえられ、まさに頭を銃で撃ち抜かれようとしていたところをエンリケが通りかかった。そして、なぜか、エンリケはサンチェスを引き取った。
サンチェスはエンリケに優しくされることもなかったが、「毎日3食食べられれば天国」と、マフィアの仕事に励み、気が付けばナンバー2にまでのし上がっていたという訳だ。
まさに、成功の秘訣をよく表したお話だ。
尚、エンリケが死んだ時、その懐に骸骨のキーホルダーが入っているのを見て、サンチェスは本当に驚く。それは、彼がまだ子供だった頃、一度だけ、エンリケの誕生日にプレゼントしたものだった。もらったエンリケは少しも嬉しそうでなかったので、てっきり捨ててしまったものと思い、以後、そんなことをしたことは無かったが、エンリケは常に、肌身離さずそれを持っていたのだった。態度では示さなかったが、エンリケは心からサンチェスを本当の息子のように愛していたのであり、それは、サンチェスも同じだった。
きっと、エンリケも、本当は、サンチェスのように、「食べられたら満足」という欲のない人間だったのだ。
こんなとところにも、私が普段から言う、老子の最強の言葉「曲則全」(屈伸できれば自由自在)を想うのである。
どのくらい成功するかは、星の巡り合わせ、つまり、運命であるが、成功など簡単なことに違いない。ただ、屈伸すれば良いのである。
尚、上に挙げた『エル・カザド』の第8話「嘘つく女」を収録した第4巻の新品が、Amazonで、破格の1300円で売られている。私は正価の6,090円で買ったような気がする。個人的には、正価でも絶対損のないものであると思う。
嘘をつくのは、素な美少女エリスで、それは世界一美しい嘘だった。また、ナディの魔法の力も、老子の屈伸から生まれたものだと私は思っている。
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