「初心忘るべからず」などと言う。
良い言葉であるし、そうであれば良いなと思う。
しかし、それはとても難しい。
昔、雑誌か何かで、実力世界一とも言われたプロレスラーのカール・ゴッチが、アントニオ猪木さんのことについて、「彼は良い友人だった」と過去形で言ったことがあったと思う。「彼は変わってしまった」とも言った。印象的だったので憶えているのだ。
しかし、猪木さんだけが特別なんじゃあない。誰もそうなのだ。

沢山の著作を持つ人気作家の最高の作品は、彼が未熟な頃に書いた、初期の作品だ。無論、文学的価値とかいうものは、後の方の作品の方が高いに違いないが、本人だって、「あの頃(初めての作品を書いた頃)が懐かしい」と思っているのだ。
ジョージ・ルーカスも、スティーブン・スピルバーグも、ジェームズ・キャメロンも、次々に素晴らしい作品を制作し続けているが、やはり、彼らの本当に素晴らしい作品は一番最初のものなのだ。無論、これに関しても、面白さや技術、映画としての価値のことではない。

ヘルメースの『エメラルド・タブレット』には「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし」と書かれている。
意味は明かされてないが、この世界は階層で成り立っており、どの階層レベルも相似の関係にある。
日本の天才科学者、楢崎皐月(ならさきさつき)は、相似象学において、その原理を述べ、大橋正雄は波動性科学で、原子から宇宙までの階層的相似性について述べたが、彼らは、この世の一切がそうであると知っていたのだろう。
このことを、作家の全著作と一冊の本についてあてはめてみよう。
1人の作家の最も素晴らしい作品は、最初の一冊であるが、一冊の本の中で最も素晴らしいのは最初の章である。
だから、本を読む時は、最初の章に特に集中すべきなのである。
それを、速読だのといって、とにかく1冊を読み通すことを考えていると、肝心なことを掴めずに終る。
ニュートンは、本を読む時、理解できるところまで読むと、いったん読むのをやめ、しばらく時期をおいてから、必ず最初から読んだ。この読み方が彼を天才にしたのだ。この読み方を忘れてはならないし、世界中の人が知っておくべきことなのである。
新約聖書の福音書が素晴らしいのは、この素晴らしいものが4つもあるということがある。
ただし、福音書は、1章を書くごとに、著者達は霊感を与えられ、初心に戻ったのである。福音書に限りない価値があるのは、このためもあると思う。

読みたい本があるが、難しいからといって読むのをしり込みしているなら、遠慮せずに、最初の章だけを理解しようと思って読めば良い。すると、素晴らしいことが書かれていることが分かり、しかもそれを把握することができるのだ。そして、後はニュートン式で読めば、その利益は計り知れない。
ニュートン式が良いのは望遠鏡だけではない。むしろ、彼の読書法こそ、人類的な財産なのだ。









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